Akira

主に陸上中長距離について書いています/ マルでもバツでもない選択肢

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イギリスのランニング文化

主要な大会 日本以外でランニングが人気のある国はどこかと聞かれると、アメリカやケニアが思い浮かぶかもしれない。だが、案外イギリスも日本に負けず劣らずランニングが盛んに行われている。6大大会の一つであるロンドンマラソンを始めとして年中5KMからマラソンの大会が多く開催されている。そんな様々な大会の中でもイギリスらしさが一番反映されているのがクロスカントリーとPark run(https://www.parkrun.jp/)だ。 クロスカントリークロスカントリーランニングは日

    • #2 イギリスのランニング:1500m

      ここ二年連続で世界陸上男子1500mはイギリスの選手が優勝しており、女子も東京オリンピックで銀メダルを獲得したLaura Muir を筆頭に強い選手が集まっている。またイギリスでは1954年に初めて1マイル(1.609Km)をサブ4で走ったRoger Bannisterを輩出したことから1500mが花形の種目として扱われている。そこで、イギリスの1500mの主要な大会や注目されている選手をまとめてみた。 *選手名はカタカナ名で調べると情報があまり出てこないので、基本的に英語

      • 陸上中・長距離に必要な自重・ウェイトトレーニング

        最近インターバル、イージージョグ、ロングランなど走る練習ばかりに気が取られていてその他の練習が疎かになったので、世界の選手が実際にどのような練習で筋力を補っているか調べてみました。参考になれば幸いです。 Emily Infeld (5000m 14:50) エクササイズバンドを使った臀筋、腸腰筋、腹筋のトレーニング Marc Scott (5000m 12:57 ), Woody Kincaid (5000m 12:51) ケトルベルを使った体幹・上半身のトレーニング

        • Field work diary #7 Digital & Algorithms

          Bodies and platforms Instagram holds multiple functions including posts, reels, stories, but what is common to them is that they are a tool to create a particular self-image (Fig.1 ). For example, if you want to showcase your taste in fas

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        イギリスのランニング文化

          2024 箱根駅伝ざっと予想

          今年も簡略化して3つのコーナーで予想を立ててみた。これを元に観戦が少しでも楽しくなったら幸いだ。 1.優勝予想 チームの雰囲気、実力、結果、山登り・下りの全ての面で駒沢大学は死角がない。鈴木芽吹・佐藤圭汰・篠原幸太郎の三本柱だけでなく、前回山下り区間賞の伊藤 蒼唯など区間賞が期待でき、悪くても区間三番以内に入れる選手が複数いる。実際、全日本大学駅伝も8人全てが区間三番以内で走っている。2位予想はとても難しいが、中央大学を推したい。前回2区区間賞の吉井大和と同3区の中野翔太

          2024 箱根駅伝ざっと予想

          Field Work Diary #4 Anthropology and Image

          Encounter and context The image chosen is a portrait of Naomi Campbell taken in 1987 for the cover of Vogue. It is displayed in the pop culture section of the National portrait gallery, showcasing photos of cultural icons from the 90’s suc

          Field Work Diary #4 Anthropology and Image

          2023 箱根駅伝ざっと予想

          今年は簡略化して3つのコーナーで予想を立ててみた。これを元に観戦が少しでも楽しくなったら幸いだ。 優勝予想 シード校予想 注目ポイント 1.優勝予想 今年の優勝筆頭候補は駒沢大学で間違いないだろう。田澤廉を始め、戦力層の厚さが軍を抜いている。普段なら10〜16人の総力を見ると青山学院大学が上を行くように見えたが、今年は駒沢大学に軍配を上げたい。全日本では8区間走者全員区間5位以内、上尾ハーフに出走した選手も上位を占めた。青山学院大学は目片将大、横田俊吾ら初めて箱根駅

          2023 箱根駅伝ざっと予想

          Reflections on "Disorder" by Helen Thompson (1)

          After learning about this book in the podcast, "taking politics" , I decided to have a read on this interesting topic. Since It will take some time to read through and understand what is being said, I will be dividing it up in some chunks o

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          農耕民と狩猟採集民

          人類の転換点と言うと車輪、文字、コンピューターと言った物の発明が思い浮かぶかもしれないが、これら道具や文化を全て可能としたのは農耕社会への切り替えである。 まず通説について正すが、狩猟採集は農耕民よりひもじいわけではない。さらに農耕社会=定住とは必ずしもいかない。日本でも狩猟採集民は最初定住生活をしていた(海産物や土着の植物に恵まれていた)。 さて歴史でも学ぶように人類最初に農耕を始めたところは紀元前8500年前のメソポタミア肥沃三日月地帯である。これはメソポタミアに賢い人々

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          箱根駅伝2022振り返り

          箱根区間エントリー発表前の29日に記事を一つ書いたが、実際に結果が出揃った今振り返りの記事を書きたいと思う。自分の予想のずれを招いた原因を絞っていくつかみていきたい。 ブレーキ いくら強豪校でもブレーキがあるとすぐに順位が3つ、5つと落ちる。ブレーキの定義をここでは「区間5番以内も期待できたが15位以下に終わった」とするとこれが明らかに無かったのは大差で優勝した青山学院のみだと気づく。 特に2つ以上、もしくは往路でこれが起きると挽回が非常に難しくなる。例えば3位になると予

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          箱根駅伝 戦力分析・優勝予想

          日頃の情報収集をもとに2022年の箱根駅伝の結果を予想してみた。過去の傾向などからみても、優勝・三位入賞の可能性があるのはシード権の10校と予選会一位・二位の明治大学と中央大学だと思うので、これらの12校を詳しくみていきたいと思う。 全日本大学駅伝の結果 本戦の二ヶ月ほど前に行われ、三大学駅伝の中では距離も出雲駅伝と比べ本戦により近いことを踏まえると、全日本大学駅伝の結果が一番の判断材料だと考えられる。実際に昨年度は明治大学を除いて全日本でトップ10に入った大学が箱根本戦

          箱根駅伝 戦力分析・優勝予想