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介護について 特養入居の日 

ついにこの日を迎えました。父が入院先を出て、特別養護老人ホームへ入居する日が。

入居日当日。約3か月振りに会う父は十二指腸潰瘍の治療のため、絶食療法をしたようで一回りも二回りも小さくなっていました。

退院した病院の受付で入居する介護施設の方が大型のバンでお迎えに来てくれました。

父は数ヶ月振りに私の顔を見ると微笑み、私の名前を発する事はありませんでした。(私の名前を忘れたのかな?)
そして病院と介護施設の方に
「お世話になりました」「お世話になります」と殊勝な言葉を発しました。

なんだか好好爺然として、入院前に母を我儘放題振り回していた姿と違い、微笑ましく感じました。

流れる雲のように、介護の日々はあっという間に

そして、介護施設に到着しロビーで入居手続きを始めた時も、家族に対し「迷惑をかけて申し訳ない」と、これまた意外なセリフが出て来たのです🥹

ここまでは美談でしたが、、、
なんとそのあと、あれだけ世話になった病院に対して「ケアが失敗したから痩せたのだ」などと口走り始めたのです🙄😳
この日は手続き後、すぐに入居する部屋へ職員さんと行ってしまい、殆ど話すことはありませんでしたが。

数日して母と嫁さんが、面会と差し入れに行ったところ、父は殆ど歩けず、
車椅子なのに
「(十数キロ離れた)自宅へ帰りたい、
一人で歩けるのだ」「出してくれないのなら自力で歩いて行く」などと言い出しました。

そんなことを言っても高齢の母がいる自宅はバリアフリー🏠になっておらず、
また後日、母の話で判明したのですが
退職金の殆どを趣味に注ぎ込み
その趣味の業者や自宅の屋根の修理業者に騙されたり、不要なお金を払ったり、
はたまたインプラント‼︎をしたりと
金を溶かしてしまったようです。

その事について「戻ってもバリアフリーになっていないし、バリアフリー工事代金は払えないでしょう」と諭しても、 どこ吹く風😣
帰りたいの一点張りで駄々っ子のようだったと。

軽度の認知状態だから致し方無い部分は
あるとしても、
また親だから、配偶者だから、
できるだけ献身的にしてあげたいと
思っても、こういったやり取りで
気持ちのやり場が困るときが
出てくるのが介護の現実だと痛感
しました。

長い老後を見越した貯蓄は大事

バリアフリー工事など
介護保険や年金でカバーできない支払い
については、自己資金で賄えるよう
蓄えが必要と身をもって感じました。
                続く

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