うつ株式会社#12 経営者うつ企画

秋葉さん、帰っちゃった。

ふと気がつくと、秋葉さんの匂いがしない。いつもなら愛用のロクシタンのハンドクリームの匂いかする。一度、匂いが気にならないか?と聞かれた時以外は、今までいつもつけていた。質問された理由は、訪問看護師として患者さんによって匂いの好みが分かれて昔患者さんに叱られたことがあるから、初めて打ち合わせの時は気をつけているとのことだった。今日の状況だと前後に新しい打ち合わせ予定もなさそうだかは、もしかしたらつけわすれかもしれない。今気がついても確認が出来ない。想像するに、秋葉さん余裕がなかったのたろう。

うつ病の患者さんは、全身で話してくれる、研修で何度も何度も、それこそいろいろな視点、そして工夫されて言われてきたのに、秋葉さんのスキンケアどころか、髪のセットがどうなっていたのかも思い出すことが出来ない。余裕がなかったかどうか?基本的な観察ポイントもしていなかった自分に気がつく。自己嫌悪。マスクで自分のことを隠すことに集中しすぎて自分の本当の役割をおろそかにしてしまった。反省。。

結果は変わらなかったと思う。でも、その結果へのプロセス、アプローチは、大切にしなければ、いや大切にしたい。特に自分が本気に向き合った人々のことは、今回のこと、秋葉さんに言うと恐縮される。いつも何気なく書いていた日報だけども、改めて仕事始める人間として大切に記載していくことを決心する。

この引き締まった気持ちで、改めて市川さんの企画書を目にする。市川さんらしい、頭の回転に、記載したい情報が追い付いていない点がところどころあるが、その分やりたい気持ちが伝わってくる。自分がやりたいことと無関係とは言い切れない。それどころか、世の中を変えたいというレベルを考えると、ここに自分の名前が(仮)としてでも、新人の自分が載せてもらえているのは、大変光栄というか自分にとってはチャンスでさえないか?と感じてしまう。これはお詣りのお陰と思いながらも、まだ数時間も経っていない秋葉さんの面談の自分の失敗の反省がやってくる。反省は不思議なことに訪れてきた回数分だけ、何か反省している姿に自己陶酔しているような感じがして、そんな自分が嫌だ。チャンスと失敗って以外に仲良しで、同じタイミングにくるものであると勝手に決めていたけれども、今までのが自分の中だけで完結できるもので、世の中を知ったかぶりしているような自分にも気がつく。
そうやって挑戦しない自分の言い訳を作っている気がして、また秋葉さんもこのプロジェクトに関与していて、秋葉さんと市川さんのバランスをとれるのは、自分しかいない勝手な使命感で、経営者うつ対策プロジェクトを社内で提案する決心する。

経営者うつプロジェクト 相談役

ティール組織のうつ株式会社は、新チーム発足に関しても新人でも出来る。うつ株式会社に就職を決心したのは、実は江戸チームのディレクター東さんの影響がある。幸いなことに、初日なので東さんと後で話す機会がある。東さんに相談出来るように、自分の考えをまとめる。

東さんの影響エピソードを思い出す。

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