新人に伝えたいこと ​

自己紹介

自分はとある自動車部品メーカーで設計開発の仕事をしています。
その中で新入社員の教育で伝えた内容がなかなか良かった(自画自賛)ので、ちょっと付け足してここに書きます。

なので畑違いの人には当てはまらないかも知れません。
が、その一部または多くは多くの働く人、働こうとする人に関わると思います。


仕事が楽しくないのは不幸

仕事にはとても時間を取られる

試しに計算してみると

平日

仕事のために占有される時間
・仕事の時間は8時間
・お昼の休憩に1時間(この時間も会社にいる場合が多い)
・通勤に往復1時間
・朝の身支度1時間
の合計11時間
家事
・風呂30分
・夕食作る1時間
・夕食食べる30分
・洗濯・掃除などの家事1時間
の合計3時間
睡眠時間 8時間
1日は24時間しかないので差し引き自由時間は
24 - ( 11 + 3 + 8 ) = 2
たった2時間しか自由時間が無い。

これは全体の8.3%で1割に満たないことになります。

正直少ないです。
しかも、これは残業しない前提です。
残業したらもっと減ります。
残業が多い人は生活を犠牲にすることになるでしょう。
このように平日はほぼ仕事のために使う時間で埋め尽くされます。

休日

平日仕事に忙殺させる日々から解放されるのが週末の休日。
しかし、実はこの2日間も仕事と無関係ではいられません。

仕事で使う服や鞄を買いに行ったり、クリーニングに出したり回収したりするのに使うこともあります。

仕事でなくても、家庭を持つ人は育児や介護や家事に追われることになります。

家庭を持ってない人でも、残業をしたり、平日仕事でヘトヘトになって家事をサボれば休日にまとめて処理をすることになります。

そんな時間が楽しくないのは、客観的に見て不幸だと言えると思います。


成長がうれしいのは本能

動物は基本的にほかの生物の命をエサとして刈り取って生きているという大前提があります。

エサを自分が刈り取れることで生きていけるし、その環境は居心地がいいが、いずれエサを捕り撮り尽くしてしまう。
そんなときは、違う場所に移動して新たなエサを探さなければ死んでしまいます。

新たな環境に移るためには、新たな環境への適応が必要になります。

適応は即ち個体としての進歩=成長だといえます。

外界の環境への適応を数多くこなしていけば、自分の活動できる領域が増えていくことになります。
もちろん外界に天敵がいれば、そこであなたはエサになる側になってしまう。

成長が嬉しいのは本能的に嬉しいのだが、自分の能力と相談してどれだけ踏み出すのがどの領域に踏み出すのかは大事。
君子危うきに近寄らずである。


向いていない仕事は楽しくない

向き不向きとやる気

人には十人十色の個性があります。
個性は、先天的なものもあれば後天的なものもあり、得意・不得意・好き・嫌いがあります。

自分の個性と仕事がマッチしていないと、当然能率が下がり、結果が出ずに生活が立ち行かなくなったり、上司やお客さんに怒られたりしてしまことになります。

怒られると大半の人がやる気を無くします。

やる気を無くしたのに、その仕事に従事しなければならないのは苦痛です。
苦痛なだけでなく、前述のように人生という限られた時間の浪費でもある。
これを拗らせるとうつ病の元になります。

やる気がなくなることは、アンマッチを解消するための脳が発する信号なのかも。
ある意味では良いことなのかも知れません。


労働市場原理

そのため会社は面接などを通じてできるだけマッチするように努めるが、完璧ではない(というか程遠い)のでアンマッチも起こります。

なぜなら、会社は良い人に働きに来てほしいから、大なり小なり嘘を付くし、人事担当者が会社のそれぞれの部署の内情に精通しているわけでもない。

労働者側も自分の価値を最大化して表現しようとするので、大なり小なり嘘をつきます。
(自覚もあれば無自覚もある)

本音を言っても、会社の価値を下げたり、個人の価値を下げて、嘘をつく人の能力が過大に評価されるだけなので、本音で話す人は皆無か、負けてしまうことになります。

そのため、雇う側も労働者側も嘘が蔓延しやすいという構造的な問題です。

営業職の方や広告を作る人はいつもギリギリを攻めていると思う。
(嘘は言っていないが、ぼやっと見てると誤解しそうな表現とか、注目を引くために"強い"表現を使ったりとか、あえて隠しているとか)


