見出し画像

インド滞在記 #16 (2004年~2005年) - ビザ更新にタイまで行ってきた話2

※インド滞在中にタイまで行くことになった経緯は以下をご参照ください

2005年2月2日 ゴアからムンバイへ、いつもの列車で
ゴアからムンバイへ向かう列車は 10:50am に Tivim駅 へ到着予定でしたが(やっぱり、もちろん、当然、)遅れて、車列がホームに入ってきたのは 11:30am 過ぎでした。列車を待つ間、プネーからゴアに来ていたという75歳のおば(あ)ちゃんと世間話をしたりして時間をつぶしていましたが、「遅れ1時間以内なら幸先良いほうかも!?」と感じられるようになってきた自分を少し褒めてあげたい気持ちになりました。

列車に乗りこんだあとは、特にすることもないので、本を読んだり、寝たりして過ごしていました。すでに半年近くインドで生活してきたおかげか、インド人に囲まれながら 2nd や SL あたりで揺られても、なんだか緊張しなくなってきています・・・順応ってすごい!人間ってすごい!!

今回は空港へ向かうため、ムンバイ主要部にある駅までは行かず、Dadar という駅で下車しました。そこで、カナダ人の(見るからにヒッピー・フレーバー溢れる)おっさん Helmut と出会いました。話をすると、彼もムンバイからタイへ、同じ飛行機(ビーマン・バングラデッシュ航空)で行く途中よとのことだったので、(いつも通り)旅は道連れと一緒に行動することにしました。ちなみに Helmut はカナダからゴアに来ていたようで、外見からは、もう結構なお歳に見えました。総白髪で、着ている服もヒッピーテイスト、そしてヨガにはまっているとのこと。うーん、聖地ゴアのゴールデンエイジを体験した人なんだろうなぁ。すご~く話しやすくて、穏やかで、いい人でした・・・と、今ふと思いましたが話しやすければいい人なのだろうか?

さて話を戻して、Dadar から Andery というところまでは別のローカル列車で移動し、Andery からはオートリクシャーでサハール空港(現在の チャトラパティ・シヴァージー国際空港)まで移動しました。空港に着いたのは 11:00pm 頃になっていたかと思います。さすがに国際線の飛行機は時間どおりに飛ぶだろうと思っていましたが、さすがビーマン・バングラデシュ。そんなわけありませんでした。(飛行機なのに・・・)遅れに遅れてムンバイを発ったのは、結局翌朝 7:00am に近かったと思います。さすがバングラデッシュ国産。インドとおなじ薫りだ(ふしぎと、なぜか、ちょっと嬉しい)。

2005年2月3日 ムンバイからダッカ経由でバンコクへ
ダッカに着陸したのは現地時間で 11:00am 頃。ゴアからムンバイの移動時間に比べたらあっという間です。やっぱり飛行機って早いなぁ。空港は予想以上にきれい(ちょっと期待ハズレな残念さもあり)で、庭なども美しく整備されていました。バンコク行きの乗換便を待つ間も、休憩用のホテルまで車で送迎してくれ、3人部屋ではありましたが横になって休む場所も提供してくれました(やるじゃんビーマン!)。

ダッカ市内は、まだそれほど発展している感じはありませんが、インドの都市部に比べれば静かな雰囲気でした。逆にその、ちょっとした静かさが、治安の悪さを象徴しているように思えて、少し恐くも感じました。(航空会社のサービスマンからは)外出しちゃダメって言われたし・・・。

さて、ダッカ経由でバンコク入りする外国人は1グループにまとめられ、メンバーは私を含めて七人でした。Helmut と、ブラジル人でプネーに住んでいるというおばちゃんたち、あとはコリアンとインド人と私でした。バンコクに到着するまでは、これが1つのグループみたいになっていて、なんだか楽しかったな。みんなそれぞれ、母国も母語も違うので、片言の英語で、子供たちのように身振り手振りを交えながら、コミュニケーション。たまたまだけど、同じ目的地を目指す、七人の侍(インターナショナル&ジェンダーフリー版)。

とくに(大きな)ハプニングやトラブルが起きることもなく、私たちは全員乗換の飛行機に乗り込み、無事ダッカを発つことができたのでした。めずらしく、飛行機内ではたぶん気圧変化が原因と思われる頭痛に少し悩まされました・・・もしやエコノミー症候群!?インド人に囲まれつつ移動する列車やバスは大丈夫になったのに、国際線の飛行機はつらいなんて・・・順応ってこわい!人間って不器用!!

さて、バンコクのドンムアン空港(まだスワンナプーム空港はありません)に到着したのはすでに日も暮れた頃。到着後は、元気いっぱい陽気なブラジル人のおばさまたちと共に(とりあえず安宿がありそうな)カオサン通りまで一緒に移動しました。が、カオサン通りに着くも、なぜかほとんどの宿が満室ということで、彼女らは別のエリアに移動していったのでした。私はというと、タイに到着初日から寝るところがないという状況ですが、なにはともあれタイには入れた、さー楽しんでまいりましょー!でございます。

(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?