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【Bar S】episode3 オープン からの菊地さん



営業時間は14:00~24:00(半年後からは16:00~25:00に変更)

火曜定休

生ビール、ハイボール、サワー、日本酒、ワインなどのドリンクと日替わりで約10品のフードメニュー。

Bar と名乗ってはいるが、カクテルはありません。

食べ物もっと作りたいけど、コンロが一口しかありません。

後にハイボール屋と呼ばれる。


いよいよオープン当日。

近所のお店の方を中心に、地元の方が大勢来てくれました。

オープン当日終了。

忙し過ぎて何も覚えていません。

いろんな方が来てくれて誰の顔も覚えられません。


オープンしてから3ヶ月くらいは、子供の頃から地元に住んでいる方がお客さんのほとんど。

様子見にちょこっと寄って、馴染みの店で店主や他の常連客に報告会。

この土地の人達は、うちの店に限らず常にそんな感じ。そういう私も常連客が出来てからは、必ず偵察に送って その偵察隊の報告で盛り上がるのである。

最初は年齢層が高く、殆ど男性のお客さんだった。

その中のひとり 菊地さん

菊地さんは70歳くらい 地元の商店街の家具屋さんの3代目 仕事を息子に譲り、悠々自適な生活を送っていた。趣味はラジオ体操、卓球、それから落語。

だいたいは卓球の話しをしていればご機嫌はとれたが、面倒なのが落語の話しになった時。

他に客がいない時、酔ってくると落語を始める。ただ勝手にやってくれるだけなら聞いているふりをしていれば良いが、小噺が終わった後で、話の肝の部分や、面白いポイントなど質問されるのでめんどくさくて仕方ない。

挙げ句の果てに「マスター あんた飲み屋やるんなら落語のひとつでも覚えて客を楽しませなきゃダメだよ~」なんて言い出し、私に教えようとする。

こうなってくると、だいぶ酔ってきた証拠なので、勘定させてお帰りいただく。

因みに菊地さんは、この辺ではゲイ疑惑が囁かれていたが、誰も真実は知らない。

「あーら マスターこんばんはー。今日もいい男ねぇー」

と言って店に入ってくるのが定番だが、ふざけてやっているのか定かではない。

他のご近所さんが現れると、すぐに帰ってしまう爺さんでした。


ということで今回は軽めな、菊地さんのお話しでした。






ーepisode 3 おわりー

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