この本の著者の茂木さんはあまり仕事を選ばない方なのか、大量の本を書いている。おそらく茂木さんが関わった本は200冊を超えるのではないか。
それくらいの量の本があるとどうしてもあまり読む意味のないものも出てくる。その中の一つがこの本だ。この本は『龍馬伝』の人気にあやかった本で、龍馬がなぜ幕末にあのような活躍をしたかを脳科学的に説明している。おそらく、編集者が『龍馬伝』が大人気だから、龍馬に関係する本を書いてほしいと茂木さんに提案したのだろう。龍馬を題材にしてはいるが、書いていることは茂木さんの他の本の内容と変わらないため、わざわざ今になって読む必要はない。(なお、私は好きな作家さんの本はすべて読みたいので、茂木さんの本もできるだけ読む予定だ。)