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労働移動の促進に向けた課題

会社員からフリーランスに転身して約3年半。
クライアント企業は、大企業からスタートアップまでさまざま。
業種も多種多様。
やり取りする先方の担当者も、代表者からインターンまでさまざま。

先日、労働経済について考える機会があり労働経済白書をみてみたので、noteにメモ。
今回は、「労働者の主体的なキャリア形成への支援を通じた労働移動の促進に向けた課題」の分析について。



以下、厚生労働省「令和4年版労働経済白書」より。



■日本の生産年齢人口、新規学区卒者数は減少傾向にあり、労働力供給の大幅な増加は短期的には見込めない

□2065年には総人口が9,000万人を下回り、高齢化率(65歳以上)は38%台となると推計
□1990年代をピークに若年人口は減少

■介護、福祉における労働力需要の高まりへの対応が課題

□日本の少子高齢化が進み、介護人材の確保が大きな課題
社会福祉関係職種の有効求人倍率は、全職種の有効求人倍率を大きく上回って推移、年々その差が拡大
□第8期介護保険事業計画に基づき、今後必要となる介護サービスの見込み量等から都道府県が推計した介護職員数は、2040年には約280万人必要となる(2019年は約211万人)

■実質賃金の増加と労働生産性の上昇

□日本の労働分野における課題に一つは、実質賃金の伸び悩み
□日本は先進国と比較し労働分配率の上昇による実質賃金へのプラスが大きい一方、労働生産性の寄与度が小さい
□労働生産性の上昇を伴わず賃金を引き上げると資本分配率が低下し、成長維持が困難になるため、実質賃金が伸び悩んでいる状況を改善する上では労働生産性の工場も重要

■転職入職率は2005年以降横ばい、転職者数は増加傾向、離職者数は近年横ばい、離転職者数は女性

□常用労働者数に対する転職入職率の推移は、2005年以降20%前後で横ばい(男性よりも女性が高い割合)
□転職者数は長期的に増加傾向が続いているが、離職者数は近年横ばい(女性で増加傾向)
□2020年は、転職入職率、転職者数、離職者数いずれも大幅減少

■パートの転職入職率は上昇傾向、一般労働者の転職入職率は横ばい

□転職入職率、離職率いずれも一般労働者よりパートの方が高い
□長期的にみると、パートの転職入職率は上昇傾向にある一方で、一般労働者の転職入職率は横ばい
□離職率は、パートで横ばい、一般労働者では近年低下傾向
□転職入職者数、離職者数はいずれもパートで増加傾向、一般労働者は横ばい

■男性では大卒かつ若年層、女性では大卒の35歳以上を中心に産業間移動が活性化傾向

□長期的にみて、男性では大卒の25~34歳の層で産業間移動者割合が高まっている
□女性では、大卒の35歳以上の層で産業間移動者割合が高まっている

■性別、雇用形態にかかわらず前職の離職理由が会社都合である割合は低下傾向、労働条件を理由とする割合が上昇

□正規雇用の男女ともに離職理由が「会社都合」が低下、2012~2017年には「収入が少なかったため」「労働条件が悪かったため」が上昇
□非正規雇用の男女ともに離職理由が「会社都合」が低下、近年「収入が少なかったため」「労働条件が悪かったため」が上昇
正規、非正規ともに賃金やその他の労働条件の向上を目的とする前向きな転職が上昇

■転職希望者は就業者の4割、年齢とともに低下傾向

□2018年時点において、転職希望者は就業者のうち37.6%
 L転職活動移行者15.2%
 L2年以内転職者は20.5%
 L実際に転職活動を行う人や転職を実現する人は1~2割
□転職希望者は年齢が上がるにつれて低下する一方、転職活動移行者は55~64歳まで低下、65歳以上で上昇
□2年以内転職者は45~54歳までは低下、55歳以上で上昇
□55歳以上を除き、いずれの年齢階級でも女性がやや高い

■49歳以下の方が自ら職業生活設計を考えていきたいと考える人の割合が高い

□労働者の職業生活設計の考え方
 L40歳台以下では50歳以上よりも「自分で職業生活設計を考えていきたい」と考えている人の割合が高い
 L20~29歳、60歳以上の年齢層でも自分で職業生活設計を考えていきたい」と考えている人の割合がやや高い
 L正社員以外より正社員の方が、自分で職業生活設計を考えていきたい」と考えている人の割合が高い

■キャリアコンサルティングを受けた人の方が、自ら職業生活設計を考えていきたいと考える人の割合が高い

□男女とも、正社員及び正社員以外のいずれも、キャリア相談をした人の方が「自分で職業生活設計を考えていきたい」と考えている人の割合が高い
□キャリアコンサルティングの経験がある人の方が、職業生活前半の満足感が高い
□キャリアコンサルティングの経験がある人の方が、転職回数は多い
□キャリアコンサルティングの経験がある人の方が、異分野へのキャリアチェンジに積極的


最後まで読んでいただきありがとうございます!

【簡単な自己紹介】
93年生まれ / 中国地方の田舎で生まれ育ち、大学進学で海外、就職で東京 / 2020年に結婚、夫婦で脱サラしDigital Nomadになる / 全国16地域で移住体験生活・5地域でワーケーション経験 / 2021年から北海道限定で遊牧ライフ中

ブログでは北海道の暮らしやリモートワークスポットをメインに発信中♪
https://taminoko.com/


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