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ツチダズはじめました

こんにちは、ツチダです。

noteは「つっち」として書いておりましたが、ギターで弾き語りをする際は「ツチダ」と名乗っておりまして、今後はnoteもこちらの名前で書かせていただきます。

何のことはない本名の名字なんですが、まさか2022年の1月に、「ツチダズ」なんて名前のバンドでライブに出ることになるとは夢にも思っていませんでした。

もともとは、高円寺とらんぽりんのオープンマイクで何となく合わせるようになった3人でした。

ボーカルの漏レル君は10年以上前からイベント関連で「お互いに顔は知ってる」ぐらいの間柄。僕はDJとして存じ上げていました。

カラス君はそれこそ15年以上前になります。当時はそれぞれ別のバンドで、彼はドラマー、僕はベーシストとして活動していました。

「あまりカバーされない曲」を選んでは、ぶっつけ本番の合わせをオープンマイクで演り続けるという活動でした。

そんな昨年の秋、漏レル君にイベンターの方から「ライブに出ないか」とオファーがありました。そこで彼が「この3人でならば」と申し出てくれたことで、今回の初ライブ実現の運びとなりました。

最初の打ち合わせで軽く曲決めを行った後、僕に根本的な疑問が湧きました。

「そういえば、バンド名はどうするの?」

「ツチダズでしょ」
「いやそれはLINEグループの名前だとばかり」
「これは決定事項です」
「ツチダズじゃないと出演考えちゃいますね」
「そ、そうすか……」

* * *

気がつけば長いバンドマン人生ですが、今回始めての経験がいくつかありました。ひとつは自分の名前が入ったバンド名をやることになったこと。もうひとつは自分がリーダーという名目になったこと。

そして最も大きかったのは、「自分が作った曲をメンバーにアレンジしてもらう」という体験です。

今までの僕は、他のメンバーが持ってきた曲に意見を出すか、自分ひとりで作った曲を自分一人で演るか、そのどちらかだったのです。

オリジナル曲があるかないかではバンドの今後が違ってきます。カバーばかりで一度きりの企画バンドにしたくはないとなぜか思いました。

その一心で自作曲のデモを録り、メンバーに共有しましたが、結果は僕自身が予想していなかったものでした。

漏レル君は彼ならではの歌心でメロディに命を吹き込んでくれました。カラス君は全体的な視点から構成のアイディアを出してくれました。このバンドに曲を書いて、本当によかったと思いました。

「明日のある場所」という曲です。確かに僕が作詞作曲を行いましたが、これは3人で作った曲です。

ツチダズの名刺代わりとなる1曲になったと思っています。

* * *

僕は若い頃から長らく、バンドのベーシストとして過ごしました。最もたくさんのバンドで一緒に演ったドラマーが数年前に亡くなり、「自分ひとりで何ができるだろう」と考えるようになりました。

アコースティックギターを練習し、曲を作り、ひとりでライブを何度かやらせていただきました。

しかし今回ツチダズでの曲作りで、僕は大事なことに気づきました。僕では想像もつかなかったような彩りが、メンバーによって曲に与えられていきます。これは自分ひとりではとても味わえないプロセスでした。

やっぱり、僕はバンドマンでした。ひとりでは何もできません。

今後の僕の活動はツチダズが中心になっていくと思いますし、曲もツチダズのために作ります。僕が自分ひとりで何かを演る時は、「ツチダズのセルフカバー」という形になると思います。

本当にこんなことになるとは、3ヶ月前は夢にも思っていませんでした。

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