会社に入ってからのアンマッチリスク

自分の得意な仕事が出来るのが会社にとっても個人にとっても大事です。
そして、自分に何が向いているのかについて、会社の中で最も詳しいのが自分です。
なので、自分で自分の仕事が選べるのが良いです。

だからといって、自分で自分の仕事を選べる人なんてそうそういません。

会社を選ぶのは労働者だが、労働者が行きたい会社に行けるかというとそうではない。

会社は選べるが、部署は選べません。

職種も希望は出せるが、その希望が叶うとは限らないのです。

労働時間も労働内容も選ぶことはできません。(やりたくて残業しているわけではない)

なので、アンマッチを感じたらすぐその解消にエネルギーを注ぐのが良いです。

解消は基本的に組織の体質を変えるより、組織を鞍替えした方が早いのでそのつもりで。


対人関係が良くないと仕事はつらい

前述の通り、仕事の内容を選ぶことは難しいが、同様に上司も同僚も部下も選べません。
そのため、自らの望むと望まざるに寄らず、その時々にたまたま巡り会った人と仕事をすることになります。


仕事は仕事の作業内容だけで出来ていない

会社で仕事をする際は、集団の力を使うので誰かと一緒に仕事をすることになります。

そのため人間関係は避けられません。

個人事業主であっても人間関係は避けられません。

対人関係を健康に過ごす術が必要になってきます。


人の多面性

良い人と悪い人がいる。という幻想があります。
「あの人は良い人だ」
「あの人は悪い人だ」
とか言うのは物事を短絡的にしか見えていない証拠です。

人は多面的な最たるもので、良い面や悪い面があるし、そのどの面をあなたに向けるかは分かりません。

多くの場合、下記のような勘違いを起こします。
良い人=あなたにとって都合のいい人
悪い人=あなたにとって都合の悪い人

例え客観的に見て良い面をあなたに対して見せていても、あなたから良い人と解釈されるとは限りません。


性弱説

人は弱い。
その事に基づいて「性善説vs性悪説」を紐解いた記事があります。

性善説でも性悪説でもない「性弱説」のススメ。

その事は他人にも当てはまるし、自分にも当てはまります。

人は感情を持ってるし、感情は環境・物・身体・お金・他人など、様々な要因で揺さぶられます。

自ら揺さぶられまいとしたり、揺さぶられようとします。


反射の法則が働く

相手をぞんざいに扱うと、相手も自分をぞんざいに扱います。
相手のことを好きになれば、相手も自分のことを好きになります。
多くの場合、当てはまることが多いです。

なので人とは笑顔で敬意を持って対応するのが良いです。

仕事は基本的に人を追い込むもの。
人は弱いので、追い込まないとやらないことが多いです。
そのため、人は短期的・長期的に自らを追い込んだり、他人を追い込んで物事を成し遂げようとします。

人は追い込まれると余裕がなくなります。
余裕が無くなると、最も早く失われるのが他人への配慮です。
他人への配慮を無くすと、人をぞんざいに扱うようになります。
そして、それが反射して人からぞんざいに扱われるようになります。
人からぞんざいに扱われると気分が悪くなるだけでなく、仕事もうまく進まなくなり、心の余裕がなくなり、、、と負のスパイラルが完成します。


モチベーションの話

よくあるレンガの話

レンガを積んでいる3人に何をしているか聞いた。
①レンガを積んだらお金がもらえる
②レンガを積んで建物を建てる
③世界一の教会を立てている

よくある解釈が、
「おまえら普通の人や、意識の低い人は①や②だ。③を目指さなければダメだ」
というもの。

こういう視点の高さは、より高い目線がよく「エライ」とされ、「メタ認知」とか言われることが多いようです。

個人的には目線が違うだけでどれも大事だと思います。
でなければ、①の人や②の人の心情が理解できないし、心情を理解できなければ真の意味で向き合えません。

人間関係は切り捨てても良いけど、切り捨てられないものもあります。

ミクロ⇔マクロ目線の移動を意識することが大事です。
ミクロ→マクロだけではだめで相互に自由に目線を昇降出来るのが良いと思います。

③の人のの目線でも社畜になれという話ではありません。
「会社のため」という理由で仕事に心血を捧げる必要はありません。
自らが本気で取り組める、能力や興味がマッチすることが大事です。

