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シニア・トーナメントに出てみない?

「俺たち55歳になったし、シニア・トーナメントに出てみない?」

ゴルフ仲間のそんな一言がきっかけでした。

渡米して約20年。最初の5年間はカリフォルニア。その後はテキサスに居住。どちらもー年中ゴルフのできる好環境ですが、テキサスに引っ越してからは、一段とゴルフへの興味と回数に拍車がかかりました。

テキサスに引っ越した頃はまだ40歳で子供も小さく、平日は現地の学校に通い、土曜日は日本語補習校に通っていました。その補習校の送り迎えやボランティアを通じて、同じ年代の日本人の知り合いができ、子供が補習校に行っている間にゴルフをしようというという話になり、数人でゴルフサークルを立ち上げました。

知り合いが知り合いを呼び、サークルも徐々に本格化してきて、毎週土曜日に必ず何処かのゴルフ場に行くようになり、当初は1〜2組でプレイしていましたが、15年経った現在も続いています。ここ1年はコロナの影響もあり、旅行や出張がなくなり週末に暇を持て余す仲間が多く、3〜4組でプレイする状態になっています。

こちらに住んでいる日本人は、日本から派遣されて日系企業に勤める駐在組と、私のようにグリーンカードや市民権を持って長く暮らす永住組に分類されます。サークルのメンバーは駐在組が多いのですが、新しく赴任したゴルフ初心者の駐在員がジョインして、毎週のゴルフでメキメキと腕を上げ、3〜5年経つと帰任、その後日本でゴルフの回数がぐっと減り、いつの間にかゴルフから遠ざかってしまうという人達が多いようです。ゴルフもそうですが、せっかく仲良くなった無類のゴルフ好き仲間が帰任してしまうというのも、本当に残念です。(これはアメリカ生活における永住組あるあるです)

日本でのゴルフは昔に比べ手軽になったようですが、特に都心に住む人達は、早朝に起きて高速道路を使って1時間以上かけてゴルフ場に行って、ラウンド途中でランチを食べて、終わったらお風呂に入って帰路につく、という1日仕事なので、なかなか気軽にゴルフが出来ないので仕方ないですよね。

こちらのゴルフ事情はというと、20〜30分程度車を走らせれば行けるところが多数あり、平均的なところなら週末でも$50〜60程度でできます。電動カート(2人乗り)に乗らず、プッシュカートを使えば更に安くなり健康にもいいので一石二鳥です (とはいえテキサスの夏は40度近くになるので、ただひたすら下を向いて無言でカートを押す、一種の修行のような日もありますが…)。平日なら更に安く、Twilight、Super Twilightなど午後スタートのディスカウントを設定しているコースがほとんどです。空いていたら予約して、途中ビールやホットドッグを食べながら18ホールをスルーでプレイして、終わったらビール飲みながら反省会してサクッと帰る、そんな気楽なスポーツなので、お年寄りから子供までゴルフ人口は多いです。

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このように気軽に楽しめる環境ということもあり、今は気の合うゴルフ仲間と、年間60〜70ラウンドをこなします。コロナ禍でしばらく行けていませんが、年に数回は、”合宿”と称して他州のPGA Tourが開催されるような有名コースに遠征旅行もします。

ゴルフ場にいるととにかく楽しくて、全てのストレスが消えます。

自分の思い通りのゴルフが出来て、70台を出したりすると更に気分は上がる。でも最近は、いわゆるこのような「Fun golf」に何か物足りなさを感じていました。15年もこんな生活を続けているのに、自分で納得の行く内容のゴルフが出来ていないというのがその原因かもしれません。納得の行く内容というのは、スコアという結果だけでなく、自分が思い描いた球筋が出てないとか、ここだけには打ってはいけないという場所に打ってしまうとか、絶対外しちゃいけない距離のパットを外してしまう、とかです。この気持、分かる人には分かるのではないでしょうか?

一方、トーナメント(競技会)は以前から興味がありましたが、ゴルフにこだわりのあるツワモノ達が参加しているイメージで、なんとなく敷居が高そうで敬遠していました。そんなとき、タイトルに書いた仲間のこの言葉を聞いて「よし、出てみるか」と思い立ちました。アメリカは55歳からがシニアなので、出場者の中で自分が1番若手ですから。

そういえば、昔、関西のTVやラジオによく出ていた同郷のタレント上岡龍太郎さんは、「芸能界デビュー40周年を迎え、新しい人生を歩みたい。引退後はシニアプロゴルファーになる」といって2000年に50代後半できっぱり芸能界を引退されました。その後、プロデビューしたという噂は聞きませんでしたが、当時その潔さに共感し羨ましくも感じました。

あと最近、芸能人のヒロミさんがYouTubeで競技会に挑戦している動画を観ました。
適度な緊張感がいいです!
北九州オープンゴルフトーナメント56歳チャレンジ

50代というのは一般的に、そろそろリタイヤ後の人生も考え始める時期で、仕事以外で何か自分の存在感を示せる場所を求め、新しいことにチャレンジする年齢なのかもしれないですね。

ということで、このチャレンジをあと押ししてくれる友人のヘルプももらって、これからトーナメントに向けての準備と参戦の様子を綴っていこうと思います。あと日本とは違うアメリカのゴルフ事情なんかも。

このNoteを通して同じような志しのゴルファー仲間が増えると嬉しいです。

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