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11月社長朝礼前半  ー 地方で起こっていること 北海道・金沢編 ー

ー 社長より​​ ー
話す機会が月に一度になって、リーダー会議では割と行動の共有はしているつもりですが、みんなの方にはなかなか共有できてないという中で、それぞれで考えて動いてもらう必要があると思いまして。この話を聞いた上でそれぞれ自分なりに掛け合わせてほしいと思います。


1、北海道での出来事

1-1.思わぬ滞在

先週、金沢→東京→神戸みたいな形で回っていまして。
実は今週も11/30から12/3まで北海道に行って、その日の夜に北海道から帰ってきて、6日から13日までまた北海道に行ってきます。

その間何をやっているかというとですね。
少し前から言ってるように、地域の動きが本当に活発になっていまして。
本当は1日に一旦帰ってくる予定で、その後6日から13日に北海道へもう一度行く予定をしていたんです。
ただ、30日、1日にこゆ財団の斎藤さんとか、NEWSPICKSとか、その辺りの方達が上川町に来て行政絡みのイベントが開催されてたんです。
それだけじゃなくて、eumoの新井さんと毎週定例ミーティングをやっているんですけど、そのメンバーの多くが3日に札幌に集まるということだったので、じゃあ3日まで残るか。となったんです。
その3日のイベントというのが、若手の行政マンと金融マンを教育するちいきん会というもので、元々は金融庁の中でスタートしたことなんですけど、これも毎週ミーティングメンバーの新田さんが手弁当で全国で行っておられるものが、今回札幌で開催されるということだったんです。


ちいきん会の様子

そういえば12月2日にはEZO FORGS LEAPDAYというすごいイベントがあって、そちらにも行くことにしました。
琉球から始まったFROGSが蝦夷や常陸など今は日本全国で5か所。
これは元々は沖縄の比屋根さんが発起人で、背景としては沖縄の方が本州から人件費が安いから使われているというところに沖縄の課題を感じたところだったそうで。
そうすると、改善するためには教育を変えなあかんよなと。
教育っていうのは単に偏差値的な賢さではなく、いわゆる自発的に動いていける人ですね。
言われたことをこなす人ではなく、自ら考えて価値を作り出せるみたいな人を育てて、沖縄人の地位向上を図ろうということだったんです。


EZO FROGS

元々は大学生に向けてだったんですが今や高校生とか中学生まで対象にして、ビジネスプランを考えさせてそれを英語でプレゼンし、優秀な人はシリコンバレーに連れていく、しかも、ここに貧富の差がハンデになってはいけないので、参加する学生は無料!というすごいプログラムなんですね。

ついでに言うと、FROGSと京都議定書は同じ年(2008年)から始まっていて、そういう意味では比屋根さんと同期意識的なものを持ってます笑

1-2.地方で起こっていること

とにかく色んなことがあるんですけども、何かというとですね。
このように各地域でポイントになる人がいたりとか、地域で活性化やっているような人が結構繋がって面白い動きになっていて。
それが同時多発的に起こってるんです。
あっちこっちで何か起こっててどこに参加しよう…どうしよう…みたいな。
そんな状況になってきてたりします。
これはそういう場がどんどん出来てきているということもあるし、活動している人たちが増えているってこともあるんですけれども。
ただ、それ以上に根本的に「地方文脈」に対する関心が大きくなってるということは間違いないと思いますね。

なので僕は3日まで北海道にいて、また6日から北海道に行ってきます。
本当はずっといたいんですけどそのあたりは難しい判断ですね笑



2、金沢での出来事

2-1.金沢でしていたこと

金沢ではね、オカムラさん(オフィス家具メーカー)の代理店会で講演するという機会をいただいたので行ってたんです。

元専務と現在の専務の方にも話を聞いてもらったんですけども、これにはオカムラさんからしても意図がある訳なんです。
要はウエダの展開を他の代理店にインプットしてください。ということなんですよね。
オカムラさんの専務からも「進んでますね」と言ってもらいましたが、ウエダとしての展開が大手メーカーの展開を超えている部分があると思うし、実際そうだと思うんですよ。
(当たり前だけどウエダの方がすごいということではないです…)

