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思い込み少年

この「思い込み少年」と似た方っていませんか?

ある少年は学校に休まず基本毎日登校する小学生。
中学校でも、土日も含め毎日部活動に励む。

勉強は決して得意ではありませんでしたが、公立高校の普通科に何とか合格し、大学も公立大学に推薦で見事合格。

彼は、高校1年生のときから、大学推薦してもらうために、どの教科なら自分が勝負できるのか、どれだけの成績を取っていればいいのかを調べ、そのために、勉強する教科の配分を考えて、推薦入試をねらっていたのです。そうやって、彼は受けたい高校や大学を「自分で選び」順調な人生を歩んでいました。

いや、正確に言うと「自分で選んでいた」と思いこんでいたのです。


それに気づいたのが、彼が大学生のとき。ある研修で衝撃を受けます。そのときに受けた自己理解につながるアンケート。「性格」「人間関係」など全部で5つくらいの項目があり、その項目ごとに点数が出ます。5点中だいたい4点~5点の中、ある項目のところだけが2点と低かったようです。その項目とは・・・

それが「自由」。他の項目のところの点数が高い中、「自由」の点数だけが低かったそうです。そこで初めて彼は知ることになります。

『自分で選んでいない』『自分が縛られている』ということを。

高校や大学を自分で選んできたつもりだったけど、結局は「親が喜ぶだろうと思う方」や「親が納得いく方」を選ぶ。上の兄弟が進んだ道は間違いないはずだから、それと似た方を選ぶ。兄は部活してるから、自分も部活をするものだ。兄は全員大企業に勤めていたので、就職もとりあえず理系に関する大企業を目指す。

しかし、彼が学生時代に行っていたボランティアのキャンプリーダーを経験することで、教育に関心が強くなり、その後、大学卒業しても就職せず、教員免許を取り始める。それが彼にとって本当の意味で進路を「自分で選んだ」ことでした。父親に進路変更することを告げるのはものすごく勇気のいることでした。

そうです。その彼とは「私」のことです。

小さい頃から、怖かった父親の様子をうかがうことが多かった私。「自分の選択」と思っていたけど、実は「父親がどう思うのか」を軸に、進路を選んできたのだと思います。

別に、進路に関して「こうしなさい」と言われたことはありません。ただ、知らない間になんとなくレールを敷かれているような気はしていました。

だから私の中では、人生の中で大きな選択が迫ってくると、言葉では「〇〇したい」「〇〇に行きたい」とは言ってるものの、「〇〇したい」よりも「〇〇すべき」「〇〇した方がいいかな」で道を選んできたのだと思います。

正直大人になってからも、「自分で選ぶ怖さ」を感じることがあります。

「親がこう言うから…」「世間がこうだから…」「ふつうはこうだから…(ふつうってなんやねん!)」と周りを基準に選択する方が、よっぽど、楽だし、言い訳もできる。「世間」とか「ふつう」とかを基準に選択すれば、少数派にもならないし…

「自分がどうしたいか分からない」というのは、もしかすると、それが分かると「やりたいこと」と「ねばならない」が葛藤して、自分で選ぶ苦しさを味わうことになるから、無意識に分からないふりをしている、気持ちに蓋をしてきているのかもしれません。

もし「やりたいことが分からない」なら、まずは、自分と向き合う時間をとり、小さい「自分がどうしたい」を大切にしてみる。そして毎日の生活の中で「こうしたい」を少しずつ大切にして、その気持ちを膨らませる、そんな時間が自分らしく生きることにつながると思っています。



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