組織と個人の利害の一致が大事。

利害が一致しないとお互いに不幸。


会社という組織は営利団体である

営利団体=利益を得るための活動をする集団です。
株主=投資家の投資に見合った活動をします。
慈善事業ではありません。
しかし暴利をむさぼる悪の集団でもない。

社会に対しての存在意義が必要です。
(この場合の社会は全世界という意味の広さを持つこともあれば、1企業1組織1個人であることもある)
存在意義が無ければ基本的には維持できません。
(維持できるだけのお金などの資源が回ってこない)


社是とか組織の目標が大事

社是は社長→社員と社会への意思表示です。
意思表示がないと、社員は自分の仕事が会社の方向と一致しているかどうかがわかりません。

一致しているとわからなければ、間違った方向に進むか、進む前に方向を確かめることになります。
方向があっているかを確かめるには、上司に確認し、上司はその上司に確認し・・・最終的に社長に確認することになります。
(エスカレーションという)
その間社員は仕事ができない。

こんなことがいたるところで起こっていては、とても仕事は回りません。
なので、会社の方向を見せる必要があります。

会社や組織の目指す姿は、以下の留意点が満足できなければなりません。


会社の内外の人が見て納得できること

会社の中の人に利益として受け取られなければ、労働者は不満を抱えたまま仕事をすることになります。

会社の外の人に利益として受け入れられなければ、会社は存在意義を失うことになりまう。


わかりやすいこと

わかりやすくなければ、理解されません。

理解されなければ誤解したまま方向の違う仕事をするか、理解されるまで質問がエスカレーションすることになります。

分かりやすさのためには文が短いことも要求されます。


抽象的であること

抽象的であることは分かりやすさと矛盾する面があります。

会社の業務というものは多岐にわたります。
さまざまな業務に当てはめられなければ、
「自分の業務とは関係ない」
と思う人が出てきます。

そうなると自分の業務の存在意義に疑問を持つ人を生むことになります。

様々な業務に当てはめるためには抽象化が必要になります。


体と心は切り離せない

体が資本

設計の業務はデスクワークが多いです。

たまに外に出ることはあるが、長時間社内で椅子に座っていることが多いです。
なので、肉体労働とは関係ないので体の状態と成果にはあまり関係がないと誤解されがちだが、体には気を遣わなくてはなりません。

体が健康でなければ集中力は維持できません。
集中力が発揮できなければ良いアウトプットもベストな選択もできません。

また、風邪を引いた状態で仕事をしていると、周りに感染させてしまい、チームやプロジェクトの業務が滞ってしまうことになります。


体を動かすとやる気が出る

さっきとは逆にやる気がないときにやる気を起こす方法があります。

体を動かすと体の血の巡りが良くなり、脳が活性化します。
脳が活性化する、脳を働かせたくなります。

なので、1日の始まりは頭を使わず体を動かすルーティンを行うのが良いです。
ルーティン作業で体を動かし、次第に脳が活性化します。

イスラム教のコーランを読むときに体を前後に揺するのも、このことに近いのかもしれません。
貧乏ゆすりは脳の活性化で体の抑制が効かなくなって起こっているのでちょっと違うか。しかし座っていても血流をよくしてくれます。


進捗会議はつらい

会社は物事を成し遂げるという組織なので、これを事細かく確認します。
その中でも進捗の管理は物事を成し遂げるために大事です。


進捗に遅れはつきもの

目標はベストケースで組み立てることが多いです。

しかし人の想像力には限界がある。
特に何かに挑んでいる(チャレンジしている)時には、予想外の事象はつきものです。

予想外の事態は早く仕事を終わらすことがあるけれども、多くの場合遅れの原因になります。

つまり遅れはつきもの。というか日常です。


遅れは報告したくない

遅れは失敗です。
自分の失敗は報告したくない。という心理があります。
失敗を報告すると、自らの無能の一部を晒すことになるからです。

それは、
①能力不足による作業時間超過
②前工程の遅延
③作業に必要な機材の準備遅延
④上位層の方針決定遅延

①は自分の能力の見積もりが甘いせい
②は前工程の進捗管理不足や見積もり能力が甘いのを見抜けなかったせい
③は工程設計の段階で機材のリードタイム変化を見抜けなかったせい
④は上位層への説明が至らないため

と、あらゆることを自分の不手際と捉えることも出来るからです。

自責の念は反省を今後に活かすためには必要ですが、ストレスになります。
ストレスは心を、そして体も蝕んで行きます。


余裕というワナ

人は追い込まれないと物事を成し遂げるのが難しい弱い生き物です。

見積もった段階で精度はさておき、ベストケースでは遅れが発生するので、計画はある程度余裕を持たせることが多いです。
その余裕は心を軽くしてくれますが、同時に緊張感も無くす要因になります。

