見出し画像

接客で一番大事なことは「記憶力」#私にとってはたらくとは

#私にとってはたらくとはに応募することにした。
お題の一つである「誰かの仕事をみて感じたこと」という視点でこの記事を書いてみる。

大学教員として

私は大学で英語を教えている。
毎学期約100人ぐらいの学生を担当する。
日々若い学生と接し、疲れているため週末は癒しを求め、いちお客として居られる時間を作っている。

客として

娘が社会人として家を出ると、自分の時間ができるようになった。
健康と美容のため、美容院、ネイルサロン、フェイスエステ、パーソナルトレーニング、整骨院、カイロプラクティック、足裏マッサージ等に通う時間ができた。

通う頻度はまちまちで、毎回担当者が同じものそうでないものがある。
美容院など長年同じ人に担当してもらい、関係性が濃くなると、プライベートでも連絡を取ったりする人もいる。
それでも客という立場なため、普通の友達とは違い一つ距離があるのが心地よい。

もう歳なので、毎回新しいところに行くよりは決まったところに行く方が楽である。(娘は美容院でも違うところで平気らしい)
自分の仕事中は各方面に気を遣いコミュニケーションをしているが、客として色々なサービス業の人と接すると受け身でコミュニケーションができるので楽なことが分かった。

なぜ記憶力が大事か

どこに行ってもうれしいことがある。それは
「髪切りました?」「ネイル変わりました?」
一番うれしいのは「ちょっと痩せました?」である。
これらは全部、変化に気づいてくれているということである。
お世辞であるのはわかっている。でも痩せてもないのに「ちょっと痩せました?」は言われると気分はよくない。
なので、「ちょっと痩せました?」は正確に前を覚えていないと失敗する。

「ネイルきれいですね」これはお世辞である。
しかし、「この前の青系もよかったですけど、今回の白は夏らしくていいですね」
これは前回の色を覚えているということである。記憶力である。

記憶されていないと心が離れる

自分が特別な客であるとは思っていないが、明らかに他のお客さんの情報と間違っているときがある。
「お住まい~でしたよね」
「息子さん帰ってこられましたか?」(私には娘しかいない)

もちろん、あまり話しかけられたくない場所もあるのでそれも覚えていてくれているとうれしい。

行動力も大事

職業柄かなにかわからないが、よくおすすめを聞かれる。
noteでも映画感想文を書いているが、おすすめ映画・ドラマを聞かれて答える。
それを必ず見て、次回の予約の時までに感想を言ってくれる人がいる。
プロである。

自分のプライベートな時間を使って接客に生かしている良い例である。
後、私が通っているパーソナルトレーニングを紹介すると、実際に入会した人もいる。
お世辞を言うのは簡単であるが、行動を伴うと信頼感が生まれる。

最後に

これは接客業だけに言えることだけではなく、教育でも同じである。
学生の名前を覚えるのは当然であるが、最初の授業で自己紹介してもらった時にメモをして、学生のの出身地、好きな趣味やアーティストも覚えることにしている。(もちろんVtuberなど私が全く知らないジャンルの時は難しいが)
「先生、なんで俺がエドシーラン好きって知ってるん?」など言われることがある。
覚えることが大事なのではなく、1人1人に興味を持つことが大事である。
自分が接客されてうれしかったことは、学生にも返していきたい。

サポートしていただいたら、おいしい物を買って投稿します。