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基本的な考え方

TWICDNです。
初回の投稿から少し期間が空きましたが、今回はラグビー選手のスキルやチームの動きを理解していく上で、基礎となる(と個人的に思っている)ことを綴ります。
ラグビーを知っている方々からすると当たり前のことかと思います。
試合中のプレーについて改めて考えるきっかけとして、少しお付き合い頂けると幸いです。

基本的な考え方

まず初めに、私がラグビーのプレーを理解するために大切にしている基本的な考え方を記します。私が選手たちのプレーを見て「なぜこのプレーをしたのだろう?」と考えるときに毎度立ち返る考え方です。

ノート

以上です。
ラグビーは身体の接触が認められているスポーツということもあり、接点のルールが複雑に思う方々も多いかと思いますが…
これだけ見るとラグビーはとってもシンプルです。
この考え方をもとに、ラグビーの試合や選手達のプレーを少しずつ噛み砕いていきましょう。

「自陣」「敵陣」

まずラグビーには「自陣」「敵陣」という考え方があります。
これはグラウンドをハーフウェイライン(真ん中の線)で大きく二つに分けたときの、単なる言い方です。
説明するときに使いやすいので、念のため図を示しておきます。
あくまで自分から見た認識ですので、当然敵から見たら「自陣」「敵陣」は入れ替わります。
試合開始の時には各チームそれぞれの「自陣」からスタートします。

自陣敵陣

敵のいない状態から考える

よりシンプルに考えていくために、目の前に相手がいない場合から考えていきましょう。
ラグビーで得点を取る方法は、「トライ」「ゴール」しかありません。
「トライ」は敵陣深くのトライゾーンにボールを置くこと。
「ゴール」は敵陣のポールの間にボールを通すことです。

得点方法②

「試合に勝つ」ために「相手より多く得点を取る」ことを考えると…
やることは単純です。
ボールを持って前進して「トライを取る」「ゴールを決める」だけです。

試合に勝つためには、ボールを持って一直線に走ってトライ→5点。
トライ後のコンバージョンゴールを決める→2点。
合計7点を積み重ねるだけ。

しかし…
当たり前ですが、試合は2つのチームで競い合うものです。
実際はそうはいきません。

敵がいる場合はどうなるか

当然、敵も「試合に勝つ」と思っているはずですから、こちらが前進しようとすると身体を張って止めに来ます。自分達のアタックに対し、敵はそのコースにディフェンスを配置し、アタックの前進を阻みます。

アタック・ディフェンス

「トライを取りたいアタックは、ルールの下であの手この手を使ってボールを前進させようとする。対するディフェンスは、トライを取られないために、アタックの繰り出すあの手この手に対処しながら前進を阻止し、ボールを奪おうとする。」

ざっくりとした説明ですが、これがラグビーの試合の要約だと私は思っています。
これ以上でもこれ以下でもないと思います。

アタックの「あの手この手」の基本

冒頭で記載した基本の考え方をもう一度確認してみましょう。
アタックは、得点(トライ・ゴール)を取るためにボールを前進させます。
では、どのようにボールを前進させるのでしょうか。
これもいたってシンプルです。

「キャリー」「キック」の2つだけです。

ラグビーの試合ではボールを手で前に投げてはならないというルールがあるため、ボールを前進させる方法は「キャリー」「キック」の2つしかありません。
「キャリー」とは、簡単に言うとボールを持って運ぶこと。ボールを保持して走ることです。(もちろん歩いてもOKですが、試合中は相手に捕まってしまうので歩く選手はほぼいません。)
「キック」とはその名の通りボールを蹴ることです。ただし、キックは一度ボールを手放すため、敵の手にボールが渡る確率が高くなります。

「試合に勝つ」「相手よりも多く得点を取る」に繋げるため、アタック側は「キャリー」「キック」で前進していきます。

相手を寄せ付けない「キャリー」ができる選手がチームにいれば、試合にほぼ勝てると言っても過言ではありません。
現に、体格差の激しいジュニアラグビーのシーンでは、敵を寄せ付けないランナーたった1人が縦横無尽にトライを量産して勝利を収める形をよく目にします。
今後記述する「パス」や「モール」などの、他のスキルやプレーを使わずとも、得点が取れてしまいます。

縦横無尽.pptx

しかし当然ですが、トップレベルになればなるほど体格差も埋まり容易に突破はできなくなり、敵のディフェンスも整備されて穴がなくなります。「キャリー」だけで得点を取ることが難しくなり、「パス」などのスキルもより高度なものが必要となり、敵を引き付け欺くサインプレーなども準備しなければ得点できなくなります。

何はともあれ、アタックはボールを前進させて得点を取るためにプレーをする。それを阻むのがディフェンス。
このことだけは常に念頭に置いておくと様々なスキルの理解に役立ちますので押さえておきましょう。

まとめ

今回はラグビーの試合を理解していくための基礎となる考え方を記述しました。
今後は、この考え方にラグビーの各スキルやプレーを当てはめて、よりシンプルに、より簡単に考えられるよう投稿を続けていきたいと思っています。

退屈な文章になったかと思いますが、読んでいただきありがとうございました。

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