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枕草子

普段、ドラマはおろか、動画も見ないのに今期は大河ドラマ「光る君へ」を見ている。「ひらがな」がきっかけだが、毎回それどころではない展開。

演じられている役者さんは、主役以外全然知らないに近い状態だったので、違和感もなにもなかったが、一条帝の凛としたところなどピッタリだし、清少納言の意見をはっきり言う所などどなたもすごいと思う。

大河ドラマは戦国もので合戦が多いイメージだが、今回はほぼそれはなく、宮中での人間模様がメインなのだが、もう見ていて思う所だらけ。史実はどうか知らないけれど、脚本家さんはすごいとおもう。

これまで隆家は乱暴者で、勝手気ままな振る舞いが気に入らなかったが、左遷にあたっては、覚悟を決めて、母、姉にあいさつしたのち笑顔を見せる。この兄と弟との対比に、はっとさせられた。

為時の配置換えについても、うすうすは察しながらも言葉にはしていなかったが、あまりに不自然な変更に直接問いかけるシーンもグッときた。

中宮が清少納言に宿下がりを切り出すシーン。たしかに清少納言から下がるのはこれまでの関係から考えにくい。これまで読んだ本ではそのあたりがなかったが、中宮から切り出される方が自然だ。

この二人に落飾するところを見せるために民に扮してもぐりこんでくるところも、実際にあったとも思えないが、こればかりは、タイムマシンが発明されるまでは誰にも嘘ともいえないところ。

そして、来週の予告。燃え盛る炎のなかにいる中宮、そして清少納言が。
「春はあけぼの・・・・」
もうここだけで7回は見直してしまった。
「はなとゆめ」でも「むかし・あけぼの」でも、二条邸が火災にあうシーンはあり、そこからという展開はしってはいたものの、映像でみるとおもわず目頭が熱くなる・・・

街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな