マガジン

  • インド滞在記(2004年~2005年)

    2004年、当時22歳の大学院生だった私は、ひょんなことから大学院を1年間休学して、インドで一年間暮らしてみるという選択をしました。いま思い返してみても、この一年間は私にとって濃密で濃厚、刺激的で衝撃的な日々でした。言わずもがな、その後の私的な人生へ与えた影響は計り知れません。そこで、当時のフレッシュな記録(手記)をまとめてみることで、我が青春の20代を回顧してみようと、ふっと思いたち作成しはじめた記事をまとめてみるマガジンです。

  • 抱かれたい音楽

    筆者が個人的に大好きな音楽や、影響をうけた音楽、私的な思い出のある音楽を、レビューという形式で備忘録を兼ねつつオススメするというマガジンです。

最近の記事

インド滞在記 #18 (2004年~2005年) - ビザ更新にタイまで行ってきた話4

前回記事は「タイ初日から寝るところがない・・・ので、たまたま出会ったオカマちゃんの家に泊めてもらうことになった」というお話でした。今回はその続きをお送りします。 ※インド滞在中にタイまで行くことになった経緯は以下をご参照ください 2005年2月4日 タイ初日からオカマちゃんの家にお泊り(2) トコトコと、バックパックを背負ったままオカマのフェイちゃんについていきます。まだ全く土地勘がない場所で、裏路地をガンガン進みます。本人はいつもの自宅に帰るだけなのでしょうが、私にはも

    • インド滞在記 #17 (2004年~2005年) - ビザ更新にタイまで行ってきた話3

      前回記事は、「ゴアから列車に揺られ、ムンバイからダッカ経由フライトでバンコクINし、噂のカオサン通りまで辿り着いたものの、初日から寝るところがない・・・」というお話でした。今回はその続きをお送りします。 ※インド滞在中にタイまで行くことになった経緯は以下をご参照ください 2005年2月4日 タイ初日からオカマちゃんの家にお泊り(1) 宿は見つからないものの、さすが眠らない街バンコク・カオサン通り。すでに深夜にも関わらず、外をプラプラしたりヒマを持て余している人(主に旅人)

      • インド滞在記 #16 (2004年~2005年) - ビザ更新にタイまで行ってきた話2

        ※インド滞在中にタイまで行くことになった経緯は以下をご参照ください 2005年2月2日 ゴアからムンバイへ、いつもの列車で ゴアからムンバイへ向かう列車は 10:50am に Tivim駅 へ到着予定でしたが(やっぱり、もちろん、当然、)遅れて、車列がホームに入ってきたのは 11:30am 過ぎでした。列車を待つ間、プネーからゴアに来ていたという75歳のおば(あ)ちゃんと世間話をしたりして時間をつぶしていましたが、「遅れ1時間以内なら幸先良いほうかも!?」と感じられるように

        • インド滞在記 #15 (2004年~2005年) - ビザ更新にタイまで行ってきた話1

          みなさま、お久しぶりです。2021年も3月半ばになり、ようやく何か書いてみようかな~という気持ちがでてきた(ズボラすぎる・・・)ので、この気持ちが萎えないうちに、まずは一本投稿してみることにします。 さて、今回のシリーズ、すでに14話まで綴った「インド滞在記(2004年~2005年)」にインクルードすることにしましたが、舞台はインドではなく、みんな大好き”タイランド”です。2005年2月2日~3月5日にかけて、インドを脱出しタイをぷらぷらしてきた記録をまとめていきます。

        インド滞在記 #18 (2004年~2005年) - ビザ更新にタイまで行ってきた話4

        • インド滞在記 #17 (2004年~2005年) - ビザ更新にタイまで行ってきた話3

        • インド滞在記 #16 (2004年~2005年) - ビザ更新にタイまで行ってきた話2

        • インド滞在記 #15 (2004年~2005年) - ビザ更新にタイまで行ってきた話1

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        • インド滞在記(2004年~2005年)
          18本
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          11本

        記事

          インド滞在記 #14(2004年~2005年)

          2004年12月8日~9日 ゴア:旅の終わり、新しい始まり。 アーマダバードで出会った日本人女子2人組(経緯は「インド滞在記#13」を参照)は、なぜかダマンという、インド旅行においては、それほどメジャーとは思われない地へ行くことにやたらこだわっていて、おもしろくも不思議に思いました。 ダマンは、ゴアと同様に旧ポルトガル領だった町のようで、面積はたった72平方キロメートルしかない町です。なぜそのダマンが、それほど彼女らを虜にしているのか、私はむしろそこに興味津々でした。

          インド滞在記 #14(2004年~2005年)

          インド滞在記 #13(2004年~2005年)

          2004年12月6日~7日 アーマダバード:与える側と受ける側では感じ方が大きく異なる「人助け」。 午前3時ちょっと過ぎ。昨夜10時にウダイプルを出発したバスがアーマダバード駅前に到着しました。バスは列車にくらべ遅れが少ないのは素晴らしいのですが、むしろ早く着きすぎて到着が夜明け前、とかいうのは違う意味で正直困りものです。 もちろん、到着後にバスの中で(当初の到着予定時刻まで)夜明けを待たせてくれるなどという、心温まるサービスがあるわけもなく、しょうがなく次なる目的地(で

          インド滞在記 #13(2004年~2005年)

          インド滞在記 #12(2004年~2005年)

          2004年12月4日~5日 ウダイプル:私の「当たり前」をぶっ壊してもらえる旅をしよう。 さて、約2週間ぶりの更新です(ズボラですみません)。前回はたしか、ジョードプルからウダイプルにクレイジーバスで移動してきたよ。というお話でしたね(自分で忘れている・・・)。 昨夜(12/3)は洒落乙なルーフトップバーでしみじみとキメたものの、やっぱり夜中は咳がひどく眠りは浅く、今朝は10時ころまでベッドでゴロゴロしていました。起床後はホテルで(優雅に、しかしチープな)朝メシを食らい、

          インド滞在記 #12(2004年~2005年)

          インド滞在記 #11(2004年~2005年)

          2004年12月2日~3日 ジョードプル:バスは運ちゃんを見て選ぶべし。 さて、昨日(12/1)は無事、インド放浪2ヶ月オーバーの日本人青年(18歳)から荷物を引き取り、夜9時ジャイプル発の列車に乗るべく駅に向かいました。 ここのところ、インドらしからぬ真面目なタイミング(=あまり遅れず)で列車が到着していたので、一応時間に余裕をもって駅に向かい、待機していたのですが、結局、目的の列車がジャイプル駅を出発したのは日付が変わった夜1時半過ぎでした・・・遅れなくていいときに限

          インド滞在記 #11(2004年~2005年)

          インド滞在記 #10(2004年~2005年)

          2004年11月29日~12月1日 ジャイプル:好きです、旅出会い。 ガヤから乗車した列車は、約22時間の行程を経て(なぜか、またしても・・・)あまり遅れることなく、午前4時頃ジャイプルに到着しました。このオンタイム到着は、ガヤの時と同様、私にとってはあまり嬉しいことではありませんでした。 体調は相変わらず最悪ですが、下手に動いてガヤと同じ目(詳しくは ”インド滞在記#7,#8” をご参照ください)にあったら今回こそは死亡フラグが立ちそうだったので、午前4時頃にジャイプル

          インド滞在記 #10(2004年~2005年)

          インド滞在記 #9(2004年~2005年)

          2004年11月28日 ガヤ→ジャイプル:命がけの1分間車内プレゼンテーションと、私の欲望の旅路。 ※なによりもまず、前回の記事(インド滞在記#8)に「スキ!」してくれた方に感謝をお伝えします・・・この記事は、あなたの「スキ!」に励まされて書かれております。 さて、WL60(ウェイティングリスト60。詳しくは インド滞在記#8 を参照されたし)のチケットを握りしめ、ガヤ発ジャイプル行の列車に乗り込んだのは、朝6時半頃でした。乗車前、ガヤ駅に張り出された WL の繰上げ座席

          インド滞在記 #9(2004年~2005年)

          インド滞在記 #8(2004年~2005年)

          2004年11月27日 ガヤ:わたし金のネックレスがほしいの。 さて、昨夜は知らないおじさん二人の間で、ベッドを同じくして眠ることになった私ですが、一昨日は列車泊(しかも早朝着)だったこともあってか、意外とグッスリ寝てしまったのでした。人間の環境適応能力には、驚かされるばかりです。 グッスリ寝てしまったので、朝起きた後は、荷物を整理したり服を出したりする風を装いながら、一応カバンの中身などをチェック。とくに取られているモノやお金はなさそう・・・う~ん、疑い過ぎ? 朝食を

          インド滞在記 #8(2004年~2005年)

          インド滞在記 #7(2004年~2005年)

          2004年11月26日 ガヤ:ふと気づいたら、知らない人のおうちで、知らないおっさん2人と添い寝していた話。 ハウラー駅を昨夜10時に出発したガヤ行きの列車は、なんとそれほど遅れることなく、朝6時前にはガヤ駅に着いてしまったのでした。遅れてほしいときには遅れてくれない、いけずな列車である。 実のところガヤは、ブッダ・ガヤに行くための経由地として設定していただけなので、同日中にバスに乗って、そのままブッダ・ガヤに到る予定でした。はい、当初は。ですが、結論から申しますと、その

          インド滞在記 #7(2004年~2005年)

          インド滞在記 #6(2004年~2005年)

          2004年11月24日~25日 コルカタ:世界で一番、フレンドゥになる(なったと思いこむ)のが早い人たち。 昨日(11/23)会ったインド人(男)が、 「明日、朝9時にキミを待ってるぜ!」 なんてアツい口説き文句を去り際に放ってきたので、「きしょくわる!」と思いつつも、おもしろいことが起きるかもと、ちょっと遅れたけど待ち合わせ場所のインド博物館前まで行ってみました。 が、結局ヤツはいなかった。こちら5~10分遅れただけなんだけどなー、インド的にはオンタイム、むしろちょ

          インド滞在記 #6(2004年~2005年)

          インド滞在記 #5(2004年~2005年)

          2004年11月22日~23日 コルカタ:命が尽きていく瞬間の本当の姿。 列車は安定した遅れっぷり(約4時間半遅れ)で、コルカタに着いたのは午前11時30分ころでした。ヴァラナシで日本語に浸りすぎたせいか、カゼでぼーっとしている頭のせいか、理由は不明ですが、以前より英語が聞き取れないし、話せない気がする・・・。そのせいか、どうも気分がノリません。 到着したハウラー駅からチケット予約センターまで歩き、まずは次の目的地であるガヤ行きの列車切符を買ったあと、サダル・ストリート周

          インド滞在記 #5(2004年~2005年)

          インド滞在記 #4(2004年~2005年)

          2004年11月19日~21日 ヴァラナシ:かなし、ばらなし、ばんぐらっしー。 アーグラからヴァラナシ行きの列車、午後7時半に出発して翌日午前9時半に到着するはずだったのに、実際にヴァラナシに着いたのは午後4時過ぎでした。およそ7時間遅れ。これがインディアン・ウェイ、インディアン・レイルウェイ。 関係ないけど、列車内の物売りに対してはあまり英語が通じなくて困りました、やっぱ多少なりとも現地語を学ぶことは大事だな~と痛感。 ヴァラナシにはいろんな国の人がたくさんいます。日本

          インド滞在記 #4(2004年~2005年)

          インド滞在記 #3(2004年~2005年)

          2004年11月16日~12月9日で、北インド方面をぶらり一人旅してきました。 ムンバイの下のほうにあるゴアから、アーグラ、ヴァラナシ、コルカタ、ガヤー、ジャイプル、ジョードプル、ウダイプル、アーマダバードを周ってまたゴアに戻ってくるというルートで、期間は3週間とちょっとでしたが移動距離はかなり長かった(ざっと計算しても6500km以上)です。 ゴアから最初の目的地アーグラまでの移動でも、30時間以上は列車に乗っているという始末・・・インドはバカでかいです。 旅の目的は

          インド滞在記 #3(2004年~2005年)