緊張感を無くすと生み出した余裕を食い潰すようになります。

人は意識したものを自分の意識の外に追いやるのが苦手な生き物です。
「ピンクの象を想像しないでください」と言われても、それを実行できる人は居ません。

同様に、余裕を持たせた計画は計画通りに進めようとして余裕のギリギリを攻めようとしてしまう。

余裕を意識出来ないようにするには他人を使うしかありません。
それは管理者の役目でもあります。


リーダーは責めがち

リーダーは進捗にうるさい。
それは物事を成し遂げるための必要な措置だからで、リーダーとしての責務だからです。
多くのリーダーは好きでメンバーを責めているわけではありません。(と思う)

日程遅延した案件をそのまま放置したら、まず間違いなく大きな遅延を生む原因になるので、その原因を把握して手当を打つのが仕事です。
そのため遅れを把握したい欲求があります。

それこそ根掘り葉掘り聞きたい。
が、根掘り葉掘り聞かれるとメンバーは責められていると思ってしまいます。

実際には仕事に関する事だけを聞いているのに、人格の否定をされていると勘違いしたりしてしまうこともあります。

そうなると厄介です。
メンバーは否定をされたくないので、ミスを隠蔽したり遅延が挽回できるフリをしたりします。
そういうメンバーに対して、リーダーは直感的に隠し事をしていることが何となくわかるので、真実を暴こうとより責めることになります。

その状況は他のメンバーの心情にも影響してしまい、チームの雰囲気は最悪になります。


メンバーによる遅れの挽回は基本的には不可能

進捗に遅れが発生した時、「どうやって挽回するのか?」とメンバーに問うリーダーがいます。
リーダーはこう問いたくなるのもわかります。
何の手当てもせずに挽回出来れば、リーダーしての責務は果たせるし、次のアイテムに着目できるからです。

こういう質問をしたくなりがちですが、この質問をするリーダーは自らの無能をさらけ出しているのにも等しいです。

明らかな偶発的不手際が無ければ、その遅延は起こるべくして起きたもの。
真因が隠れているはずで、その真因に手当てをしなければ、遅延は肥大化すること必至です。

その小さな遅延のシグナルを進捗で発見し、人を入れ替えるなり、リソースを投入するなり予定を調整するなりの手当てを打つのがリーダーの責務です。


労働市場の健全性と転職

終身雇用制度

かつての日本は終身雇用制度というものが広く普及していました。
この制度では労働者は社会に影響を与えるような倫理的な問題さえ起こさなければ、定年まで会社に勤めることが出来るという安心感のあるものでした。

これは労働者は自身の進退を気にすることなく目の前の仕事に集中することが出来る制度でした。

一方で転職が一般的ではなく、労働者が仕事を手放すことになった場合のリスクは相当高いものでした。

労働者と雇用主の力関係は対等ではなく、雇用主が有利であるため、労働者を簡単には解雇できないように法整備されています。

そのためマッチングに関しては、

「ミスマッチは労働者も雇用主も甘んじて受け入れる」

という大変非効率なものでした。


終身雇用制度の崩壊

しかし、現代は転職も比較的一般的になってきました。

雇用主に対しての解雇規制はまだあるものの、比較的人材の流動性も上がってきています。

終身雇用は会社にとって、とても重く、とてもコストのかかる制度のため、終身雇用制度を持っていて、かつ制度変更のスピードが遅い会社しか持っていないのかもしれません。


海外企業との人材を巡るグローバル競争

外資の企業も日本に多く入ってきています。

企業は世界中から優秀な人材を獲得するのに躍起になっています。

企業は人の集まりです。
人が仕事をすることで企業は成長します。

人材獲得は企業の生命線なのです。
日本企業だとしても、日本とは違うルールの国の企業と競争しなければなりません。


会社が永続的には続かないという現実

企業の平均寿命は23年半らしいです。

https://newswitch.jp/p/12126

大卒新卒(22歳)で入社し、60歳で定年退職し、65歳までの再雇用ののち年金生活を送るのが今のロードマップですが、43年間の労働者年数よりも企業の平均寿命が短いので大半の人が転職を余儀なくされます。

