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自動車ブランドランキング2017

【はじめに】

ブランドコンサルティング大手の米インターブランドが毎年やっているランキングです。

総合100位以内に入っている自動車メーカーを紹介したいと思います。


1位 トヨタ自動車 (総合7位↓ 前年5位)

前年同様トヨタがトップです。

しかし、総合順位は下げています。

相変わらずの高いブランド力ですが、特に上昇する要因はなかったかと思います。

ただ、トヨタのこのブランド力は一朝一夕で作られたものではないので、大きなトラブルさえなければ盤石だと思います。


2位 メルセデスベンツ(総合9位-前年9位)

前年と総合順位も変わっていません。

トヨタと同様安定感があります。


3位 BMW(総合13位↓前年11位)

総合順位は下げています。

カーボンボディーの量販車を投入するなどの先進性を見せていますが、近年は自動運転に注目が向くのでアピールはいまいちのようです。


4位 ホンダ(総合20位↑前年21位)

喪が明けたか順位を上げています。

自動運転から撤退したGoogleと提携したことがプラスに働いたかもしれません。


5位 フォード(総合33位-前年33位)

前年と変わらずです。

SUV人気はまだまだ続きそうですね。


6位 ヒュンダイ(総合35位-前年35位)

前年と変わらずです。

IIHSの評価も高くなっていて、技術的にも世界標準に追い付いている感があります。


7位 アウディ(総合38位-前年38位)

前年と変わらずです。

去年大幅上昇し、その順位を維持しているのでこのままの順位を安定して維持していくと思われます。


8位 日産(総合39位↑前年43位)

欧州各国のEVシフトがプラスに働いたものだと思います。

集計タイミング的に不正の発覚の前だったかもしれません。

今回の対応の収束が遅れると、来年の順位は大きく落とすことになるかもしれません。


9位 フォルクスワーゲン(総合40位-前年40位)

総合順位は変わらずですが、日産に抜かれています。

フォルクスワーゲンをディーゼルの不信感は欧州各国にEVシフトの嵐を巻き起こしました。

フォルクスワーゲンそのものもEVシフトを進めますが、イメージ刷新まで行けるのか見ものです。


10位 ポルシェ(総合48位↑前年50位)

じわりじわりと順位を上げています。

4気筒のラインナップをそろえ、ダウンサイジングに向かいました。

ポルシェは品質評価が高いので、歴史的にも元々ユーザー信棒心の獲得に長けているこのブランドのイメージはなかなか落ちないと思います。

今後PHEVの拡充を図っていくそうですが、イメージリーダーである911をどうしていくのかが見ものです。


11位 キア(総合69位-前年69位)

前年とわからずです。

同グループのヒュンダイ同様に技術的な上昇が見られます。


12位 ランドローバー(総合73位↑前年78位)

ランドローバーも新製品ラインナップを拡充しました。

デザインも伝統と革新のバランスがとてもいいと思います。

イヴォークからの新世代デザインもいいところを突いています。


13位 ミニ(総合87位↑前年88位)

じわりじわりと順位を上げていますね。

BMWブランドが上位ながら停滞している中で価値を高めているのは立派です。


15位 フェラーリ(総合88位↑前年圏外)

何があったのでしょうか?

突然のランクインです。


16位 テスラ(総合98位↑前年100位)

去年は欧州のEVシフトがプラスに働きました。

日本の地元ニュースでもたびたびテスラが登場します。


【あとがき】

前年と大きくは変わっていません。

日産とフォルクスワーゲンの順位が入れ替わったのと、いきなりフェラーリが88位に躍り出たくらいで、特に代わり映えはないです。

一昨年の欧州メーカーによるディーゼル問題が不信感になり、去年は欧州各国でEVシフトを発表する事態になりました。

なので、EVに強いメーカーは少しランクを上げ、ディーゼルに強いメーカーは順位を下げています。

出典:Best Global Brands 2017 Rankings Interbrand
http://interbrand.com/best-brands/best-global-brands/2017/ranking/

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