楽しいコントの中に恐怖のエッセンスを挟み込むのがラーメンズの特徴であり、そのへんの盛り上げ方がタノシイなコント2本をセットで紹介します。

（今回はやや長尺で40分くらいかかります】

ラーメンズ『FLAT』より「透明人間」
【あらすじ１】受験勉強に集中できない少年。一計を案じた父親はある薬物をひそかに投薬をするのだが……。

ラーメンズ『ATOM』より「採集」
【あらすじ２】久々に再開した親友同士の話が弾む。田舎に残った教師は都会暮らしを楽しむ親友に不満顔だ。もっと田舎に「癒し」を求めてこいよ！そして二人の会話は昆虫採集の話題に及ぶ。

【ネタバレありの感想】

如何だったでしょうか。小林少年は芸達者ですね〜。こわいですねー。生々しいですねー。思春期の少年にとって最も恐ろしいものはアレですね。お母さんのあの声は絶対に聞きたくない。

そして、もう一方は、ものすごく計算された小林ワンマンショー。ラーメンズコントの中でもベスト傑作の候補にあげて良いと思います。沈黙とパントマイムとRAPと様々な芸を「透明人間」以上にぶち込んで来る。カメラワークも「FLAT」の時より格段に進歩していて臨場感が強い。

片桐氏は俳優としてのスキルをふんだんにぶち込んで来る。（現代は立派な俳優ですが少し前までは怪優の一種でしたね）ちょっとした思い込みの一助になる異常者っぽさが素晴らしいです。彼自身の俳優キャリアでも人間味と倫理観の欠如した天才の役が多いですね。

そして、なによりこの二本は二人の顔が近い。本当に近い。

そんなわけで次回も二本立てにすると、タノシイなコントを紹介しようと思います。オタノシミニ！（こわくないよ）

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