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『ニンジャスレイヤーとコンテナリゼーション』 #ニンジャスレイヤー222

ニンジャスレイヤーに置けるコンテナ輸送及びコンテナ自体の扱われ方についてまとめてみました。作品世界のコンテナ解像度を高める試みです。

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台車の解像度を高るという試み。

コンテナ輸送(コンテナリゼーション)とは

ISO規格コンテナという共通規格を利用することにより貨物積替作業によるタイムロスを減らし気密性や機密性を重視した大容量輸送手段である。ニンジャといえども大容量輸送できるニンジャは数少なくモータルの秀でた創造性が実を結んだテクノロジーである。

標準的なコンテナの利用方法

ネオサイタマでもコンテナ輸送は大変多く利用されている。AOM時代でも世界各地に大型コンテナヤードが存在しており需要の高さがうかがえる。コンテナは海運及び空輸で使用される。荷下ろしされたコンテナはカンオケトレーラーと呼ばれる牽引車両によってネオサイタマ各地へ配送される。カンオケトレーラーは極端に乱暴なクラクションで知られており従事者は荒くれものが多いと推測される。

ネオサイタマやシトカにはコンテナ埠頭ががあり、国際空港が存在するキョートでは航空貨物コンテナが利用されることが多いようだ。キョートの船事情は謎が多い。オオサカ・シティは水没していると推測されるため港がないのかもしれない。また、AOM時代には「エメツ転送ポータル」が登場しているが大容量輸送に影響を及ぼすには至っていない。

磁気嵐及び殺人マグロによって鎖国状態が続いているネオサイタマだが、コンテナ輸送の需要は高いようだ。おそらく知られざるテクノロジーによる国際定期便があるのだろう。コンテナの堅牢性は「沈没船内の研究所」が活きていたことからも知られるとおりだ。

以下は作中でコンテナが用いられた様々な例を抽出したものだ。作中では様々な形でコンテナが活用されている。コンテナに着目して解像度の高いニンジャスレイヤーを楽しんでほしい。

コンテナはグッズである。

実際ほしい。

コンテナは障害物である。

【アポカリプス・インサイド・テインティッド・ソイル】では、ニンジャスレイヤーがコンテナの影を渡り歩きクローンヤクザに対処している。コンテナの陰に隠れたら見つからない。ニンジャステルスの基本である。

コンテナは輸送貨物である。

【モータル・ニンジャ・レジスター】で、ザイバツニンジャのソーサラーは闇金塊輸送業務を行っており、それは航空コンテナであった。またコンテナの扉を開けることは死を意味する。キョートの荒くれマッポですら手を出しかねるコンテナの堅牢性とザイバツシャドーギルドの機密性を表現する傑作エピソードである。

コンテナは属性である。

また同エピソードではコンテナ積み下ろし作業中のクローンヤクザが「コンテナヤクザ」と呼称されている。コンテナは属性であり汎用的に用いられることが明らかになった。

コンテナヤードは戦場である。

【アイアン・アトラス・バトルロイヤル!】ではオールド東京湾に備え付けられたコンテナヤード「マクハナムラ埠頭」がバトルグラウンドとなる。またガントリークレーンが重要な舞台装置として位置づけられている。

コンテナはISOコンテナではないものもある。

【ゲイシャ・カラテ・シンカンセン・アンド・ヘル】で登場するコンテナはタンスと同様に倒れたりするものであった。車両に固定されるわけではない、積み荷として扱われているので、この場面でのコンテナは「収納容器」という程度の意味であろうと思われる。

【バトル・オブ・フォート・ダイナソー】に登場する貨物コンテナは、少年ニンジャが二人で運べるサイズなので「クレート」くらいのイメージで間違いないだろう。(グッズ販売されたオムラコンテナ程度かもしれない)

コンテナトレーラーは舞台装置である。

【バック・イン・ブラック】では、宿敵ドミナントとの決戦場のひとつとなる。疾走するカンオケトレーラーの上で並走しながらの戦いはニンジャの身体能力と無慈悲な重量を感じさせるアクセントになっている。

コンテナは封印である。

【プラグ・ザ・デモンズ・ハート】では、コンテナ内に封印されたニンジャが出現する。コンテナの気密性や拡張性は住居としての利用にも優れていることはご存じの通りだ。規格に沿ったものであれば電源を外部から引き込むことができる。封印もこの通りである。

またソクシンブツ・オフィスと呼ばれる住居兼オフィスも存在する。数年間の居住を可能にするそれは実際快適であり人権に配慮している。

ネオサイタマのコンテナ船は「大型のコンテナ屋形船」と呼ばれる。

【ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ】に出現するテロリストは大型コンテナ屋形船の瓦屋根から飛び降りて登場する。平たい船にぎっしりとコンテナが積み重ねられた姿はまるで屋形船だ。ポエット!だが、瓦屋根? コンテナの積み下ろしの際は屋根を取り付けることは少ない。積み下ろしの邪魔になるからだ。これはいったい……? 管制室等の居住スペースだろうか。

コンテナはニンジャを運ぶ。

【クルセイド・ワラキア】では、傭兵ニンジャ部隊がワラキア城へ突入する際にトレーラーコンテナが利用されていた。運転部とコンテナ部が切り離された車両はアイアンフォージドの陰謀に必須な設備であり、ニンジャ輸送手段としてコンテナトレーラーが設定された重要性を感じさせる。

また【ネオサイタマ・イン・フレイム1:ライク・ア・ブラッドアロー・ストレイト】では、ヤクザ運搬コンテナとして登場する。「度胸」と描かれたシャッターが開くと「上からアイアンオトメ」がとびかかる。どうやら蓋のない開放コンテナのようだ。

また、ヨロシサン製薬の名物ニンジャであるカンゼンタイの輸送にも輸送コンテナが利用されていた。

コンテナは武器です

【サンセット・アンド・ヘヴィレイン】より。サンセットの必殺武器として登場。コンテナ内部に仕込まれた仕掛けは読者に強力な印象を残した。


コンテナリゼーションの追跡テクノロジー

【テラー・フロム・ディープ・シー】では、、RCによるコンテナの位置情報の追跡や輸送履歴が管理されていることが明らかになっている。ネオサイタマでもコンテナリゼーションは開花し高度な付加価値化が行われたことがわかる貴重な描写である。

また【マグロ・サンダーボルト】では執拗な追跡から隠蔽するための偽装工作用にルームランナーを据え付けた状態で登場した。おそらく電源を引き込む必要に迫られマグロ冷凍コンテナを選択したのであろう。奥が深い。

ネオサイタマ名物マグロ撲殺施設と冷凍コンテナの関係性はこの辺りに記載がある。

コンテナ特に宇宙

オナタカミの企業ニンジャクロノスは、宇宙でコンテナを展開してマシン兵装を装着していた。重力を無視できる環境では物流の巨大化が進行しており新たな規格策定が要求されると思われる。現時点ではオナタカミ独自規格であろうため言及は避ける。


未来へ

ニンジャスレイヤーはAOM時代に移り国際輸送がさらに活発になった。ポータルを用いた物流等の新技術も開発されているだろう。エメツ燃料の普及により燃費を無視できるのであれば、コンテナ輸送船のさらなる高速化・巨大化が促進されるに違いない。

いつ海上メガフロート・オムラスゴイコンテナキャリアー等が出現してもおかしくないのだ。

今はただ備えよう。

わかりましたか。

わかりましたね。

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20200222
ニンジャスレイヤー222
開催中な今
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#ニンジャスレイヤー222

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