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社労士試験 追い込みの8月

この時期8月になると、どうしても、毎年、思い出してしまうことがあります。
社労士(社会保険労務士)試験の勉強を必死にしたことです。
 
試験は年に1回、8月の第4日曜日に実施されます。8月というのは、まさに、社労士試験受験生にとっては追い込みの時期なのです。
私自身も、休日には1日10時間ほど、机に向かった記憶があります。
 



📕甘くはない! 社労士試験

社労士試験は難しいと、よく言われます。なぜなのでしょうか?
まずは、科目の多さ。主だったものとして、労働基準法や労災、雇用保険や健康保険、国民年金、厚生年金などがあります。
一般的には何となく、似たくくりで済まされてしまうかもしれません。しかし、中身は似て非なるもの。しかも、1つの科目だけで十分なテキストになるくらいの分量です。

下の写真は、以前、テキストを捨てる時に撮影しておいたものです。「インデックスを貼りましょう」との講師の方の助言を受けて、律儀にすべて貼り付けました。何となく量の多さが分かるでしょうか?

科目が多いだけではありません。科目ごとに足切りがあることが、社労士試験の厄介な点です。
たとえば、「年金科目が苦手だから、他の科目で挽回すればいい」というのは通用しません。たとえ総合点がかなり良くても、1つの苦手科目で基準に達しなければアウトです。
 
不合格になると、1年間待つだけではありません。法改正が多く、保険料や年金額といった数字も変わるため、記憶のアップデートが必要なのです。かなり面倒ですね。
となると、「何が何でも受かりたい! 受からなければ!」。気合いも入るし、本番が近づくにつれ、緊張感も高まっていきます。
そして、試験前日には、そわそわして気分が落ち着かなくなるものです。
 

📕試験前日は、どう過ごす?

以下、受験生向けの話になりますが、試験前日の過ごし方については、昔、プライベートブログで書いていますので、自己パクリします👩‍💼

①テキストに最初から最後まで目を通す
気になった部分が出てきても、ひとまず深追いせず、メモしておきます。とにかく、最後まで目を通すことを優先させます。
「こうしてテキストを読むのも、もしかしたら最後。いや、もしかしたらではなく、最後にするんだ!」との気持ちで臨みましょう。
時間が余ったら、気になった部分を調べておきます。

②持ち物準備
当然といえば当然の作業。
受験票・筆記用具は必須ですが、個人差が出るのは、テキストやノートの類でしょう。
個人的には、荷物は少なくしたほうがよいと思っています。
電車やバスに乗って会場に向かう方がほとんどでしょうが、荷物が多いと、それだけで朝から体力消耗。試験以外で余計な力は使いたくないものです。
私は、テキストは一切持たず、まとめノート1冊に絞りました。その意味でも、前日、テキストに目を通しておくことが大事です。
 
③過去の努力を振り返ってみる
1日でジタバタしても、何も変わりません。
「今日1日で何ができるか」よりも、「いままでの何ヵ月間、何年間かで、何をしてきたのか」と、テキストを見ながら振り返ってみます。地道に勉強を重ねてきた方ならば、「十分やってきた」と、しみじみ思えるかもしれません。ある意味、自信です。これが、次に書く、当日のメンタルにつながります。
 

📕本番で焦ったときの心構え

私がこんなことを書くと怒られるかもしれませんが、試験の合否を分けるのは、実力だけではないと考えています。
実力があるのに、不合格になってしまう方も多くいらっしゃいます。逆に、私のような、実力は足りないのに、試験ではうまくいくという人がいるのも事実。以前、社労士試験に不合格となり断念したという人から、ある手法で私の資格を利用されようとしたことがあります。「実力も才覚もある人間に資格を使わせたほうが役立つのに」と思われていたのでしょう……。

それはともかくとして、合格・不合格を分ける違いは何なのでしょうか? 運もあるでしょうが、メンタル、気の持ち方にも関わりがあると思います。

「思うように解けない……」
本番で焦ってしまうことがあるでしょう。
「来年もまた受けるか?」
一瞬、頭をよぎってしまうこともあるでしょう。

そんなとき、本当にここであきらめてしまうのか?
それとも「まだ大丈夫」と気持ちを立て直すのか?

試験に限らずですが、投げやりになると、本来ならばうまくいくことも、途端にうまくいかなくなってしまうものです。
以前、別の記事でも書きましたが、勉強中は自分に厳しく、試験本番では自分に甘くすることが大事かと思います。
途中、焦っても、「これまで十分、勉強してきた。だから、何とかなる」と言い聞かせられれば、その後は案外、本領を発揮できるかもしれません。
 

📕20年前の思い出

ちなみに、私が社労士試験を受けたのは、2003(平成15)年です。受験生にとって、平成15年といえば、厚生年金の金額の計算に登場する、あの平成15年かもしれません。
世間的には、ラジオをつければ「世界に一つだけの花」がよく流れてきていた頃。テレビドラマでは「Dr.コトー診療所」が放映されて、試験直前だけ1話見逃した苦い思い出があります。
勉強を無我夢中でしていたはずですが、案外、とりとめのない、周辺的思い出が強く残っているものです。

そして、この年は、冷夏と呼ばれていました。といっても、夏なので、暑かったことに変わりはありませんでしたが。
今年は猛暑、酷暑。大変な夏ですが、暑さの思い出とともに、悔いなく受験されることを願っています👩‍💼 

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