無題のプレゼンテーション__2_

【ピックアップ廃止】Noteを楽しみたければ「おすすめ」を読め「ピックアップ」は読むな

※2019年末にピックアップ機能の廃止がアナウンスされましたが、この記事自体は非常に有用で面白いので残しておきます。


こんにちは。お望月さんです。
おなじみのNoteを楽しむための講座です。また、虚無の暗黒と戦うための自信をクリエイターに持ってほしいという狙いがあります。

本記事は「趣味の記事を続けることができる環境づくりの獲得」を目的としています。「創作」「コンテンツレビュー」「ライフスタイル」の充実を重視しますが「企業アカウント」「バズり」「情報商材」にとっては役に立たない可能性が高いです。

Note上に信頼できるタイムラインを構築しろ

Note内の良記事を探す方法は、実は多くありません。
信頼できるフレンド(相互フォロー)の獲得アンテナの高いマガジンを購読するといった地道な活動が実を結びます。NoteはTwitterではないのでフレンドのRTから良記事に出会うチャンスが少なく、信頼できるタイムラインを構築する重要性が高いSNSです。

Note内キュレーションを重視した記事の反応が良く「まとめ/ピックアップ」記事には高い需要があると思います、が今回は自分でオリジナル記事を書く件についてです。
2019年11月追記:非公式の有志の良記事キュレーション逆噴射ピックアップや Note珍百景 が活動していますトゥギャザーしよう)


レッツゴー相互監視社会

では、どこからそのようなフレンドを探しに行くべきか。まずは自身が興味のあるジャンルでフォロー先を探すのがよいでしょう。ハッシュタグやフリーワード検索を利用することで芋づる式に優良Noterを探すことができます。どんどんフォローしよう。

また、ROM(Read only Member)であっても自己紹介記事の一件くらいは書いておいた方がよいでしょう。(あなたはどんな人なのか?)と思ってググったら「調べてみました!BLOG」が表示されるような不幸は避けるべきです。「こんなことに興味があります」だけでも意思表示があれば御の字です。

狭い空間での相互監視というのは創作や記事の作成に強い影響を与えます。「このような趣味嗜好を持つフレンドがあなたの記事を監視している(Big brother watching you)」という状況は非常に強力な後押しです。発信者にとっても「じゃあ、フォロワーの興味ありそうな記事を書いてやろうじゃない」と思うのは自然な成り行きでしょう。

と、ここまでは標準的な趣味アカウントの流れ。今回はそれ以降の展開を目指します。

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「ピックアップ」を読むな。

Noteの「ピックアップ」は、基本的にスキやアクセス数が高いものから機械的に表示される仕組みです。(複数あるピックアップ条件のいずれも似たような挙動をします) つまり、スキを強要する情報商材やインターネットでバズったハッスル系、アイドル的存在(息を吸うだけでスキが付く)が多く流れてくるわけです。さらにTwitterで叩かれた情報商材屋が記事ロンダリングでNoteに進出するケースも見受けられます。

2019年11月追記:その後、Noteに実績メダルが導入され「スキ」の数を獲得する方法を模索した私は「互助会」の存在を知った。自己評価を他人に依存した時点で創作者は死んでいくのだと思います。

現状、このへんがNoteのパブリックイメージになっているわけですが、これらの概念は趣味でチクチクと小さな記事を紡ぐ我々アマチュアとの相性が悪い。むしろ楽しい趣味記事を埋もれさせる反物質です。避けておきましょう。

(そもそもCXOも炎上プロレスや情報商材チキンレースよりも愛にあふれたマニアックな記事を書けと言っている)

「人気タグ」は役に立たない。

Noteの「人気タグ」は、これまでの通算記事件数でランク付けされています。1週間どころか1か月単位での絞り込みすらできない。つまりホットなトレンドを追うことができません。

Note黎明期に記事件数をファーミングした特定ユーザーやジャンルが上位に居座り、新興ホットジャンルが下位から這い上がることができないわけです。米国の歴史研究者が1950年代に発表した「インターネット=花見の場所取り理論」そのままの原始的な姿です。

※例:「逆噴プラクティス」は1か月で1900~2000件の記事を稼ぎ、小説大賞の期間外でも上位に居座り続けます。

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▲また人気タグにカーソルを合わせると「ホットタグ」が出てくるのかと思いましたが、最新記事が2018年11月の占いタグが表示される謎の仕様でした。

「おすすめ」を読め。

では、どんな情報を信用するべきか。
Noteの「おすすめ」はNote編集部が手動でチェックしている優良記事です。機械的なピックアップと比べてもはるかにクオリティが高く滋味があります。(え?こんなところまで読んでるの?)的な、スキ数が1桁の記事までピックアップの対象になっていて人類の温かみが残されています。

つまりNote編集部は見る目がある。あなたの趣味に合わない記事がフックアップされていても、何かしら広く知られるべき価値のある記事だということです。(バーター的な記事もあるのでそこは各自でフィルタすること)

