見出し画像

新卒が仕事をやめて異世界転生する話



転機とはどういった時のことなのだろうか。

上京した時?結婚した時?もしくは恩師から人生を変えるほどの格言をいただいた時?



私は新卒から7年?8年働いたIT会社を辞めて、
全くの未体験である出版業会に転職することにした。


好きを仕事にしちゃいけません

誰が言ったのかも知らないけれど、きっと誰もが知っている言い伝えで、誰も答えはわからない。


ずっと漠然と足を踏み入れていなかった業界に「好きを仕事にしてみたらどうなるんだろう」という漠然とした好奇心で、自販機に群がる羽虫のようにふらふら近寄っていった。
気がついたら色んな大人が画面の前で質問していて
当の私は
「最近の面接は5回もあるくせに1回も対面しないんだな」
「「リモートでハキハキしゃべっている人と会ったらめちゃ猫背だった」とか「実際会ってみたら身長が2メートルあった」とか「首から下全部タトゥー入ってた」とかだったらどうするのかな」
「偉そうな人がパーカー着てる」

なんて思いながら、どの顔に焦点を当てて良いかもわからずヘラヘラ話していたら無事内定を頂いたのであった。



絶対にこの会社やめてやる!とか、絶対にいつまでやめる!などの強い気持ちもなかったけれど、
明らかに進めば進むほどに摩耗し、消費されるような状況が見えていたから
ここが転機であると。ここで変えて良かったと信じたい。

東北のガチガチ田舎出身の私は

就職した会社やめるべからず。一生の職務として全うし、安定した生涯を過ごすべし。

といった謎の呪縛をかけられていた。まじクロロである。
現に私の家族(特に男)は最初に入った会社でずっと働いている。みんなの心臓にはクラピカからジャッジメントチェーンを巻き付けられているのだ。


1個のことを続けられるのはとってもすごいことだし、尊敬すべきことだと思うけれど
何も考えなくてもできるようになってしまったり
ある程度そこの匂いがわかってしまった時に、きっと人は転機を問われるのだ。

いいか悪いかは決断のタイミングではなく、8割くらいはその後の自分の身の振り方で決まる、後手のギャンブルである。


ああ、数年前に兄に連れて行ってもらったパチンコ屋でもビギナーズラックを発揮できず、毎晩の洗い物じゃんけんにも勝てないような
ギャンブル運がすこぶる悪い私の 転機は多分ここなんだ。



終電まで残業したことや、必死になって土日にプレゼンを覚えたこと、一番好きな上司と後輩が辞めて言ったこと、自分も4回も転勤と引っ越しを繰り返す中で、様々な拠点で子供もいる40超えたおじさんが心を病んで休職するその様を見てきたことがぐるぐる脳みそを駆け巡って


一切使っていなかったから、余りに余った有給休暇が横たわっており
もう少しでその期間に入る。
当然だけど、やめる時は自分の発言から2ヶ月くらいで全てを終わらせることができるんだな。



都内に越す家も探さなきゃいけないし
それまで水道ガス高熱インターネットも整備して、、、保険年金書類、、、人間が1人動くだけでこんなめんどくさいんですね。

転職準備ってなんだと考えたが、



これまでと同じ。
ギャンブルのことはアカギに教えてもらうとしよう。






#nowplaying   
アカギ マキシマムザホルモン


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?