「親日国」台湾でみつけた従軍慰安婦像
街の至るところに日本語の看板があって、日本語を学べる語学学校も無数にあって、東日本大震災の直後には一般人が多額の義援金を寄せてくれた台湾。どう考えても「親日国」だし、実際そうだと思うのだけれど、台南の街を歩いていて初めて「反日」をみつけた。従軍慰安婦像である。
従軍慰安婦像が何なのかは改めて説明するまでもない、というか、簡単に説明できるものではないと思う。とにかく政府の公式見解としては
というあたりだろう。日本軍が慰安所を設置して、その生活は痛ましいものであり、統治下にあった国々の女性の尊厳を深く傷つける行為があったことがわかっている、ということだ。
従軍慰安婦像と聞いてまず思い浮かぶのはソウルの日本大使館前に設置されているものだろう。わたしも「従軍慰安婦」と耳にすると、韓国との外交問題の一つだよな、という認識があった。
ところがこの台南の慰安婦像に添えられている説明文によれば「台湾人も少なくとも1200人が被害を受け」ており、この悲惨の歴史を忘れないためにこの銅像を設置したというのである。
一体誰が本像を設置したのか。調べてみると記事がでてきた。
設置日は2018年8月15日。台湾で慰安婦像が設置されるのはココが初めてだとのこと。設置したのは「台南市慰安婦人權平等促進協會」という民間団体だけれど、完成式には国民党の馬英九元総統が駆けつけたそうです。
おもしろいのは、この銅像が日本統治時代の古い建屋を再生してオープンした「林百貨」の真向かいに設置されている点。ここは日本人観光客もよく通りかかる場所で、日本人にも慰安婦問題を広く知ってもらいたいという意図があるんだろうか。
なお銅像の設置されたスペースの隣は以前は国民党の台南市本部だったとのことです。台湾にもいろんな見方をする人がいますね。やっぱり。
【2022/11/22の日記】
机に向かっての勉強時間は5時間49分。
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