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【140字小説】ハルノサクラ

 俺が恋した春野サクラという幼馴染は、本当に名前通りの女の子だった。
 誰もが認める美少女で、よく浮かべていた満開の笑顔に何度見惚れたのかは、もう全く覚えてない。
 ……だけど、俺たちはまだ高校生になったばかりだぞ?
 あっという間に散ってしまうところまで、名前通りな必要あったかよ……。


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