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介護について

 私も50代の半ばになり、否が応でも自分の老化に加えて親の介護も意識する頃合いとなりました。

自分の幼少期や学生時代、あれだけしっかりしていた親が、年齢とともに体だけでなく、日常の振る舞いも衰えていくのを目の当たりにするとなかなか複雑な気持ちになります。親に対して全幅の親愛や敬愛を寄せている方であれば、それは受け入れ難い感情になる方も多いと思います。

介護を経験してみて、強く感じたのは、親に対して少しでも「やってあげている」と思ってしまうとかえって頭に来たり感情を消化できずにいる状況をしばしば迎えます。考え方のすれ違いによる感情の爆発にもなりかねません。

 なぜってよく考えてみたら、親の思考能力も全盛期のそれではなく、どちらかといえばだんだんと童心にかえっているからです。
「お父さん、お母さんのために良かれと思ってやっているんだよ。どうして素直に受け入れてくれないの。何でも(子が考える方法などに)反対するの!」
 親にしてみれば、もう理屈では無いし又、新しいことを始めるたり、環境を変えたりするのは非常に辛く受け入れ難いんだと思います。

 これから本格的に始まる介護に関し、どのような状況が待ち受けているか予想できませんが、自分なりに丁寧に向き合っていきたいと思うようになったのです。

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