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コルマール駅のエレベーター

家族3人で、フランスのアルザス地方のコルマールを訪れ、次の宿泊地へ移動しようと駅に着いた時のことである。駅は閑散としていたが、プラットホームに登っていくエレベーターの前には、若い女性が3人立っていた。高校生ぐらいの年齢である。

コルマール駅

私たちがエレベーターに乗ろうとしたところに、わざと狙ったかのように3人が後から乗り込んできた。合計6人になり、エレベーター内はぎゅうぎゅう詰め。扉が閉まらないくらいである。さらに3人は知らない言語でまくし立てているが、何を言っているかさっぱりわからない。フランス語でもドイツ語でも英語でもない。アルザス語かも。しかし6人で乗るのは無理なことは明らかだが、後から入り込んできた彼女たちは、降りようとしない。

彼女たちはぎゅうぎゅう詰の中で、我々のポケットやハンドバッグを狙っているように思われたので、日本語で「財布やカバン、気をつけて」と声を掛け合った。扉に一番近いところに立っていた女の子は、わざと扉を閉めようとしない。意図は見え見えだったので、降りてと英語で言ったみたが通じないのか、知らんぷりである。

このような満員電車状態を10秒ぐらい続けていたが、あきらめてやっと3人はエレベーターを出て行った。私たちは、その後すぐに盗まれたものがないか、確認したが被害はなかった。

乗る予定の電車が来るまでにはまだ時間があったので、駅前の広場を見たら、彼女たち3人はベンチで暇を持て余しているようだった。

コルマールの「ラ プチ ヴェニス」
街はたくさんの観光客で賑わっています
16世紀に建てられたプフィスタの家 
宮崎駿監督の「ハウルの動く城」のモデルとなったとされている建物

コルマールはパリからは距離がありますが、一度は訪れたいアルザス地方の中心の街です。どこを切り取っても絵になります。

でも警戒は忘れずに。

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