見出し画像

ぶらり京都

ぶらり京都の夜。

ふと入った古本屋にて。

本を見ていたら店員さんがAC/DCをレコードでかけはじめて、その空間が最高に気持ちいいので併設されたカウンターで一杯飲んでいった。

店主さんではなく、週一でお店に立っている方で、この担当する日は好きな音楽をレコードで大音量で聴いているらしい。日頃のうっぷんを晴らすかのように。


「若いのにAC/DC聴くんだね」なんて。私は昔からストレスがたまるとロックが無性に聴きたくなる性。古いのも含めて。

クリアなCDの音より、爆音のレコードの迫力ってたまらないなと思いながら、一杯。

普段はコーヒー屋をやっているその方が、週一回はこうやって好きな音楽を楽しみながらバーに立っている。そういう人生もいいなあ。

古本に囲まれて、レトロなストーブで温まりながら聴く、キングクリムゾン。

レコードの少し歪んだ音たちが、
私のひねくれた心を少し緩ませた。

真面目すぎなくてもいいんだ、と。


そのあと、銭湯へ。

旅行先で銭湯に行くのはひとつの楽しみだ。

地元の人たちに紛れて、地域の繋がりっていいなと思いながらローカルな銭湯に浸かる。

風呂に入ると壁には、女将さんの手書きで近況報告便りが。最近初めてラジオ出演したとか。

こういう小さな心配りが、地域に愛されてるのかなとほっこり。

脱衣場では、常連の女の子がパプリカを歌っていて、それがまた可愛くてほっこり。


観光地にいかなくとも、

いつもと違う場所を訪れて、
そこの空気感を感じてみる。

それだけでも、インスピレーションをたくさん得た気になって満足する。


今までもそういう体験をたくさんしたけど、文章にしていなくて記憶は薄れていく。

それでも、そういった小さな気付きと幸せを大事にしたいと再認識した夜。

旅を通じた人との出会いや、旅でしか分からない気づきを大切にしています。 リモートワークしながら旅ができる生活を模索中。 ニュージーランドでワーキングホリデー済、一人旅・ヨガ・家庭菜園好き