推奨
note編集部の人が良い、あるいは世に広まるべきと考えるコンテンツ。「おすすめ」「公式マガジン」「公式ツイート」「編集会議」などで紹介されます。
noteにおける情報商材について雑感 より引用》

優れた記事は、カバー範囲があなたと異なったとしても表現手法が共通していることが多いです。プロの手による記事は惜しげもなくHOW TOが公開されていることも多く大変役に立ちます。好き嫌い言わずに読んでみることで新たな武器や銃弾を手に入れることもあるでしょう。フォローすることで新たな世界が見えてくることもあります。(特に近頃はe-Sportsについての知見をめちゃくちゃ得ました)

※個人的な趣向ですが私は「興味のない分野のHOWTO」を読み漁る癖があり、先日ピックアップされていた「Instgramではテーブルに花びらを散らす奇妙な風習があり、このため肉じゃがに花びらを散らす奇怪な光景が散見されるようになった」というNote記事に爆笑していました。バグった美的感覚を大切にしよう。

「コンテンツ会議」を読み、お前も書け。

「#コンテンツ会議」とは摂取したコンテンツをレビュー形式で吐き出すためのタグで、Note公式で運用されています。このタグの記事は、第三者へ読ませることが前提となっているので記事の読みやすさや平穏さは段違いに高く(比較的)安心して読むことができます。

また週刊で「今週のコンテンツ会議」と呼ばれる公式記事もあり、Noteで記事を書き続けるモチベーションとしてこれに採用されることを目指しても良いでしょう。最新コンテンツだけではなく旧いコンテンツであっても問題なく拾い上げるNote編集部は見る目があります。ホットな話題ではなくとも「お前が今どう思ったか」が重要です。我々はお前が好きなものを知りたい。

2019年11月追記:その後、Noteはコンテンツ会議の週刊報告を廃止。月刊化した後に緩やかに廃止されたので、この手法は現在では有効ではありません。公式チヤホヤの晴れ舞台は減り、さらに機械的な「話題の記事です通知」という安価なチヤホヤ通貨が出回るようになった。(ちょっと寂しい)

我々は上位レイヤーの存在である。

我々はインフルエンサーやキュレーターより上位レイヤーの存在であることを忘れてはいけない。

澤山大輔(編集者)さんの「バズる企画」のマトリクスの記事は大変興味深い記事なのでぜひ読んでほしいです。要するにこの記事は「編集者目線」の記事なので創作者にとっては役に立たないんですが、ひとつ認識してほしい点は、我々 #胡乱クラスタ や 創作者(逆噴射小説大賞に募った1900件分)は、マトリクスの遥か上位レイヤーの存在なんです。

創作者が発信した時点が「最もレア」「最もリアル」「最もネット」で「最も早い」ことを忘れてはいけません。 自信のあるなしではなく位階の違いです。胎界主の「悪魔たち」「胎界主」のくらいの差があります。

▼この記事はNoteのオススメからサルベージしました。これだけ重要な記事でもスキが100-200程度だとピックアップでは埋もれる可能性がある。ピックアップの無意味さがわかります。

面白い記事を書くのが我々の仕事。売り込み流行に乗せるのが編集者の仕事。面白い記事を書いたのにアクセスが増えない!という程度のことで《虚無の暗黒》に囚われるのは、モッタイナイです。

もうひとつ、とても参考になる記事が急に沸きました。チヤホヤされるのがうまい人は、さらに多くのチヤホヤを集めることができる。という真理の核心を突いた冷蔵庫さんの記事です。 #チヤホヤの器 を高めてチヤホヤされましょう。(私はチヤホヤされるのが苦手なので頑張りたいです)

なお、私は「面白い記事を書けば取り上げてもらえるのは簡単」とビックマウスをぶちかましましたが、翌日Togetterにまとめがイチオシされました。サスガ! #見る目がある

狙うべきは、あなたの読者へ届く記事です。それはインフルエンサーや編集者の機嫌をとるような記事ではなく実のあるREALな気持ちよくチヤホヤさせる記事がよいでしょう。

▼追記:編集者サイドで「好きだけど伸びない記事」に対してどう思っているか興味深い記事がありました。とても勇気が出る。

林 衝撃でしたよ、「なにこれ……」と思って。全然ツイートとかシェアが伸びてないのがまた最高で。
原宿 まあまず伸びないですよね。
林 これは、伸びないのがいいんです。

「暇」こそ理想の編集術。オモコロ・デイリーポータルZの編集長が語るおもしろい「チーム」のつくり方 より◆

未来へ

Noteは相互に関わり合うことができるSNSです。あなたが記事を書くことで周囲が感化され世界は少しずつ上向きになっていく。よりよい環境づくりのために、ぜひあなたの好きなものを教えてください。

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いじょうです。


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