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映画「リバー、流れないでよ」「ミッションインポッシブル/デッドレコニングPART ONE」のことなど、

8月×日
テアトル新宿で「リバー、流れないでよ」(山口淳太監督)

京都の貴船の旅館が舞台。
主人公はそこで働く若い女性。
何かのきっかけで、時間がループしてしまう。
ぴったり2分間、何をやっても2分すると元に戻ってしまう。
さてどうするか、という話。
こういう時間物は好きな方だし、2分間、という設定も面白いとは思うのだが、どうにも乗れなかった。
「小劇場っぽい」映画、という印象。
「小劇場っぽい」という形容を使えるほど演劇を観ているわけではないのだが、なぜか「小劇場っぽい」という感覚は自分の中に有って(だからそれはおそらく偏見なのだが)、それはかなりネガティブな感覚だ。
簡単に言うと、「こういうの面白いでしょ」という感じでやっていることが自分にはあんまり面白いと思えないのだが、まわりの観客たちはゲラゲラ笑って観ている、というイメージ。
だからこの映画も「すごく良かった」という人が大勢いるんだろうな、とは思う。

主人公のキャラクターはちょっと面白かったな。


8月×日
「沖縄で火葬場が逼迫、8日待ちも」というニュース。
沖縄が医療崩壊、みたいな話が聞こえてきたのは7月上旬だったので、まあそういうことになるのだろう。

新型コロナの感染状況を発信している医療従事者などのツイートとかを見ていると、今回の第9波は過去最大の波になるだろうという意見(あるいは、もうなっているという意見)も多い。

まあ、ウイルスの性質は何も変わっていないのに感染対策をほとんど止めてしまったわけだし、子供のワクチン接種率は低いままだし、一度かかった人でも3ヶ月もすれば再感染する可能性がある、ということを考えると、感染者数が前の波よりも少なくなる要素は無いよな。

あとこんなニュースも。
「新型コロナを上気道に限定した疾患とみなすことはやめ、複数の臓器に影響する全身性障害と捉える必要がある」という研究結果について。

後遺症のメカニズムの解明はまだまだこれから、ということなのだろう。

ともかく絶対にかからない方が良い病気だということ、もし不運にもかかってしまったら、もう一度かかることは絶対に避けた方が良い病気だということは間違いないと思う。
ただ、街中や電車の中で感染するリスクは今までにないくらい高くなっているだろうから逃げ切れる自信はないのだが・・・。

8月×日
新宿ピカデリーで「ミッションインポッシブル/デッドレコニングPART  ONE」(クリストファー・マッカリー監督)

いやー、面白かった。
内容はもうすでにあんまり憶えていないけど。

ハッキリした欠点は二つあって、

一つ目は(仕方がないことだが)主人公とその仲間たちが年寄りになってしまっているということ。
この映画のトム・クルーズだけでなく、バットマンのマイケル・キートンとか、インディ・ジョーンズのハリソン・フォードとか、エクスペンダブルズのシルベスター・スタローンとか、どうしても「年寄りなのに大変だなあ」という気持ちになってしまう。
トム・クルーズはすごいと思うけど、やっぱり歳だよなあ。

二つ目はもちろん上映時間が長すぎること。
163分って・・・。
仮に来年公開予定のパート2も同じ上映時間だとすると計326分。
5時間26分。
それなら1作を27分くらいにして12ケ月連続で公開してくれないかな、と思う。

1910年代から1920年代に流行ったという「連続活劇」は、
「10分―20分ほどの、アクションを主題にした短編映画で、毎週1本ずつ公開していき、約15本で完結した。」(Wikipedeaより)
らしいが、今作は内容的にもかなり「連続活劇」っぽいのでは?


しかしトム・クルーズって人は面白い。
「トップガン・マーベリック」も馬鹿みたいな映画ではあったけど商品としては良く出来ていたし、なんだか、今はもう存在しない「ハリウッドの王道」をただ一人突き進むがごとし、って感じがする人である。

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