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【学部生・大学院生必見】給付型奨学金の勝ち取り方

 大学院博士後期課程に在籍している内野と申します。私は、学部時代・修士時代・博士時代を通して、計3つの財団から給付型奨学金を受給しています。学部時代は学部3〜4年次の2年間、月3万円の奨学金を民間の財団から受給しておりました。修士時代も2年間、月3万円の奨学金を(学部のときとは別の)財団から受給しておりました。そして博士後期課程の現在、月6万円の奨学金を(学部・修士のときとは別の)財団から受給しております(3年間)。今回は、民間の給付型奨学金受給について自身の経験をもとに書いてみたいと思います。

(※noteとX(Twitter)の両方をフォローをいただいている方に限り、可能な範囲で個別の質問や申請書の添削等に応じます。相談はX(Twitter)のDMへお願いします)

 民間の奨学金は、「学内選考型」と「一般選考型」の大きく二つに分かれます。「学内選考型」においては、ライバルは主に同じ大学の学生で、学内専攻を勝ち上がってしまえば、そのまま採用に繋がることが多いです。一般選考型は、財団等に主に個人で申請するもので、ライバルは主に他大学の学生となります。
 まず最初に、ご自身の大学のウェブサイトや学生課などで、どのような奨学金があるか、情報を収集することをオススメします。申請時期に関しては、年度はじめの4月頃に特に募集が集中している印象です(受給初年度の初回振込月は6月頃となる財団が多いです)。
 日本学生支援機構の奨学金は多くの人が利用しており認知度も高いですが、民間の給付型奨学金は存在自体を知らない人も多いです。給付型だと返済の必要がないのはもちろんのこと、財団での交流会を通して様々な人と会える機会があったりと嬉しい点がたくさんあるのです。

 では、給付型奨学金に採用されるためにはどうしたらよいのでしょうか?条件は主に「①所得水準」「②自己PR・成績」の二つがあります。以下に分けて説明します。
①所得水準
 財団によりますが、所得制限を設けているところもあると思います。そこまで厳しい条件でないことが多いですが、世帯収入が一定の額を超えると応募できない(しても採用されない)場合があります。また、所得水準が低いと有利になる場合も多いです。
 両親の収入が高くても、学生自身が独立生計者となれば自身の収入のみで所得が計算されるため、制限に引っかかることがほとんどなくなります。独立生計は大変ではありますが、場合によっては得になることも多いので、世帯分離を一度検討してみても良いかもしれません。

②自己PR・成績
 自己PRや成績も重要です。大学のレベル(偏差値的な意味)が関わらないとは言い切れませんが、それ以外の側面も大きいです。私の場合は、学部3年次から受給していた奨学金については、サークルで代表を務めた経験や今後の留学計画などについて書き、奨学金を獲得しました。修士時代に受給していた奨学金については、「独立生計の旨」「学部時代に頑張ったこと(サークル・留学)」「今後の研究計画」などを書き、奨学金を獲得しました。

 所得・自己PR・成績をできる限りのところまでもっていけば、あとはたくさん応募するだけです。いくつも応募するとそれぞれのクオリティが低くなってしまうことも多いですが、それは避けつつ、できる範囲で文章は使い回し、いろんな財団へ応募してみることをオススメします。

 私自身、給付型奨学金受給のおかげでできた研究や買えた本、出会えた人などがたくさんありました。これを読んだ皆さんが、給付型奨学金を勝ち取れることを祈っています!

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