メーカーはあくまで「モノ」を生産して売っていかないといけないから、「働き方」や「人を生かした価値創出」に一点集中した展開はできないんですよ。
しかも会社の規模が大きい。大規模だとどうしても、理想はありつつも一点突破みたいな行動できないんです。

2-2. 0か1かではない

気をつけなあかんのは0か1かではないっていうところで。
ソーシャルビジネスの中で割とよくあるパターンは、既存のものを否定するんですよ、色んなものをね。
例えばオーガニック志向な風潮がある中で農薬を使った野菜を売ると、販売元が悪い!化学肥料が入ってる!とか言って、化学肥料メーカーを悪者にするようなケースもあったり。

でも、そしたら化学肥料メーカーが悪いのかという話ですよね。
消費者もやっぱり綺麗な野菜を好んで買ってたりとかしてたんです。
汚いやつと綺麗なやつだったら綺麗な方をみんな選ぶじゃないですか。
(今は不揃いの野菜でも問題ないという風潮がでてきてるけど。)
で、綺麗な野菜はめちゃくちゃ消毒してるわけですよね。
それに付け足すと安定供給をするためにはとにかく効率化ですよね。
そうなると、農薬を使った方が当然安定できるわけで。
こういうことがあったからこそ豊かになっていったわけですよ。

化学肥料メーカーにも意図や想いがあってやっていることなんです。
だから0か1かではないってことなんです。

2-3.大企業になくて中小企業にあるもの、でも中小企業にないもの

で、そういうことで言うとね。
大企業は人数も多いし、いろんな基準が高いし、その中で稼いでいかなあかんってなるわけです。
逆に言うと綺麗事なんて言ってられない。
いきなり価値創出のために方向性を切り替えます!なんて出来ひんわけで。
何千人、何万人の社員を雇用してるような企業がそんなことできる訳ない。
大企業だからという理由でやりたいことができなかったりするんですよ。

だからこそ中小企業が思い切ってやったらいいのにって思うんですよね。
中小企業が自分ところの強みを理解して、舵とってね。
ただ、中小企業には大企業みたいな即効性の高い影響力はないんです。
だからこそ、自分たちにしかない強みだとか技術だとかで「ガンガン」舵をとって進めば大企業にも負けないその会社の存在価値ができるんです。


すごくシンプルな話なんですけど、みんなスタンダードな正解ばっかり求めていくわけです。
スタンダードの正解っていうのは、マジョリティが正しいという思い込み。
だからあたかも大企業が正解のように中小企業が真似をするんです。
これは本当にもったいない。
負け試合をして自社の価値をなくしている会社が多いとずっと思ってます。

2-4.中小企業としてのウエダの価値

以前の代理店会も喋らせてもらって、それが3年前やったんですけどその時に僕は「ゼロックスでゼロックスに勝つ」っていうスローガンを話してたので前回出てた人はそれを覚えてくれてる人もいました。
これは別に偉そうな話をしているわけではなくて、そうやった方が絶対にウエダの存在価値が作れると思っているから言ってます。
そうしないと中小企業の存在価値がないし、代理店の存在価値ないし。
これができるからこそウエダが価値を生み出せているということなんです。

ついでに言うとね。
実はその代理店会も元々は参加するために必要な売り上げがあって、ウエダは最初の年、最低額にも達してなかったけど期待もして頂いて呼んでもらったんです。
そこでTOPの方から「めちゃくちゃ売り上げてもらいます」みたいなことを言われたんですね。それもかなりの額。
初対面でいきなりとんでもないこと言うなと思ったけど、それも実現できまそうなところまで来てるんです。

全然無理に思った数字も届きそうになって来てますが、ウエダは当初代理店になる申し入れを断られていたんです。
ただ、ある時から我々の様な弱小ディーラーが大手メーカーとのコンペに勝つという事例が続いて、慌てて代理店に入ってくれということで迎えて頂けるようになったのです。
この最終申し入れして来た方が何度か断った本人なんですけど笑

大手から見たウエダというポジションも変わってきているんです。
そういった意味では、今回の代理店会でウエダのことはいろんな方にだいぶ分かってもらえたかなという風に思います。

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