日本は比較的長寿の企業が多い国で、終身雇用制度を維持できている会社もあります。


会社は残っても自分が残れるとは限らない

企業は人格を持っていませんが、会社の方針は時代の変化には逆らうことが出来ません。

また経営側上位層の意思決定や人員の変更がきっかけで方針転換が行われる可能性があります。

その中で、例えば今まで働いてきた職種が全て部署ごと無くなったら、おそらく転職することも候補に入れざるを得ないと思います。


自分の価値とアンマッチ

先にも述べた通り、自分の希望と職種・職場はミスマッチの可能性を多く孕んでいます。

可能性が高いということは運に近いということです。

そう、賭け事。ガチャです。

ガチャだということは当たるまで引かなければハズれたままです。

就職は転職は時間というコストを払って引くガチャです。
当たるまで引いた方が良いですが、自分の能力が足りないと当たりを引くことは難しくなります。


ブラック企業の蔓延

企業は人が生命線です。
なので労働者の満足度が企業経営の鍵であるのにも関わらず、そうでない企業が存在します。
そう。ブラック企業です。

転職という選択肢を見せなければ会社が図に乗るだけです。

また、ブラック企業も人が生命線なので、どんどん転職で出て行ってしまわなければ、しぶとく生き残ってしまい、淘汰されません。

世のため人のためにブラック企業からは逃げましょう。

ブラック企業からは転職の準備を待たずに逃げましょう。
心と身体が健康なうちに。


労働者よ。強くなれ。

強くならなければ対等に渡り合えません。

法的に強くならなければ、コロッと騙されてしまいます。
会社は閉鎖空間的な場所なので、組織的に隠蔽されては世のルールを知らずにうまく使われてしまいます。

能力的に強くならなければ転職できません。
転職できなければガチャは引けません。
語弊がありました。良いガチャは引けません。

そして労働者が強いことは働く会社にとってメリットがあります。
お互いwin-winです。


転職の一般化

かつては転職経験があることがネガティブに捉えられる事が多かったと思います。

「こんなにコロコロ会社を変わってるなんて人格的に問題があるに違いない」的な。

今後はより積極的に、しかもポジティブに転職ということを捉えるケースが増えるでしょう。

「え?2社しか経験がないんですか?」的な。


自分の市場価値を意識する

転職するには自分の価値が他の会社から見ても魅力的に映るようにしなければ良い会社(少なくとも給料の高い会社)に行くことは出来ません。

自分の会社での仕事の価値の向上は会社内で求められるので、多くの人は会社内での快適な就業のために能力の向上をするでしょう。
しかし、この仕事が社外の人から見て価値のある仕事かどうかは振り返った方が良いでしょう。

もし社内でしか通用しない能力の向上であれば、転職というステージでは通用しません。

会社内でしか役に立たないスキルの向上に費やす暇はありません。


今後の規制緩和予測

今後は国際的なグローバル人材獲得競争の影響や転職の一般化、日本の労働人口の高齢化の影響を受けて解雇規制は緩和されることが予想されます。

解雇規制は労働者を守る側面もあれば、相対する面も持ち合わせています。

解雇が難しいとなれば、雇用に慎重にならざるを得ません。

就職は労働者にとってもガチャですが、会社にとってもガチャです。
しかも繰り返すことが法的に難しいガチャです。

そのため雇用のハードルを上げる結果にもなってしまっています。


その他心構え的なもの

矛盾に疲弊しない

仕事は矛盾に満ちています。

人間は矛盾を見ると気持ちが良くないので解消しようとします。
しかし、様々なしがらみで解消できない状況があります。

矛盾にいちいち心を砕いては、時間もかかるし心も疲弊します。
小さなことからコツコツと改善していきましょう。


プライド

プライドは持っていた方がいい場合もあるし悪い場合もある。

プライドを持てともプライドを捨てろとも言いません。

ただ、そのプライドが役に立っているのか邪魔になっているのかは客観的に見た方がいい。


特許

主に研究開発に勤しんでいる人に関係する事です。
特許は会社の技術開発の生命線です。
そのために会社は協力してくれます。

例えば
・会社が自社の特許出願状況を管理してくれる。
・自部署の他のメンバーも協力してくれる。
・知財部も協力してくれる。
・会社は特許ための実務費用負担をしてくれる。

そして特許をとるのは個人的なメリットも大きいです。
・特許を取ると報奨金が出る。
・個人的にも自慢できる。
・転職するときに有利。

取った特許は会社のものですが、転職の際に公的機関が認めた能力の証明として強力です。

あとがき

新人に対して部署の仕事内容説明をしていたら、いつまにか脱線も脱線、大脱線をしてしまって話した内容なので構成としては支離滅裂です。

しかし、新人が来たらまた話してやろうと思います。

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