内野海平

博士課程の大学院生

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【学部生・大学院生必見】給付型奨学金の勝ち取り方

 大学院博士後期課程に在籍している内野と申します。私は、学部時代・修士時代・博士時代を通して、計3つの財団から給付型奨学金を受給しています。学部時代は学部3〜4年次の2年間、月3万円の奨学金を民間の財団から受給しておりました。修士時代も2年間、月3万円の奨学金を(学部のときとは別の)財団から受給しておりました。そして博士後期課程の現在、月6万円の奨学金を(学部・修士のときとは別の)財団から受給しております(3年間)。今回は、民間の給付型奨学金受給について自身の経験をもとに書い

    • 【大学院進学希望者必見】オススメの『研究本』5選

      研究の進め方や論文の書き方などを教えてくれる、オススメの書籍を5冊紹介します。 いずれも、私が修士1〜2年に読んだもので、とても参考になりました。 特に、これから大学院生になるという方に、薦めたい本ばかりです。 ①小熊英二(2022)『基礎からわかる 論文の書き方』講談社現代新書 1冊目は『基礎からわかる 論文の書き方』です。 社会学者小熊英二さんが最近書かれた本で、 ・論文とは何か ・調べ方 ・調査設計 ・方法論 ・構成 などなど、論文を書くために必要な様々なことを伝え

      • 高IQ集団「MENSA」とは何か?

        MENSAという団体をご存知でしょうか? MENSAとは、人口の上位2%のIQを持つ者だけが入ることのできる団体です。 最近では、日向坂46の影山優佳さんが入会したことでも話題となりました。 MENSAは1946年にイギリスで設立され、世界各地に支部が存在しています。 日本支部であるMENSA JAPANは約4,700人の会員がいるとされています。 入会するためには、MENSAが実施する入会テストに合格する必要があります。なお、受験回数には制限が設けられており、生涯に3度

        • 日本の貧困問題を概観する

          1.貧困を指す言葉1.1.低所得者 ある人が貧困であるかどうかを判断する要素には「所得」と「資産」がある。所得が低くて、資産も持っていないというのが貧困であるが、所得が低いということのみに注目したのが「低所得」である。厚生労働省の「国民生活基礎調査」調査では、日本の世帯あたりの平均所得は500万円強とされているが、平均所得金額以下の世帯の割合は60%に上ると言われている。ただ、どこから低所得と呼ぶかの判断は難しく、低所得者の定義は恣意的になりがちだ。生活保護行政や貧困研究の

        【学部生・大学院生必見】給付型奨学金の勝ち取り方

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        • 教養入門(現代日本社会論)
          6本
        • 大学院生の日常
          5本

        記事

          教養とは何か、なぜ必要なのか。

           教養とは、社会一般に対する知識はもちろん、視野の広さ、視点の深さ、価値観といった、人間としての成熟や自己実現を促す知識・スキルの集合を指すとも言えます。社会・科学・芸術・歴史・文化・哲学など、広範で多様な分野にわたる学問の成果や、理解力・思考力・共感力・などといった力も含まれるでしょう。更には、単に知識を蓄えるだけではなく、その知識を活用して理解・評価・行動する能力も含んでいます。したがって教養とは、あなた自身が充実した人生を送る上では必要不可欠のものとも言えます。  教

          教養とは何か、なぜ必要なのか。

          「居場所」について検討する

          ⑴居場所概念の誕生 今でこそ「居場所」という言葉は日常でもよく聞かれ、社会学や教育学や心理学など様々な場面で使用されています。そもそも、現代で一般的に言われている意味での「居場所」という概念はいつ頃生まれたのでしょうか。  年代別の辞典で「居場所」という言葉を引いてみると、 「日本国語大辞典 第一版(1973)」…人などがいる所。居どころ。 「国語大辞典(1981)」…人などがいる所。居どころ。 「広辞苑 第五版(1998)」…いるところ。いどころ。 「日本国語大辞典 第二版

          「居場所」について検討する

          大学院に進学するメリット

          大学院への進学は、個人の知識を深め、専門的な技術を磨き、高度な研究を行い、自己の成長と自己実現を達成するための重要な手段であるとともに、キャリアの発展に寄与する可能性があります。 ●深化・特化された知識と技術の獲得 大学院では学士課程では得られない深いレベルの学習が可能で、その分野の専門家としての知識と技術を習得できます。大学院で学ぶことで、ある分野の理論や概念に深く精通し、その分野の最新の研究動向や論争を理解することが可能になります。この専門的な知識と技術は、その分野での

          大学院に進学するメリット

          30種類のアルバイトを経験した話

          学部時代から含めると30種類以上のアルバイトを経験してきました。そんなアルバイトたちについて、時系列順につらつらと書いていきます。 (1)オープンキャンパス 人生初のアルバイトは大学1年生のときのオープンキャンパススタッフでした。他のスタッフや高校生たちと楽しく話してお金ももらえる。良くも悪くも「アルバイトは気楽で楽しいかも」と思わせてくれたのがこのアルバイトでした。 (2)塾講師 オープンキャンパスバイトは単発でしたが、単発ではないアルバイトを始めてみようということで、

          30種類のアルバイトを経験した話

          オススメの社会学入門書10選

          社会学を学ぶのにオススメな書籍を10冊紹介します。 社会学を学ぶ大学生や社会学系の大学院に進学したい受験生はもちろんですが、 社会学を理解することは社会をより理解することにも繋がると思います。 そういった意味では、社会学は誰が学んでもためになる、全ての人にオススメしたい学問とも言えます。 ①田中正人(2019)『社会学用語図鑑』プレジデント社 1冊目は『社会学用語図鑑』です。 コントやマルクス、スペンサーといった社会学の誕生からベッカーやギデンズ、パットナムといった現代の

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          給付型奨学金のすすめ

          私は現在、大学院博士後期課程に在籍しております。 学部時代や修士時代、金銭的にあまり余裕はなく、アルバイトや日本学生支援機構の貸与型奨学金で主に生計を立てておりました。 ただ、それに加えて、学部時代・修士時代共に民間の給付型奨学金を受給しておりました。 今回は、民間の給付型奨学金受給について自身の経験をもとに書いてみたいと思います。 学部時代は学部3〜4年次の2年間、月3万円の奨学金を民間の一般財団法人から受給しておりました。 修士時代は2年間、月3万円の奨学金を(学部のと

          給付型奨学金のすすめ

          「東京一人暮らし」「独立生計」「貯金ナシ」で修士課程を修了した話。

          大学院の修士課程を修了しました。 私は、東京の大学院へ通っていましたが、実家は地方にあります。そのため、一人暮らしをしておりました。 大学院に通うにあたり貯金はなく、家族からの仕送り等も特にありませんでした。 そんな中、無事に標準修業年限の2年間で、留年や休学をすることもなく、無事に修士課程を修了することができました。 今回は、そんな私の大学院生活を、金銭面から紹介していきます。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 【支出】 はじめに、大学院(修士課程2年間)へ通うのに必要なお金はど

          「東京一人暮らし」「独立生計」「貯金ナシ」で修士課程を修了した話。