久しぶりにタバコを本気で吸いたくなったけど

仕事を終えて夕方、家に戻った直後から慌ただしい。
洗濯物をしまったり、夕飯の支度を始めたり、子どもたちの面倒が立ちはだかる。
育休中の妻のサポートが有無を言わずに待っているのだ。

仕事から家事への移行がスムーズにいかない。
車の運転や感情労働の疲労がしつこく残る。腹も減る。
どうしても気持ちが切り替えられない。

今朝、訪問看護の車を駐車したところが良くなかった。
タバコ屋の目の前だった。
店の前には喫煙所があり、みなうまそうに煙を吸い込んでいる。

「吸いたいな」と迷いなくカバンから財布を取り出している自分がいた。

学生時代、サークルの友人たちとたしなむ程度にアメスピで一服していた。
美味さよりノリで。
若い頃なんてみんなそんなもんでしょ？

自由で気ままな時間を懐かしく想う。
指に挟んで火をつけて、一気に肺のなかに煙を入れるイメージ。

一瞬呆れた妻の顔が思い浮かんだ。
匂いがつく。すぐバレる。自宅の雰囲気が悪くなる。
悪循環。その背徳感にもそそられる。

煙を楽しむ代替品を思いついた

天使と悪魔が頭の中で論争を繰り広げているときに、ふとアジアン雑貨で売られているお香を思いついた。

タバコよりも安価で、気分転換にもなる。
匂いはつくが、決して悪いものではない。
昨年にマインドフルネス瞑想にハマっていた時期に利用していたお香台もある。

早速休憩時間を利用して店まで車を走らせた。

落ち着きを得てイライラを鎮めたい。
リフレッシュするもの。
サイトのレビューを見ながら、
「ラベンダー」「チャンダン」「ナグチャンパ」をチョイス。

臭覚を使って意識を香りに傾ける。
頭の中のごちゃごちゃしたものを一旦手放す時間を作りたかった。
すぐにエキゾチックな雰囲気が漂い、日常の喧騒から一時的に引くことができた。

季節の変わり目、寒暖差、花粉症。
環境変化に対応するために知らず知らずに心身が削られている時期でもある。
休息を取ることや、気分転換の方法を増やすことを意識的に取り組みたい。