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妊婦だった頃を思い出し、支援は必要だと改めて感じる!!その①

ホームビジーター養成講座は7回目に入り、今日から妊婦さんの支援について学んでいきます。
例えば、妊娠中に引っ越して、それまでの人との関係や、生活環境が変化する中で、孤独な妊婦さんに対して、ホームスタート、ホームビジターとしてどう関われば良いんだろう?小さな子どもとお母さんとのかかわり方との違いってなんだろう?今日はそんな学びでした。

今日の研修は中身が盛りだくさんだったので3回に分けて記事を書こうともいます。
まずは、今の妊婦さんの特性や注意するところなど、具体的に掘り下げていきますね。

特定妊婦とは

特定妊婦」という言葉を聞いたことはありますか?
私は、講座ではじめて耳にしたのですが、特定妊婦を把握することは出産後のケアについても地域の行政と連携をとるためにとても必要なことなのです。ではどのような妊婦さんが当てはまるのでしょうか。

・既に療育の問題がある妊婦
 要保護児童、要支援児童を養育している妊婦
・支援者がいない妊婦
 未婚又はひとり親で親族など身近に支援者がいない妊婦、夫の協力が得られないなど
・妊婦の自覚がない・知識がない妊婦、出産の準備をしていない妊婦
・望まない妊娠をした妊婦
・若年妊婦
・心の問題がある、知的な課題がある妊婦、アルコール依存、薬物依存など
・経済的に困窮している妊婦
・妊娠届の未提出、母子健康手帳未交付、妊婦健康診査未受診または受信回数の少ない妊婦

 未受診の背景を把握することが重要

このような妊婦さんには、そうなる背景があり、妊娠中も出産後も支援が必要になってきます。私たちビジターに出来るお手伝いで少しでも心が軽くなりますようにと願います。

セミオープンシステム

最近のお産を取り巻く動向として「分娩」を取り扱う施設・産科医が減少しているということで、いわゆる「分娩」は別の施設や病院で行ってくださいという婦人科が増えていることです。分娩にはやはりリスクが伴うので、施設や病院が減っているとともに、産科の医師も減ってきているそうです。。
そこで、セミオープンシステム(半分オープン)による周産期医療の連携が必須となってきてるようです。施設や病院もできるところ出来ないところを明確にし、ここも地域社会で妊婦を支援していくシステムが働いているのだと知りました。

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基本的な対応の姿勢

私が妊婦だった23年前と比べて今の妊婦さんの状態や取り巻く環境というのはかなり変化していて、良い面で言うと、妊娠、出産にかかる費用の公的負担が充実していること、特定妊婦が増えてきたことにより支援体制が充実していることなどがあげられますが、それでも、小さな子どもの虐待はなくならないし、コロナ禍でもあり孤独になってしまう妊婦さんも多いのです。

そんな妊婦さんに対して、私たちホームビジターはどのように対応すればいいのでしょうか。

具体的な援助
 話しを聴く。関心を持つ。その女性の声に耳を傾けることが大切。
テンダーラビングケア
 温かみのある態度、愛を感じる対応は、相手の心に安心感を与え、不要なストレスを軽減させることができる。
やさしい日本語
 在留外国人は、日本語を読むことに難しさを感じており、ひらがなでやさしい日本語に変換、言い換えるなどで理解が深まる。

妊婦さんに対しても、ホームビジターの基本である「傾聴」と「共感・協働」がやはり第一の姿勢なんですね。
今の妊婦さんを理解し、寄り添うこと…。ホームビジターは予防であり指導ではないという基本の考え方があれば、大丈夫なのかなと思います。
ただ、医療的な相談については、自分の経験は役に立たず、かかっている病院の医師の指示はどうなのか?というところを、まず確認して、その指示に従うことをすすめることが良いとされています。つい、大丈夫よ!とか言ってしまいそうですが、意識をして関わっていきたいと思いました。




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