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日本を、信じる

瀬戸内寂照さんとドナルド・キーンさんの対談。
2012年3月11日発行。お二方とも戦争も経験し焼け野原になった中を生きてこられた世代。あの時は復興するのに何年かかるかと思ったが、それからの立ち直りを見てきたからこそ今度も信じているという言葉にされている。

お二方とも日本の古典文学に造詣が深く、研究者として、現代語者として源氏物語にゆかりが深い方。

源氏物語の現代語訳はさまざまなものがある、与謝野晶子さん、角田光子さん、田辺聖子さん、谷崎潤一郎氏、訳者が違うのでそれぞれに特徴があり、読み込めば違いもわかるのだろうけど、どれもその分厚さに驚く。なかなか手を伸ばすのには躊躇するほど。これは集中して読むのではなく細く長く取り取り組むやつですね。

日本が天災と向き合ってきたのは、ずっと昔から。限られた土地の中で生きて行くには、創る、壊れる、また創るの繰り返し。古いものを守ってゆくことも大切、便利さを求めて新しくしてゆくことも大切。そのバランスをいかに取るかが難しいところだと思う。

図書館を巡ると、ふと手に取る面白さがある。

街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな