見出し画像

【思い出話】WaT×ハロー!プロジェクト

 ワールドカップバレーが大きな盛り上がりを見せている。開幕前はオフィシャルサポーターを務める予定だったジャニーズ事務所のグループの起用を取りやめになったというニュースが話題となり、代打は誰になるのかと注目していたら、今年(2023年)は若年層から圧倒的な支持を集めるMrs. GREEN APPLEがサポーターではなく応援ソングを担当するという形で落ち着いた。試合前のパフォーマンスも行われなくなり、なんだか物足りなさを感じてしまったが、今ではすっかり慣れてしまった。慣れって怖い。

 2006年のバレーボール選手権のオフィシャルサポーターといえば、WaTとモーニング娘。やDEF.DIVA、Berryz工房が合体したWaT×ハロー!プロジェクトが務め、試合前にはオフィシャルテーマソング「Ready Go!」を連日のように披露していた。今更だが、読み方は「ワット バイ ハロー!プロジェクト」と読むのが正しいと初めて知った。

 同プロジェクトは開幕する3ヶ月前に情報が解禁され、ウエンツ瑛士と小池徹平によるWaT、モーニング娘。の吉澤ひとみ・高橋愛・新垣里沙・藤本美貴・亀井絵里・道重さゆみ・田中れいな・久住小春の8人、DEF.DIVAの安倍なつみ・後藤真希・松浦亜弥・石川梨華、Berryz工房の清水佐紀・嗣永桃子・徳永千奈美・須藤茉麻・夏焼雅・熊井友理奈・菅谷梨沙子の7人で計4組21人という大所帯グループでオフィシャルサポーターを務めるとあって多くのメディアが報じた。

 第一印象は「謎のキャスティング」の一言だった。当時のモーニング娘。はメディア露出が減少していた時期で、以前に比べて外部の大きい仕事にも恵まれていなかった。2005年のスペシャルユニットとして結成されたDEF.DIVAや妹分グループのBerryz工房までもが起用されたりと子供ながらに何らかの大人の事情があると思った。

 オフィシャルテーマソング「Ready Go!」は事前番組やCMなどで鬼のように流れ、試合前には必ずパフォーマンスを行なっていた。当初の計画ではそれぞれのレコード会社から競作としてリリースする予定だったが、モーニング娘。verがなぜかお蔵入りとなってしまい、代わりに「歩いてる」が挿入歌として起用される話も流れてしまう事態に見舞われた。結局、オムニバスアルバム「プッチベスト7」にハロプロverとして収録されたのはいいものの、モーニング娘。verは未だに眠ったまま…(音源化熱望)。

 一方でWaTが歌う「Ready Go!」はバレーボール開幕の翌日にリリースされ、結成5年目にして初のオリコン1位を獲得した。その翌週にリリースされたモーニング娘。の「歩いてる」も3年半ぶりの1位を獲得した。


大会スケジュール

 女子大会は主にWaTが応援に駆けつけ、モーニング娘。は初日の開幕戦のみ参加した。開幕に先駆けて事前番組やTBS系列の情報番組『王様のブランチ』等でPRを行い、開幕戦の当日は『ピンポン!』や『2時っチャオ!』に出演した。

 男子大会は主にハロー!プロジェクトが応援に駆けつけ、モーニング娘。は1次ラウンドと2次ラウンド(決勝ラウンドは地方コンサートのため欠席)、DEF.DIVAは決勝ラウンドのみ、Berryz工房は週末に関東地区で行われる試合のみ参加した。

 閉幕後は自然消滅するようにWaT×ハロー!プロジェクトの企画が終了し、「Ready Go!」が歌われることもなくなったが、昨年(2022年)行われた小池徹平の20周年ファンミーティングで久しぶりに披露されたらしい。後藤真希がたまに出演するTBS系音楽バラエティ番組『ハマダ歌謡祭』でぜひともコラボしていただきたい。

最後まで読んでいただきありがとうございます。スキとフォローをしていただけると励みになるのでよろしくお願いします。