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「キャプテン・マーベル」を見て改めて柔軟性とチャレンジする勇気が必要だと思った話。

とりあえずかっこよかった!!!!

なるべくネタバレしないようにします!

6年前が1989年=舞台は1995年というわけで、プリンセスで言えば「ポカホンタス」や「ムーラン」が登場した頃です。
90年代。この時代のキーワードとしてはもう完全に多様性、女性の社会進出ですね。1993年公開の「アラジン」でようやく白人ではないプリンセスが誕生し、それ以降しばらくアジア系プリンセスが続きました。
今ほどではないですが、徐々にファッションの流行も多様化してきましたね。
キャリアウーマンが増えて晩婚化が進み始めたのも90年代以降です。

そんな時代に生まれたヒーローがキャプテン・マーベル。

感情を制御できなければヒーローとしては無能

序盤から、ヒーローになるには感情的すぎると言われていたキャプテン・マーベル。
これ、私は生理の隠喩かな?と思いながら観てました。
女性は個人差はあるものの、生理周期によって感情が揺れやすい。これはもう仕方ないと思ってます。ただ、それをコントロールできるかできないか。

営業時代、同じ営業所で働く女の先輩と「生理前〜生理中って無能になるよね」という話をよくしてました。
心身ともに体調が悪い。それをお客様の前で出さず制御できている時は成績もいい。そうでない時は成績が悪く、原因に気付かず余計に落ち込む悪循環でした。
対していつも安定して成績の良い男性営業は、お客様の前では常に笑顔で一生懸命でした。感情のコントロールが上手だったんですね。

ただこれ感情だけではない。

感情だけでなく、欲のコントロールも必要かなと思います。
例えば、性欲を制御できずにいた結果、セクハラ、痴漢、性的暴行が起きてしまう。
今まではこれ男性が被疑者のことが多かったですが、直近で男子中学生にキスをしてクビになった教師の話など、女性が被疑者になることもありますよね 。

一瞬の気の迷いが自分のキャリアを破壊しうる。

私たちが普段している仕事でも、感情論ではなく冷静な判断が必要なことが多いですね。

脱線しまくりましたが、
世界を守るスーパーヒーローならなおさら...!!!

「女だから」「女なのに」

女である母親からみんな生まれたのに、女を弱視しすぎる男性陣。確かに身体的にどうしても女性の方が劣ってしまうところはあるかもしれない。でもそれ、仕事に関係ある?

現代は多様性がキーワードです。
だからこそ理解と柔軟性が大切。周りとお互いに協力し合うからこそより良い世界になる。
そう思います。
なおかつ、一番重要なのが、差別してくる層と同じ層からの理解や応援を得られるか、という点だと思います。
キャロルにとってはフューリーです。

対照的な2人の女性

シングルマザーのマリア、独身子ナシのキャロル。2人は同じ目標に向かって切磋琢磨しあう仲間であるからこそお互いを理解して親友になれたのだと思います。

マリアが母でありながらキャリアを積むことができたのは、親友キャロルや両親からの理解と支援。

どこで見たのか忘れてしまいましたが、働く母親たちの1番の敵は男性ではなく、独身女性という意見を見ました。
確かにそう。

女性社会で生きる友人から聞いた話、お局様が独身だから、結婚してもそれを伏せて仕事する必要があると。同性同士だからこその嫉妬からの差別。
生理痛にも個人差があることから、生理休暇がどうのこうのって話もあるそう。
同じ職場で働く仲間なんだから、嫉妬とか差別とかしてる場合じゃなくて、お互いに理解が必要じゃないですか?でなければチームとして成立しませんよね?

また脱線してしまいましたが、
再会した6年後、マリアは母としての自分を全うし、飛行機は趣味にしています。
自分のキャリアよりも母として子供を守ることを優先していたのです。
1番の応援者は子供でした。
ただ、母になったからには両立が必要。母としての人生よりも1人の女、1人の人間としての人生を優先しすぎたあまりに発生するのが捨て子や毒親問題....。

温泉に行った時に、ちょうど隣の女性2人組が女性の社会復帰の話をしていらっしゃいました。
本当は働きたがっている元キャリアウーマンのママたちが多い。ただし、産休・育休を経て社会復帰する際に、周りからの評価と自分のプライドに板ばさみになり結局辞めてしまう人が多いという話でした。

周りはブランクがある分、社会人としてのコミュニケーション能力やPC・事務能力が以前より劣っていると決めつける。そして新卒と同じ扱いをする。元々係長クラスの女性を新卒研修に参加させる企業もあるそう。

本人たちは今まで積んできたキャリアを否定されたと悔しがり、結果1人の人間としての人生を諦めてしまう。

これは私個人としては雇ってる側も本人たちにも非があると思いました。
極論ですが、それだけブランクがあれば、今まで100あったものが10まで落ちてしまうのは致し方ないはずです。時代も少しずつ変わっています。
でも過去の栄光にすがりついて、雇う側も本人も最初から100を目指そうとして結果失敗してしまうのが現状ということです。

新しいことに挑戦できないことを子供や年齢のせいと言い訳する。

こういう人結構周りにも多いです。

でも、私の父は40を超えてから転職しましたし、専業主婦だった母は子供が大学生になったのを機に50代で新しい仕事を始めました。

知り合いのお母さんでも50代になってから保育士の資格を取得し、今春から現場で働く方もいらっしゃいます。

マリアもしばらく現場から離れていて、なおかつ1人娘もいて、副操縦士が必要と言われて困惑してましたね。
それに対し背中を押してくれたのが、一番の理解者である娘からの応援と、親友キャロルからの信頼。そして本人の勇気。

キャプテン・マーベル本人のかっこよさに埋もれがちですが、こういったメッセージも込められた映画だと感じました。

監督が女性であることもポイント。


褒めてばかりだとあれなので、少し文句を言うと、クリーのスーツ。防御マスク?をつけた際に、髪の毛がたてがみのようになっていたのが気になりました...。

次回作「エンド・ゲーム」でもキャプテン・マーベルの活躍が見られるのかな?とても楽しみですね!!!

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