小泉 雨音(こいずみ うおん)

作詞家。コトノハ師。言葉を紡ぐひと。

小泉 雨音(こいずみ うおん)

作詞家。コトノハ師。言葉を紡ぐひと。

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最近の記事

DUNE

塗ったマニキュア 待つ間だけ 煙草に 火をつける 束の間 借りた腕と わりきって あなたに 抱かれる 枯れた夜を 潤すように 一瞬(とき)を味わい 馴染んだ あなたの仕草 ほどいても 剝がせない DUNE  今夜も月はめぐり      朝へと堕ちてゆく なぞる薬指 帰る訳なら 聞かない 約束ね まどろむ 月の雫 指先で プラチナ 真似する これみよがし みせる涙は フェアじゃないから 煙にむせたふりして 腕のなか しがみつく DUNE  今夜も月はめぐり      

    • TWO HEARTS

      「これが最後だよ」と なだめるようにKISSを交わした 闇のシーツの上  たぐりよせる夜がはじまる ON SUNDAY あなたは隣に迎え入れる 白いドレスの女(ひと)は  私とは似ていない TWO HEARTS  ハートのQUEENを最初に引いたのは彼女 TRUE LOVE  愛なんて真実と同じ数だけありふれてる JUST WAIT  このまま時を止めることなど出来やしないと 百も承知と 分かってるのに  分からずやの TWO HEARTS. もしも彼女よりも 君と早く

      • SHOO BE DOO

        消えてく ぎんの月  暗がりが漂う まるで未来さえも  闇にかすめてくように 見えない心なら  ぬくもりで信じる 真実と言葉は  うらはらなネメシス 朝も夜も  おたがいをたぐりよせて… OH, SHOO BE DOO, HA HA HA DARLING, LA LA LA SHOO BE DOO, HA HA HA SMILING, BABY SHOO BE DOO, HA HA HA DARLING DON’T YOU WORRY I’LL BE ALWAYS ST

        • Because…

          「君に与えられるものなんてない」と  あなたは肩で息を吐(つ)く 風に怯える子供のまま  私の胸の上で あなたが息を吐(つ)く 夜は黒くふさぎこみ 心のありかを見せつける 見えるものほど不確かなもの まるでつきつめる様に I love you, because you are you. あなたの鼓動さえも いとしく感じるから I love you, because you can’t disappoint me. あなたが傍にいる ただそれだけで 私は強くなれるか

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        • オリジナル楽曲
          13本
        • lyrics (new)
          1本
        • つれづれなるままに。
          2本

        記事

          ドラマにも、ない。

          夕暮れ消えてく  ビルの谷間をくぐり ゆっくり僕は  車 走らす カーブを曲がれば  君はいつもの場所で ちいさく 空を抱えてる 繰り返す 同じ日が終わり  君と僕は また始まる ドラマにもない 小説もない  よくある恋でも 左に座(い)る 君の笑顔  誰より見ていたい どんな辛さも 悲しみさえも  二人いることが 幸せと 言えること  君が気づかせた フロントガラスを  夜のライトが照らし トンネル抜けるように 流れる 肩先もたれた  君の髪がなびいて 優しく頬を  

          MINIMUM STAR

          思い切り背伸び  何もかも精一杯で 頑張っていなくちゃ 駄目だと信じてた ラッシュに消された  私の声だけが STRAY CHILD…  迷子ね 空を覆う雲の向こうには ほら 星が輝く 見えなくても輝きを忘れはしない   MINIMUMなSTARも 海の青い色  同じように映ってるの? 君とはどれだけ  答えあわせられる? 人と違う自分  求めているくせに 違うこと  恐れる 「どんなものも必要だから在る」と  君がつぶやく 生きる意味が分からなくても 太陽は  誰

          DREAM OF YOU

          素足にミュール履いて  あなたに会いに行く 頼りない そよ風に  そよぐafternoon 波打つ鼓動に  今はまだ気づかないで 恋する3センチの  距離は明日にとっていたい はじまりの impression 期待と不安が交差する 願うなら dream of you 夢の中で…  夢見てたい おきまり恋のレシピ  最初のデートくらい ときめきひとつふたつ  胸に刻ませてよ すこし眠たいと  あなたの肩 よりかかれば かすかなフレグランス  私だけをイメージして さり

          PEARL SNOW

          いつも黙って  静かに微笑(わら)う そんな貴女が  とても大好き 華奢につぶやく  ひとことずつが 私にいつも  勇気をくれる Pearl Snow  女の子だから 我慢する涙が  あるんだよね Pearl White  泣きたいときでも 笑顔が消せない  ときもあるよね いつも前向きに生きる  そんなあなたの 笑顔にすこし似ている  はじめての雪 これからきっと  色々あるよ 幸も不幸も  やってくるけど いい女はね  悲しみさえも 明日(あした)の糧に できる人だ

