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【詩の森】619 世界単一政府

世界単一政府
 
終盤に差し掛かった
伸びきったマラソンの列のように
もうとっくに勝負はついている
先頭を走るのはたった1%
いわずとしれた資本家集団だ
そしてその金の力で
彼らが仕掛けているのは
世界単一政府という野望である
 
世界市場に
同じモノやサービスを提供できれば
利益の最大化が図れるだろう
それがグローバル化の狙いだ
その先にあるのは絶対的権力である
そのための統治システムが
デジタル化というわけだ
スマホは情報一元化ツールだ
 
確かに
国家の垣根を取り払えば
いい面もあるかもしれない
しかしかつて日本の地方都市が
どこも同じ顔になっていったように
世界のどこの国もいずれは
同じ顔になっていくのだろう
味気ないことである
 
もし言葉が狩られでもしたら
固有の文化は急速に失われていくだろう
そこに出現するのはのっぺらぼうの世界だ
そんな世界で人は何をして
生きていけばいいのだろうか
彼らは優生思想の持主だ
世界の人口の適正化と称して
人減らしを始めるかもしれない
 
その兆候がすでに出始めている
WHOが主導する世界パンデミック条約だ
締結すれば
個人の意思に関係なく
ワクチン接種が義務付けされ
個人の意思などあってはならない時代へ
逆戻りするだろう
あのおぞましい戦時のような―――
 
すでに一世紀をかけて
種子と作物はその支配を受けてきた
20世紀の間に
世界の種子の90%が損なわたという
絶対的権力は水を支配し命の糧を支配し
個人データを悉く掌握するだろう
日本でもマイナーカードへ資産・健康データの
紐づけがなされようとしている
 
彼らによって
価値がないと判定された人々は
LAWS(自律型致死兵器システム)によって
人知れず抹殺される日が来るかもしれない
現人神の出現である
もちろん杞憂ならいいのだけれど
あらゆる小さな流れが
そこへ収斂しているように見えるのだ
 
2024.4.9
 

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