自分の判断軸をもつこと

毎日報道される新型コロナウイルス関連のニュース。
そんなニュースを受けて、情報をきちんと精査できているか?
そう自分に問いかけた時、「できていない」と答えざるを得ない。

何が正しいかなんて、今は分かるわけがない。
それなのに、
「なんでPCR検査の数を増やせないの?何やっているの?
こんな状況なのに増やせないってどういうこと?」
とか言っても仕方がない。
コロナウイルス以前の問題として、
「なんでできないの?」という聞き方はないだろう。

仮に医療従事者の方が、
「本当は数を増やしたいと思っています。でも、今は○○で△△な状況で、スタッフの負担や備品不足でできないのです」と答えたとしても、
「いやいや、それは言い訳でしょ?」なんて言うコメンテーターが出てきたら、
何も言い返せなくなる。
本当に最前線で医療に従事するスタッフが出てこれないのをいいことに、
見えない所で好き勝手批評され、挙句の果てに「なんでできないの?」だからな…。

「○○で△△だからできないんです。」
「あっ、そうなんですね。今はどういう状況でしょうか?」
(※状況報告の説明、今取り組んでいることの説明)
「それだと、こういう方法ではどうなんでしょう?」
という会話があるみたいに、できないことへの批判をするのであれば、
現実的な代案を提案することは必須ではないか。
医療従事者への批判をした人から、代案が出てきた…記憶はない。
探してみたけれど、今のところ見つかっていない。

そういう私も、PCR検査がどういうものかを分からずに、
もっと増やせないの?とか思っていた。
しかし、実際にPCR検査がどういうものかを調べたら、
「増やしたくても増やせない」というのが実情だ。
以下、神奈川県医師会のお願いから抜粋します。

◆PCR検査の本当◆
医療関係者は、もうすでに感染のストレスの中で連日戦っています。その中で、PCR検査を何が何でも数多くするべきだという人がいます。しかしながら、新型コロナウイルスの PCR 検査の感度は高くて70%程度です。つまり、30%以上の人は感染しているのに「陰性」と判定され、「偽陰性」となります。
検査をすり抜けた感染者が必ずいることを、決して忘れないでください。
さっさとドライブスルー方式の検査をすればよいという人がいます。その手技の途中で、手袋や保護服を一つひとつ交換しているのでしょうか。もし複数の患者さんへ対応すると、二次感染の可能性も考えなければなりません。正確で次の検査の人に二次感染の危険性が及ばないようにするには、一人の患者さんの検査が終わったら、すべてのマスク・ゴーグル・保護服などを、検査した本人も慎重に外側を触れないように脱いで、破棄処分しなければなりません。
マスク・保護服など必須装備が絶対的に不足する中、どうすればよいのでしょうか。次の患者さんに感染させないようにするために、消毒や交換のため、30分以上1時間近く必要となります。テレビなどのメディアに登場する人は、本当のPCR検査の実情を知っているのでしょうか。そして、専門家という人は実際にやったことがあるのでしょうか。

出典:神奈川県医師会
https://kanagawa-med.or.jp/images/about_coronavirus.pdf

神奈川県医師会からの皆様へのお願いを見て、
きちんと自分の中での判断軸があるか、考えるいい機会になった。

日頃、番組リサーチャーとして多くの情報を収集しているけれど、
情報を入手しすぎることでの弊害もある。
テレビ、インターネットニュースを見ていると、
どうしても色々な情報が入ってきてしまうけれど、
受け入れるものを大幅に減らす、という選択肢もありなのでは。

不要不急の外出を控え、しっかり食べてしっかり寝て、太陽光に浴びる時間を確保する。
帰宅後はハンドソープを使っての手洗いと、うがいを欠かさない。
今自分にできることをしっかりやっていこう。

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