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【読書メモ】ドラッカー一気読み!『ドラッカー 365の金言』P.F.ドラッカー (著)


▶今回の読書記録『ドラッカー 365の金言』

  • ドラッカー 365の金言

  • P.F.ドラッカー (著), 上田 惇生 (著)

  • ダイヤモンド社

▶感想

 本書には1日1つ、1年分で365個(正確には2月29日の分もあるので366個)の金言がまとめられていますが、私は、毎日1ページずつ読むのではなく、年末年始の時間の取れるときに、366の金言をすべて一気に読むようにしています。(その理由として、366の金言がなぜこの順番に並んでいるのかが腑に落ちていないこともあります。)
 本書は20年弱前に出版されたものですが、ドラッカーの思想・考え方は未だに全く色あせることはなく、逆に、激変する時代の流れを越え、いつまでも色褪せない不変の真理・原則を言い当てていると思います。
 また、毎年、自分が考えていること、特に意識していること、大切にしていること、気をつけていること、業務やポジションが異なるので、年によって響く言葉が異なり、読む度に新たな発見、再発見があるのがドラッカーの書籍のすごいところですし、好きなところです。
 2024年元旦の断面で、私の気になった金言を体系的に整理してみましたので、限定公開いたします。

▶読後メモ

■リーダーシップ・トップマネジメント

組織の精神はトップから生まれる。
真摯さを絶対視して、はじめてマネジメントの真剣さが示される。
リーダーシップが発揮されるのは真摯さによってである。範となるのも真摯さによってである。
真摯さはごまかせない。
組織の精神はトップから生まれる。組織が偉大たりうるのは、トップが偉大だからである。組織が腐るのはトップが腐るからである。
範とすることのできない者を高い地位につけてはならない。

『マネジメント―課題・責任・実践』

リーダーシップとは、人のビジョンを高め、成果の水準を高め、人格を高めることである。
自らへの関心を中心におくリーダーは、誤った方向へ進む。

『マネジメント―課題・責任・実践』『非営利組織の経営』

マネジメントの成果は5つの仕事で決まる。
第一に、目標を設定する。目標領域を決め、それぞれについて到達地点を決める。そのために行うべきことを決める。連携する人たちとのコミュニケーションによって、それらの目標を意味あるものにする。
第二に、組織する。活動、決定、関係を分析し、仕事を分類する。分類した仕事を活動に分割し、作業に分割する。それらの活動と作業を組織構造にまとめる。マネジメントを行うべき者を選ぶ。
第三に、チームをつくる。そのために動機づけを行ない、コミュニケーションをはかる。
第四に、評価する。そのための尺度を定める。評価測定の尺度ほど、組織全体と一人ひとりの成果にとって重要な要因はない。
第五に、自らを含めて人材を育成する

『マネジメントー課題、責任、実践』

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