立ち小便ができた時代の男たち
刈り取られたあとの田んぼに向かって放射線を描く
夕陽に照され飛沫がキラキラと輝いた
友と並んで長く伸びる影
カラスの鳴き声と共にランドセルを背負い直し
勢いよく駆け出す
平日にも関わらずご機嫌なサラリーマンたちは
夜中まで続いた過酷な戦いを終え
日にちが変わった頃スナックやバーといった場所で
女たちから金と引き換えのやすらぎを手に入れる
店を出て家庭という名の現実にかえる前に
駐車場の陰へ民家の壁へ路上の隅へ撒き散らす
同僚と並びファスナーをおろして
世間の会社の家庭の愚痴