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新成人に伝えたいこと~12年前の成人式を振り返る~

「20代のうちは好きな事をやればいい。」

僕が大学時代の19歳、焼鳥屋のバイトをしているとき常連の50代の銀行マンから言われた事でした。

そんな月並みな、と思って僕は一所懸命ヤゲンナンコツを40グラムずつラップに包む仕事をしていたのですが、今思うと、そのまま新成人の方に伝えたいなと思います。

本日朝、食パンを食べながら情報番組を見て思い出しましたが、今日は成人式でした。
そもそも今日が休みの時点で普段とは違う月曜日を過ごしていたことに気づくべき。

街中のインタビューでは、成人としての責任感がどうかとか、北九州市の新成人がどうかとか、正月に余った餅の消費レシピがどうかとかそんな事が話されるわけです。
物が余るとなにかとピザにしたがる勢力はどこから湧いてくるんだ。
なんだ餅ピザて。それはピザなのか。餅なのか。

12年前、僕も地元で成人式をしました。
田舎で中学以来会ってない子ばっかりなんで「誰?」てなることばかり。

いっしょにECCジュニアに通っていたわんぱくながらに誠実なタイキ君は、ピアスだらけのヴィジュアル系みたいになっていました。

顔とかNARUTOのペインみたいになっていましたからね。
誰かが奥の山とかから操ってるんじゃないかと思うほどです。

中学の時、タイキ君のみぞおちを「千鳥!!!!」て思いっきりぶん殴ったときガチギレされましたが、その伏線回収がこんなところで行われるとは青天の霹靂です。

そんななか受付で、僕の顔を見るなり「はい、ミライ君ね」とメチャクチャ笑顔で名簿を確認してくれる50代くらいのおばさんがいたわけです。

なんで僕の名前を知ってるんだろう・・・
(死神の目か・・・?)
と不安になりましたが、後から保育園のとき優しくしてくれたミチコ先生だったことを思い出します。

年が経つのを憂うときもありますが、年がたった結果、過去の思い出が心を温かくすることもあることを感じました。

そんな新成人には例年基本的にテンプレートな感想を持ちます。
「しっかりした人もいれば、よく分からない人もいる」。

20歳と言えども、世間一般からしたら巣から出たてのヒナなわけです。

中学生のとき20歳なんて天文学的な大の大人であり、30歳なんてジジイに片足突っ込んでる大賢者なわけですが、いざその年になってみたり、さらに上の代になって年下を見るとまだまだ子供に見えるわけですね。

でもそんななかでも自分よりしっかりしているなと思う人もいます。
仕事もできるし、受け答えもしっかりしている。
組織の中の立ち回りもうまいし、考え方も成熟している。

一方で、よく分からない人もいます。
将来に対してファジーであり、考え方も子供のよう。
仕事や社会をなめていたり、素直に理解しようともしていない。

世の中、いろいろな人がいるわけですが、僕は伝えたい。
「20代のうちは好きな事をやればいい。」

僕自身20歳くらいのときは、いい大学をでて大企業に入り、定年まで働き出世しなければいけない・・・と変に考え込み、大企業に入るまではよかったものの、そこから自分のやりたいこととの調和がとれずものすごく悩みました。

そこから会社を辞め独立しましたが、会社の看板がなくなった途端マネタイズできなくなり、結局うまくできなくなり、なんでせっかくの会社辞めたんだ・・・と大後悔しました。

でも今は大企業で無くとも人に恵まれ、仕事に恵まれ、家族に恵まれ、いいなと思える暮らしをしています。
それは20代の挑戦と後悔がなければ今も燻り続けていたんじゃないかと思うわけですよ。

だから、今は焼鳥屋の常連さんから言われた
「20代のうちは好きな事をやればいい。」
という言葉がものすごく腹落ちしています。

若いころの失敗やブランクなんか、数年で巻き返せると思っています。
もちろん、その若いころをひたすらに何かに打ち込んでいる人はさらにその上をいくかもしれません。

でも少なくとも好きな事をやってみた僕は精神衛生上、良い暮らしをしているなと思っています。

そんなところで新成人への応援でした。
明日も楽しくいきましょう!



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