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後藤真希のハロプロ卒業について

 2007年10月28日。後藤真希 LIVE TOUR 2007 G-EmotionⅡ 〜How to use SEXY〜の最終日のことだった。ダブルアンコールで登場するや否や、「私、後藤真希は、本日10月28日をもってハロー!プロジェクトを卒業します。」と8年間在籍してきたハロプロからの卒業を発表した。あれから15年近くが経とうとしているが、今やエイベックスの在籍期間の方が長くなっている。世間的には弟の逮捕を受けて半強制的に(?)卒業させられ、エイベックスに移籍したと思われているかもしれないが、実は以前から移籍の噂が一部で囁かれていた

 後藤は卒業する数ヶ月前から体調を崩すことが多くなり、夏のモーニング娘。誕生10年記念隊のコンサートツアーの一部公演やライブイベントを欠席することが相次いだ。ツアーの途中で休養が余儀なくされたことから歌割り・フォーメーション等が変更となり、最も負担がかかったとされる安倍なつみとの間に一時亀裂が入ったというエピソードは有名は話。最終日に復活できたものの、安倍・後藤の間には険悪ムードが続いていて、リハーサル時(?)にダンスプロデューサーの夏まゆみが仲直りさせたそう(※2018年10月19日放送の『ダウンタウンなう』談)。

 その後は休む暇もなく、9月からオリジナルアルバム「How to use SEXY」を引っ提げて約1年ぶりの単独ツアーが始まった。この時期からネット上では後藤がハロプロを卒業するのではないかという噂が立った。

 不審な点は以下の3つ。

  1. ファンクラブ限定で発売されるハロプロメンバー別クリスマスギフトの注文一覧表に後藤の名前が記載されていなかったこと

  2. 2008年1月から始まるハロー!プロジェクトのコンサートツアーにスケジュールの都合で出演しないと発表されたこと

  3. 11月14日発売予定だったシングルが発売中止になったこと

 2006年にリリースされたシングル「ガラスのパンプス」でハロプロとしては異例となる男性バックダンサーを導入し、彼らがエイベックス所属のアーティストのバックダンサーも務めていたことから事務所を移籍するのではないかと噂が出回った。ちなみにこの時バックダンサーを務めていたのは、内山麿我や後のEXILE NAOTO、DA PUMPのU-YEAHなどがいる。そんな移籍の噂がありながらも順調にツアーが行われていたが、あるスキャンダルが報じられる。

“ゴマキ弟逮捕、工事現場から銅線盗む”

 2007年10月20日、弟の逮捕が報じられた。人気アイドルの弟で過去に芸能活動を行なっていたことからとマスコミによって大々的に取り上げられ、あのNHKも報道したほどだった。ツアーの真っ只中だった姉・真希の発言に注目が集まったが、卒業する10月28日まで沈黙を貫き、我々の元から去っていった。

 卒業の理由として「弟の逮捕で他のメンバーに迷惑がかかる」「活動の方向性の違い」を挙げていたが、当時はこのまま芸能界を引退するつもりでいたことを明かしている(※2018年10月26日放送の『アナザースカイ』談)。卒業後のスケジュールは全くの白紙状態で、定期的に更新していたブログも完全にストップしていた。一部のスポーツ紙で「弟の判決が出るまでは芸能活動休止」と報じられていたことから引退の可能性もゼロではなかった。

 一部週刊誌でタバコを吸いながらパチンコを打っている姿がスクープされることもあったが、アメリカ・ロサンゼルスで1ヶ月間ほどボイストレーニングやダンスレッスンに励み、活動再開に向けて着々と準備を進めていた。この時の心境は先述の『アナザースカイ』に出演した際に語っており、この休業期間はフリーランスの状態だったそう。

 そして2008年6月、ようやくアップフロントからエイベックスに移籍したが、またここからが試練の連続だった。

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