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「LGBT」と「ゲイ」

ゲイに関する話題を取り上げる時に「LGBT」とひとくくりにする事があります。L(レズビアン)B(バイセクシャル)T(トランスジェンダー)も同じくですが、他のセクシャリティについてお互いが特に理解しているというわけではなく、G(ゲイ)を知ったからといって、LGBT全体を理解したとはいえません。

そのため、自分自身がゲイなので、こちらでは基本的にゲイの事に焦点を絞ってお話し致します。

なぜゲイとLGBTが同時に扱われるのか

ゲイがLGBTという言葉やレインボーフラッグ(性の多様性を象徴する七色の旗)とともに自らの存在を世の中に対して理解を求めているのは、ゲイ単体では訴える力が弱いから、もしくはその他の性を含めた層の支持が必要だからと考えています。

さらに男性が中心に動いている社会で、男性から嫌悪の対象になると立場が悪くなるため、男性にも理解してもらいやすいように多様な性の一部と形容していると感じます。ホモセクシュアルやゲイ、同性愛者というと強く突き刺さる言葉を、LGBTという専門的な表現に置き換えて、「知らなければならない現代の常識」であるかのように広まったのかもしれません。

ゲイから見るLGBT

異性愛者が同性愛者の事を知識として知っていても実感できない事と同じく、ゲイもレズビアンやバイセクシャル、もしくは他のセクシャリティについて経験を元に話す事はできません。ゲイの事を気持ち悪いと感じる男性がいるように、バイセクシャルに偏見を持っているゲイもいます。「少数派」という共通点をもとに同じように見えてしまう弊害はあります。

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