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介護について⑦~「ザ・昭和の母」の覚醒

 特養に入居している父のお騒がせも一段落したようです。

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 内臓の病気で入院、手術。入院先の病院で麻酔が効きすぎたのか、夜に攪乱して、徘徊。挙句の果てに骨折して、地元の病院に転院も、再度夜中に攪乱。心のケアもできる整形外科の大病院への転院、そして退院後、特養入居とここのところ目まぐるしく変化した年老いた両親。

父の入院そして施設入居と母は今回も翻弄されたようです。
結婚以来、夫に尽くしてきた典型的なザ・昭和な女性であります。
父がいないと生活上の重要な決断はできず、頼りきっておりました。
そして介助中は、献身的に面倒をみており、自宅からいなくなった後は、燃え尽き症候群となり、既往症であるうつ病を軽く再発し、離れてすむ私は、心配の種がひとつ増えました。

幸い、勤務先が実家から車で30分ほどの距離で以前より近くなり、勤務の傍ら、近くを通ったときは、顔を出すように心がけました。

父がいなくなってから、2.3カ月はふさぎ込む日々だったようですが、
先日、外訪先が実家近くの時があり「昼食を食べに行く」と電話し、
心配しながらも実家に立ち寄ったところ、
母は
「ご飯はこたつの上においてあるからね。チンをして食べてね。」と。
一緒に宅を囲むことを想定していた私に
「友達と焼肉レストランにランチに行ってくるから!」とご機嫌な様子。

たまに様子を見に行ってくれる嫁や近所の縁戚の話によると、父が自宅にいないため、これまで自宅に来るのをためらっていた母の友人との交流が復活しているようなのです。特に若いころから馬のあう、Tさんとはしょっちゅう、大型スーパーやモールなどへ買い物やランチに出かけているとのこと。
母は運転免許を持っていないため、Tさんの車であちこちに出かけており、
なんとリア充の感(笑)

父も、ザ・昭和のお父さんで、自分の趣味で出かけるのみで、母の行きたいところへ連れてつれて行ったりすることは皆無でした。
外食する時も父が食べたいところにいくのが優先で、母の食の好みは一考だにしなかったようです。

昭和10年代生まれの母、遅咲きの青春を親友と満喫。楽しんでおるようです。安心しました。
それにしても「亭主元気で留守が良い」とのことですな。

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