直面した親の介護 vol.3

入院直後のこと、看護師からリハビリ病院の手続きを早めにしておきましょうと提案があった。
母によれば、提案というより強引に、2つの病院の名前を挙げ、どちらかに決めろと母に迫った?らしい。
主治医の先生は3週間ほど入院したら、お家のこともあるし、通院で対応できるようにしていきましょうと言っていたのに???
最初は病院の対応に不信感満載だったけれど、母も自分の体力や回復力に自信がなくなってきて、転院する方向に気持ちが変わっていった。
きちんとしたショーシャルワーカーさんが間に入るようになり、転院手続きには時間がかかることもわかった。
病院の対応の悪さに辟易していたわたしも、早く別の病院に転院させようと思い始めていたので、独自に病院調べを進めた。

最終的に転院先を決めるまでには、母、ケアマネージャーさん、ソーシャルワーカーさん、わたしの4者間の意思疎通がなんだかうまくいかず、わたしがここなら母を預けるのに安心、と思っていた病院ではないけれど、わたしの自宅から近く、通勤経路にあるリハビリ病院との話が進んだ。
ようやくこの病院から母を出せる!と喜んだのも束の間、母の状態は十分に回復したとは言えず、主治医からもう少し様子をみましょうとのことで、転院は少し先におあずけになった・・・。

そんなこんなで、会社にいても病院から電話はかかるし、こちらから報告することはあるし、転院先の病院とのやりとりはあるし、現病院から書類を預からないといけないし、これまた何度も病院へ足を運ぶはめに。
そんな忙しない中母から電話があり、何かと思えば、家のことで急に気になったことがあり、わたしに実家に行ってほしいと言う。
さすがにブチ切れた。

「わたしの身体はひとつしかないんだからあっちもこっちも対応できるわけないでしょ!わたしが何回この病院に通ってると思ってんのよ!実家だって通り道でも何でもないし、わざわざ車か自転車で行かないといけないんだよ!」

あなたが倒れたら大変だから・・・
とか口では言うくせに、だいたい母のわたしへの扱いはぞんざいすぎる。
母はわたしを”神経質”と思っているが、それは違う。わたしは”繊細”なのだ。なのに、無神経にわざとわたしを踏みにじるようなことを言ったりしたりする。


そして父も問題だ。
こちらのTPOを全く無視して何度も電話をかけてくる。
出れば必ず「お父さん、家に帰ろうと思うんだけど」だ。
父からの電話は出ないことにした。出たところで母の退院時期が決まっているわけでもないし、かわいそうだけれど家にも帰してあげることはできない。
世間では自分の家に引き取って面倒を見る人もいるだろう。
もしそれをやったら、わたしが病気になってしまう。わたしが働けなくなったら、諸事情を抱えた我が家の生活が危うい。
2ヶ月我慢してくれればいいだけの話なのに、こっちもこっちでグズグズ言うからまた腹が立つ。
なんとか一日も早く、収まるところに収まってほしい。

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