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今までの経験をフルに巻き込んだ

昨日はバレンタイン。

料理は好きだけど、お菓子作りは苦手な私には鬼門のイベント。

とは言え、プレゼントしたいし、商品を買って贈るのは嫌なので
(買うなら私が食べたいから)毎年手作りにしています。

今年は、なぜかリクエストされた「シナモンロール」
昨年か一昨年に作って、ガシガシになって失敗したんだけど…きっと記憶にないのだろう…。

前回とは違うレシピを見つけて、ぶっつけ本番で朝から作る
(これが失敗する原因なんだろうけど…)

お菓子作りが苦手な理由は、わからないことだらけだから。

工程ごとの適切な状態がわからない。
適切な状態と違った場合どうしたらいいのかわからない。
出来上がらないと成功したのかわからない。

でも今回、作業をしていて、明らかに私の頭の働き方が違っていた。
それは「生地」の状態を見られるようになったこと。

パン教室での経験が脳内を駆け巡る。

生地がパサつく、あるいはベタつくとき、まずは時間を置いて様子を見る。
それでも、パサつくなら水気を足し、ベタつくなら粉を足す。
生地を伸ばす時も、生地がベタ付くなら、打ち粉は生地の上と綿棒にする。

いろんな対処が記憶から引き出される。

ここまでうまくいっていたのに、私の癖であり、お菓子作りで禁断の
「思い切りの良さ」が現れてしまった。

中に入れる「ココアペースト」を全量塗りたくってしまったのだ。
(シナモンではなくチョコロールにしたかった)

結果、巻くたびに、ココアの波が起きて端に溜まり、巻き終わりに溢れ出してしまった。
焼いたら案の定、溢れ出たココアペーストが焦げ付いて失敗…。

そう。失敗したんです。

いつもならここで諦めて、そのまま提供するところですが、幸い、材料はまだある…と、夜にリベンジしました。

今朝作った時と状態が違うことがあったりして、焦ったけれど
「いいよー!うまいよー!」と自分を褒めたたえる。

生地を巻く時は、生地を手で転がすように巻き込むのだけど、なかなか進まなくて、ラップを”まきす”のように持ち上げて、巻いた。

ここでは、伊達巻・恵方巻を作っていた、過去の自分を褒めてあげたい…。

そうこうして、それらしきものが完成。
見た目は随分と素朴だけど、ふんわりしっとり出来あがりました。

自分が経験した過去に、賛辞を贈りたい。
ハッピーバレンタイン!


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