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【キャリア】自分のやりたいことよりも、相手から求められることを優先する勇気

「自分がやりたいこと」と「相手から求められること」のどちらを優先するかは、難しい判断だと思います。

私の場合、求められることの優先度を高くして取り組んでいます。

なぜでしょう?

その理由や背景について、お話しようと思います。ほかの記事と比べると、文章量は少し長めですが、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

「求められること」の定義

まず、次の3点を意識していただくと良いかと思います。

「求められること」=「押し付けられること」ではない
裁量権がある
■ 相手と対等な関係にある

「求められること」=「押し付けられること」ではない

これは、相手から見た意識の違いです。例えば、その作業や仕事が「相手にとって嫌だから」とか「ほかにやる人がいないから」という理由で押し付けられるのは、「求められること」とは全く意味合いが異なります。

裁量権がある

求められることに対して、ある程度の裁量権を持つことも重要です。裁量権とは、自分の考えに基づいて意思決定する権利のこと。

例えば、自分はマーケティングが好きだけど、会社から営業に配属されたとします。このとき、最初に「営業」という選択肢があったのなら、裁量権がありますが、自分の意思とは関係なく営業に配属されたのなら、裁量権はありません。

「前向きな姿勢で、何事もチャレンジできる!」という方であれば、問題はないでしょう。しかし、選択肢がないのに何かを決定されるというのは、納得するのが難しいかもしれません。そのため、自分が「やる」か「やらない」かを決められる裁量権は必要だと思います。

相手と対等な関係にある

相手から求められることに応えるとき、自分の意見や希望を伝えられることも重要です。単に相手の言うことに従うのではなく、サポートやフィードバックがあり、対等な関係で協力し合える環境が必要です。

求められることを優先するようになったきっかけ

大きく意識するようになったのは、中学3年生の頃。

当時、運動が大の苦手で運動会も嫌いだった私に、学年主任の先生から、次のような相談をされました。

運動会の種目リーダーやってみない?

最初は「人選を間違えてない?」と思いました。笑

いわく、中学1~2年生まで行っていた組体操が、近年の重大事故や安全上の問題から廃止となり、ゼロからプログラムを組み立てるのに協力してほしいとのことでした。一応、ほかにも何人かリーダーを決める予定だったので、そのうちの一人ということですね。

少し戸惑いましたが、先生からの直接のお願いでしたし、もう二度と体験できないと思ったので、勇気を出してお受けすることにしました。

いざ取り組んでみると、単に身体能力やリーダーシップだけでなく、種目全体の構成や隊列の動き、演出などの企画力が必要で、とても貴重な体験ができました。もともと、何かを作り上げていく作業が好きだったこともあり、より印象に残っています。

求められることの意味

この経験を通じて、ある気づきが生まれました。一見、不向きと思われることでも、相手から相談されることがあるのはなぜか。

それは、相手が何かしらの意図を持って、自分に何かしらの価値を見出しているのではないか、ということです。特に、運動が苦手な私がそう思ったのは、ある意味自然なことだったのかもしれません。運動という側面ではなく、私のほかの側面を見てくれているのだと思いました。

実際、種目リーダーを務めたことで、新しいアイデアや解決策を企画する貴重な機会を得ただけでなく、自分でも気づいていなかった自分の強みを知ることができました。この経験は、同年の文化祭、高校時代、そして大学生になった今でも活かされています。

求められることは「やりたいこと」に変わる

もう一つ、運動会の例に限らず、私自身の傾向として、求められることが「やりたいこと」に変わるということに気づきました。

理由はシンプルで、大きなやりがい楽しさが生まれるからです。

最初はなんとなく引き受けたことでも、取り組んでいくうちに、意外なところで自分のスキルや能力を発揮することができ、周囲から評価され、感謝されることがモチベーションにつながっていきます。それだけでも、価値や意義があると思います。

もちろん、責任感は避けられないし、人から期待されることに応えるのは大変ですが、これは期待や信頼の裏返しだと思って、なんとか頑張ることができます。やがて、それが「やりたいこと」に変わっていきます。

求められることを優先する勇気

このように、求められることを優先することで、自分の価値を改めて認識し、相手との信頼関係を築くことにつながります。

また、この選択をするのは勇気がいることだと思います。それが全く経験のないことであれば当然のこと。しかし、自分の価値というのは、相手の中にあって初めて分かるものです。だからこそ、与えられた役割や機会に感謝し、取り組んでいきたいと思えます。

良いことばかりではないにしても

一方で、求められることに取り組んでみたものの、うまくいかなかった、何の学びもなかった、そのような経験をされた方もいると思います。

しかし、少なくとも、その経験から「それが自分には向いていなかった」と学ぶことはできます。人生はいつもうまくいくとは限りません。何が合っていて、何がうまくいかないかは、経験を通じてしか得られないものです。与えられた貴重な機会に感謝しましょう!

最後に

今回お話したことは、あくまで一つの考え方です。もちろん、相手から求められることを優先することが、常に正しいという訳ではありません。自分のやりたいことも当然大事だし、自分の価値観や目標に反する場合や、自分の能力や時間を超える場合は、適切に断ることも必要です。

しかし、そうでない場合は、自分のやりたいことよりも、相手から求められることを優先する勇気を持ってみましょう。そこから、新しい発見や気づきが生まれるかもしれません。

最後になりましたが、数あるサイトの中からこの記事を最後まで見てくださった方にお礼を申し上げます。どうもありがとうございました!

少しでも参考になれれば幸いです。

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