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介護について④早く家に帰りたい

 父が特別養護老人ホームに入居して早くも8ヶ月が経過しました。コロナ禍のピークが過ぎ、5類に移行されたとはいえ施設の側も面会には慎重なため、面会のタイミングも限られています。
そう、なかなか父の様子は、分かりづらい。

一方の母は、父の入居当初は落ち込んでいたものの、次第に旧友たちとの交流が復活するにつれ、元気を取り戻し、今では亭主元気で留守が良いとばかりに笑、ずっと父に拘束されていたこれまでと違う自由な人生を満喫しているようです。

数少ない面会に父の兄である私の叔父が良く会いに行っているようです。父の幼少期から仲良くしていた真の兄弟。父の寂しさを十分に埋める存在であり、それはそれは感謝であります。

 ただ、父は車椅子生活を強いられているにも関わらず、叔父に自宅へ帰してくれるよう何回も懇願し、介護施設や母へ叔父を通して強く父の退所を促しているのです。母も情に脆い性格なので、その懇願が続き、根負けをしそうな感じです。

冷静に考えると、殆ど自力では歩けないので、退所したら自宅はバリアフリーにリフォームが必要。だが貯金は父が殆ど趣味のために散財し、残りは僅か数百万円と心許ないのです。
また戻って来たら、こちらも腰が曲がり日常生活も少し不自由な母への負担は計り知れません。
また担当のケアマネージャーが仰っているには、一度退所したら、再びの入居は極めて難しいようです。

厳しい言い方をすれば、叔父の行動は母の事をよく考えず、父に良い顔をしたい場当たりな行動で、本心はとても困っている状況です。

母には、母自身が参ってしまうので、ここはプロの介護関係者の方に引き続きお任せするように話し、私から父と介護施設へこれからも引き続きお世話にならざるを得ない現実を伝えなければなりません。

とても複雑な心境です。

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