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Day153.映画:ホテル・ムンバイ

映画 :ホテル・ムンバイ
公開日:2019年9月27日
鑑賞日:2019年9月30日
鑑賞館:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
製作国:オーストラリア/インド/米国
配給 :ギャガ
上映時:123分
監督 :アンソニーマラス
原作 :花沢健吾
脚本 :アンソニーマラス/ジョン・コリー
主演 :デーヴ・パーテル/アーミー・ハマー/ナザニン・ボニアディ

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PRESENTED BY ギャガ

今日は午後半休で映画観てきました。
映画館に行くのは久しぶり。

期待以上の傑作でした。
圧倒的なリアル、臨場感、恐怖感。
スクリーンから銃弾が飛び出てくるのでは?
と思うくらい緊迫感にあふれていて
こんなに緊張しながら最後まで観た映画は久しぶりでした。

2008年11月26日に発生したムンバイの
同時多発テロをベースにした映画です。
忠実に再現されていて、その中でも
5つ星のタージマハル・ホテルで起きた立てこもりによる
テロがメインに描かれています。
このテロで172人〜174人もの犠牲者が出ています。

日本も今後わかりませんが、5つ星ホテルだからと言って
安全という訳ではなく、いつ、どこにいても
テロの危険があるという事を忘れてはならない。
そんな事を感じながら鑑賞してました。

終始緊迫感があり、何度も目を背けてしまいました…。
映画館のスクリーン越しで観ているのに
どこからか銃撃されるような緊張感。
逃げ惑う人々の恐怖、なんの躊躇もなく
人々を無差別に片っ端から銃撃していく少年たち。

これがテロなのか…という衝撃を受けました。
何度も自分自身がこの現場に居合わせたら
どうなっていたのだろうか?って考えてしまった。
いきなり銃撃しながらテロリストが現れたら
逃げる事しかできないけれども
その逃げる背中に向かって浴びせられる銃撃を考えたら
もう死を考えてしまう…。
もしかしたら一歩も動けないかもしれない。
何が起こったか判断できぬまに襲ってくるテロリスト。

恐らく現場は本当にこのような形で
これ以上の恐怖があったのだと思う。

日本にいるとテロの恐怖を感じる事はないのだけれども
他国ではこうした危険があるという事を
思い出させてくれる映画であった。

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(c) 2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC

日本は来年、東京オリンピックがあり
いつこうしたテロが起こるかわからない。
ムンバイでの同時多発テロは2008年で
私は当時まだ大学生でした。
でも、その時の悲惨な現地の映像から
なんて恐ろしい事が起こるのだという
恐怖を感じた事を覚えています。

この映画ではテロリストがボートでムンバイに上陸し
そこからチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅で
銃撃が始まり、それを契機に様々なところで
テロリストが人々を殺戮していく様子が描かれています。

VIPを狙え、異教徒を狙え。
首謀者は今も捕まっておらず
無線で実行犯に終始指示を冷静に出している。
こうした描写も恐怖を掻き立てる。

ホテルを襲撃したテロリストに対して
従業員は逃げる事なく、宿泊客は神様であり
なんとか安全に避難させる事に尽力します。

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(c) 2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC

この姿は心を打たれました。
こんな非常事態でいつ死ぬかわからない状況で
自分の命より優先するなんてすごいです…。

特殊部隊はムンバイにはいなくて
要請したニューデリーはここから1,300kmも離れている。
これも被害が大きくなってしまった事のひとつかな。

それでも、ホテルマンの勇気ある行動で
被害・犠牲者は最小限に抑えられました。
彼らの勇気は称えられるべきです。

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(c) 2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC

観終わった後に知ったのだけれども
この映画はボーダーラインの製作陣が
関わっていた!だからこんなにスリルがあるのだ。

最愛の妻・生まれて間もない娘を守るデイヴィッド
その妻のザーラの生に対する執念。

なんというか観ていてとても辛かったのだけれども
生きようとする人々の執念が俳優を通して
ものすごく伝わってきました。

この映画は脚本・映像・俳優
全てがジャストフィットしていた気がします。

テロに関する映画をたくさん観てきましたが
これはテロの恐怖や生き残った人々の勇気を伝える
素晴らしい映画だと思いました。

残虐なシーンは多いですが
これは事実なので目を背けず
ぜひ観てほしいなと思います。

(C)2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC

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