どんな講義だった?

私が今までに投稿した6つの記事は、大学の講義で書いたものです。

その講義は、4年間で履修した講義の中でもかなり変わった内容で、テーマに沿った文章を書く、というものでした。

教授から具体的な指南はありません。テーマもかなりざっくり。
形式も字数も自由で、エッセイ仕立てでも、小説でも、「私はこう思う」みたいな意見文でもなんでもOK。

講義の前日までに教授に作品を送信すると、受講生だけが見れるネットの掲示板に掲載されます。

そして、授業時間に教室のPCで他の受講生の作品を読み、気に入った作品にはコメントを付けます。
卑近な例ですが、2ちゃんねるの掲示板とほぼ同じです。

受講生はペンネームを用いるので、誰がどの作品を書いたのかは分かりません。
そうした匿名性もあって、家族との確執や複雑な人間関係、恋愛観や性体験など、赤裸々な内容の作品も多かったです。
例に漏れず私も赤裸々に書いたので、後で見返したら酒の肴になりそうだと思ってnoteに残しました。

どうにかこうにかテーマと関連させて、マッチングアプリで出会った女性とのやり取りを毎回書いている人もいたような……。

そんな感じでかなり自由度が高い講義だったのですが、一つの評価基準というか、教授が大切にしている考えがありました。

それは、日常の中にこそ文学の題材・ネタはあって、誰も経験したことがないような特別な出来事を(無理に)作品にする必要はない。
というものです。

具体例を挙げて説明すると、
「真夏に暑くて部屋でうなだれる」という誰もが経験したことのある状態を「この夏の出来事」として書くと仮定します。

出来事そのものは没個性であっても、「暑さ」をどう感じ、どう表現するか、部屋の状態はどうか、うなだれている人は何を考えるのか……
といった詳細な部分は他人とは異なるわけで、その差異が作品として評価される部分である(=面白い・魅力)ということです。

(かなり自分の言葉で説明してしまっているので、教授が見たらどう思うのかなあと不安ですが、絶対見ないし大丈夫。)

そんで、最終回に今までの振り返りを提出して講義は終了。

以上が講義の概要です。

こういったクリエイティブな講義って他大学でもあるのかな?
なんにせよ、プライスレスな経験だったな~。
授業料払ってるけどさ。

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