          まるで おとぎばなし

          君のまつげに  雨があふれて 十二月の空  グレイに滲む 黒いセーター  着込む腕さえ 抱くことなら もう 出来ない距離 街はいつしか  イルミネーション 季節だけがまた  めぐってきたね だけど二人の  心の中は あの頃には  二度と帰れない 去年のクリスマス  贈ったリング 君は薬指 そっと抜き取り  思い出のポケットにしまうよ まるでおとぎばなし  楽しいことは 夢見るようなもの  すぐに過ぎる まるでおとぎばなし  するみたいに キラキラ光ってた  君の瞳 君

          LOVE NAVIGATE

          「新車に乗せて」の口実は  デートにすりかえた 気になる彼ならとりあえず  試さなくちゃね 何も知らない空は  雲一つないお天気 太陽のエールも   聞こえてきそうよね LOVE NAVIGATE  キミの横顔 なにげないままで    感じてたいから LOVE NAVIGATE  右に折れたら 続いてるシグナルが   青空になる 話題の映画の話して  「行こうよ」とおねだり 約束はすぐつなげなくちゃ  恋はスピード 一瞬(いま)の気持ちもっと  集めてからでもいいでし

          雨月(うげつ)

          ほてった街を 冷やすように  雨が降れば 陽に透けた肌が  夏をわずらう あなたは雨を あおるように 空を見上げ それから二人は  時に流れた すこしずつ すこしずつ  夕暮れが 赤くなる すこしずつ すこしずつ  夜の淵 熱くなる Rainy Moon Rainy Night  うるおしてゆく 心 Rainy Moon Rainy Night  うるおされてく 瞳 Rainy Moon Rainy Night  あなたの奥に 潜む Rainy Moon Rainy Ni

          ブレスレット・ラヴ

          終わらせるには惜しい程 あなたになら馴染んでいる 窓ガラスにアンタレス 夜を赤く照らし出す 別れなんてどちらかが切らなくちゃ 終われないエンドレス 心だけ離れても壊れないラヴ・アフェア まるで永遠(とわ)のメビウス Like a bracelet. 男欲しさに 絡んではまとわりつく あらわな女 一人じゃ生きてゆけない 甘い夢みたさに 昨日も今日も明後日も しなだれる ブレスレット・ラヴ あなたが帰るあかりには 違う香り漂ってる わかっているはがゆさで わざと爪をたててい

          BLUE MOON

          ぼんやりとにじんでゆく 月夜の輪郭に ゆっくりと闇のインク 空に溶けてく あなたの耳元に はべらした吐息で 唇からは苦しみを 拭いましょう Blue in blank いとおしさは夜を越えてまで Moon in bloom どこまでもあなたを追いかける Blob of time せつなに求めてはやまない Blissful night あなたがいる ただそれだけなのに 涙があふれてくるから  不思議よね 静けさの海に沈む true love 探して しめらせた瞳ふさぐ 

          ヒカリノシズク

          ヒカリノシズク 青い空のかけら 切り取って あなたに見せたくなる 予定調和を あきらめてまで あなたに会いたくなる 愛したり憎んだり 笑ったり喧嘩したり。 心はいつも 波立って揺れてる ひとつも同じじゃないから あなた と わたし そんなことは わかっているけど わかりたくない わたしがいる。 通り抜けていく 愛のクォーク てのひらをかざしても  わたしの中にあってないもの あなたになくてあるもの 許したり与えたり 怒ったり救われたり。 ふたり 奏であうha

          白 秋

          白装束の 白き狼煙の 祝詞を奏上 賜りし候 清浄 僧正に相乗し 早々に守られし候 六道巡りの 闇夜の船出 白道廻りの 阿弥陀の輪廻   遍路の杖が指し示す 弥勒の世の果てに 鶴と亀とが 逢魔の迷子 私の影を踏んだのは誰? 私の影を踏んだのは誰? 梢の白頭翁 追っ手の木魂 白けた吐息の 袖振る君へ つるべ落として浄土に沈む くれない宵の口 吊るした柿に ゆうべの夕焼け 私の影を踏んだのは誰? 私の影を踏んだのは誰?

          宿り木

          【宿り木】 待ち望んでいた空を 雨が覆う。 傘をさす私は 束の間の宿り木。 青に変わる信号 水たまり 青く照らして 通りすがりのクラクション 弾ける雫 溜息。 そうして今日が終わっていく 一人の家路が待っている。 明日(あした)は明日(あした)の風が吹き 明日(あす)には明日(あす)の朝が来る。 待ち望んでいた空が いつか明けるまで 傘をさす私は 束の間の宿り木。 2023.10.13